ベネズエラを含め、反米左派政権が樹立してはいるものの、
いまだ安定しているとは言えないラテン・アメリカの諸国家。
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中南米の左派政党や進歩勢力で構成するサンパウロ・フォーラムの
第20回会議が25~29日、ボリビアの政府所在地ラパスで開かれ、
諸国民間の連帯や協力、補完などの原則にもとづく地域統合の推進を
「最終宣言」で呼び掛けました。
宣言は地域統合について、メキシコ、ペルーなど4カ国の自由貿易協定「太平洋同盟」
と環太平洋連携協定(TPP)は中南米の地域統合の分断をねらっていると批判。「
大国に従属するこれらの統合のやり方を拒否する」と述べています。
また新興5カ国(BRICS)がこのほど合意した途上国のインフラ整備を
支援する新たな開発銀行の設立と独自の外貨準備基金の創設の重要性を強調しています。
国際情勢については、
リビア、イラクなどでの
米国や北大西洋条約機構(NATO)の軍事攻撃や、
パレスチナ自治区ガザに対するイスラエルの空爆などを非難。
これらが、イスラム教過激派組織「イスラム国」のような
武装グループを増大させていると指摘しています。
宣言は、25年前のフォーラム創設時、
政権についていた加盟政党はキューバだけだったが、
現在は10カ国以上で政権についていると指摘。
今日、中南米はもはや「変革の時代」ではなく「時代の変革」の中にあると強調しています。
フォーラムには世界各地の30カ国以上から80以上の政党の代表が参加。
日本共産党から松島良尚国際局員がオブザーバーとして出席しました。
サンパウロ・フォーラム
中南米諸国の左派政党や進歩勢力が、世界情勢や各国に共通する課題を議論する場。
第1回は1990年にブラジルのサンパウロで開かれ、
その後、ほぼ毎年、中南米各国で会議を開いています。
日本共産党は93年の第4回会議から、オブザーバーとして招待されています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-08-31/2014083106_01_1.html
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こうしてみると、キューバの持つ求心力は凄まじいものなのだなと感じさせる。
実のところ、南米に左派政権が台頭しはじめた2000年代以前では、
キューバは浮いている状態だったのだが、
今では逆に反グローバリズムの戦法として役目を果たしているわけだ。
2009年のリーマンショック以降も、新自由主義は死ぬどころか、
そんなものなどなかったのごとく、今も鎌首をもたげている。
手や足がもげても戦い続けた荒武者の話を想起させる。
恐慌が起きようと、末端の従業員や社員を切り捨て、投資を続ける。
これがキャピタリズム(資本主義)なのだなということを、
最近のアベノミクスや米欧のやり口をみると強く思う。
このとばっちりを受けているのが途上国であり、
ウクライナ南東部のドンバスの炭鉱に勤める男たちである。
彼らは自分たちの炭鉱を封鎖し、職を失う代わりに、
遠方の石炭が国内に輸入されるわけである。たまったものではない。
結局、ウクライナ(炭鉱)といい、南米(油田)と言い、
そこにあるのは資源の問題であり、中央と地方のどちらに利益があるかということだ。
いまだ安定しているとは言えないラテン・アメリカの諸国家。
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中南米の左派政党や進歩勢力で構成するサンパウロ・フォーラムの
第20回会議が25~29日、ボリビアの政府所在地ラパスで開かれ、
諸国民間の連帯や協力、補完などの原則にもとづく地域統合の推進を
「最終宣言」で呼び掛けました。
宣言は地域統合について、メキシコ、ペルーなど4カ国の自由貿易協定「太平洋同盟」
と環太平洋連携協定(TPP)は中南米の地域統合の分断をねらっていると批判。「
大国に従属するこれらの統合のやり方を拒否する」と述べています。
また新興5カ国(BRICS)がこのほど合意した途上国のインフラ整備を
支援する新たな開発銀行の設立と独自の外貨準備基金の創設の重要性を強調しています。
国際情勢については、
リビア、イラクなどでの
米国や北大西洋条約機構(NATO)の軍事攻撃や、
パレスチナ自治区ガザに対するイスラエルの空爆などを非難。
これらが、イスラム教過激派組織「イスラム国」のような
武装グループを増大させていると指摘しています。
宣言は、25年前のフォーラム創設時、
政権についていた加盟政党はキューバだけだったが、
現在は10カ国以上で政権についていると指摘。
今日、中南米はもはや「変革の時代」ではなく「時代の変革」の中にあると強調しています。
フォーラムには世界各地の30カ国以上から80以上の政党の代表が参加。
日本共産党から松島良尚国際局員がオブザーバーとして出席しました。
サンパウロ・フォーラム
中南米諸国の左派政党や進歩勢力が、世界情勢や各国に共通する課題を議論する場。
第1回は1990年にブラジルのサンパウロで開かれ、
その後、ほぼ毎年、中南米各国で会議を開いています。
日本共産党は93年の第4回会議から、オブザーバーとして招待されています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-08-31/2014083106_01_1.html
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こうしてみると、キューバの持つ求心力は凄まじいものなのだなと感じさせる。
実のところ、南米に左派政権が台頭しはじめた2000年代以前では、
キューバは浮いている状態だったのだが、
今では逆に反グローバリズムの戦法として役目を果たしているわけだ。
2009年のリーマンショック以降も、新自由主義は死ぬどころか、
そんなものなどなかったのごとく、今も鎌首をもたげている。
手や足がもげても戦い続けた荒武者の話を想起させる。
恐慌が起きようと、末端の従業員や社員を切り捨て、投資を続ける。
これがキャピタリズム(資本主義)なのだなということを、
最近のアベノミクスや米欧のやり口をみると強く思う。
このとばっちりを受けているのが途上国であり、
ウクライナ南東部のドンバスの炭鉱に勤める男たちである。
彼らは自分たちの炭鉱を封鎖し、職を失う代わりに、
遠方の石炭が国内に輸入されるわけである。たまったものではない。
結局、ウクライナ(炭鉱)といい、南米(油田)と言い、
そこにあるのは資源の問題であり、中央と地方のどちらに利益があるかということだ。