何度か書いていることだが、北朝鮮は一貫して
米韓軍事演習の中止と引き換えの平和条約の締結と核開発の停止を提案している。
つまり、アメリカと韓国が敵視政策を止め、
軍事演習の停止に合意さえすれば、簡単に北朝鮮の核問題は解決される。
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米国に平和協定締結促す/朝鮮外務省が代弁人談話を発表
朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は7日、
スポークスマン談話を発表し、米国に対して平和協定の締結を促した。
また、米国が敵視政策を放棄すれば、朝鮮が建設的な対話に応じる用意があると指摘した。
談話は、停戦協定が締結されてから60年以上経ったが、
朝鮮半島ではいまだに恒久平和が遂げられずにいることに言及し、
米国と南朝鮮が朝鮮半島と周辺で各種名目の大小の軍事演習を絶えず行っていることによって、
偶発的な事件によっても予測できない事態が起こる危険性が日増しに大きくなっていると指摘した。
特に、原因不明の些細な事件によって情勢が交戦直前にまで至った「8月事態」は、
名ばかり残っている現在の停戦協定によっては朝鮮半島で
これ以上平和を維持することができないという教訓を残したと強調した。
また、朝鮮半島で全面戦が起こらないという保証はなく、
その場合、容易に世界大戦に広がるとしながら、このような深刻な事態を防ぐためには、
朝米が一日も早く古びた停戦協定を廃棄し、新たな平和協定を締結して
朝鮮半島に恒久平和システムを樹立しなければならないとした。
談話は、米国は停戦体制を維持しようとする時代錯誤の政策と決別し、
平和協定を締結することに関する朝鮮の正当な提議に直ちに応じなければならないとしたうえで、
米国が大胆に政策転換をするようになれば、朝鮮も建設的な対話に応じる用意があり、
そのようになれば朝鮮半島の安全環境は劇的な改善を迎えることになり、
米国の安保上の懸念点も解消されると指摘した。
さらに、
「われわれはすでに、公式のルートを通じて
米国側に平和協定の締結に心から応じることを促すメッセージを送った」
と明らかにしたうえで、米国が平和協定の締結に関する朝鮮の提案に
肯定的に応じることへの期待を表明した。
http://chosonsinbo.com/jp/2015/10/20151015riyo/
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十中八九、この提案は無視されるだろうし、
日本でも大きなニュースになることはない。現にそうなっている。
政治的に考えれば、北朝鮮が平和協定締結で主導権を握ることで、
国内外にアジアの平和に貢献したと訴えることができる。
それは、アメリカや韓国にとっては都合が悪いことは想像に難くない。
だが、政治家が反対したり無視するのは理解できるが、
護憲派の知識人や人権活動家まで無視するのは納得できない。
本当にアジアの平和が大事ならば誰が主導権を握ろうと問題ないはずである。
にも関わらず、10年以上も危険な軍事国家というイメージを発信し続け、
彼らに対話の姿勢など無いのだと言わんばかりの態度を示し続ける。
そういう姿勢が「北朝鮮から自国を守るためには軍拡しかないのだ」という認識を育ませ、
結果的に安保法案に対し、決定的な打撃を与えられなかったのではないか?
私はそう思う。
米韓軍事演習の中止と引き換えの平和条約の締結と核開発の停止を提案している。
つまり、アメリカと韓国が敵視政策を止め、
軍事演習の停止に合意さえすれば、簡単に北朝鮮の核問題は解決される。
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米国に平和協定締結促す/朝鮮外務省が代弁人談話を発表
朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は7日、
スポークスマン談話を発表し、米国に対して平和協定の締結を促した。
また、米国が敵視政策を放棄すれば、朝鮮が建設的な対話に応じる用意があると指摘した。
談話は、停戦協定が締結されてから60年以上経ったが、
朝鮮半島ではいまだに恒久平和が遂げられずにいることに言及し、
米国と南朝鮮が朝鮮半島と周辺で各種名目の大小の軍事演習を絶えず行っていることによって、
偶発的な事件によっても予測できない事態が起こる危険性が日増しに大きくなっていると指摘した。
特に、原因不明の些細な事件によって情勢が交戦直前にまで至った「8月事態」は、
名ばかり残っている現在の停戦協定によっては朝鮮半島で
これ以上平和を維持することができないという教訓を残したと強調した。
また、朝鮮半島で全面戦が起こらないという保証はなく、
その場合、容易に世界大戦に広がるとしながら、このような深刻な事態を防ぐためには、
朝米が一日も早く古びた停戦協定を廃棄し、新たな平和協定を締結して
朝鮮半島に恒久平和システムを樹立しなければならないとした。
談話は、米国は停戦体制を維持しようとする時代錯誤の政策と決別し、
平和協定を締結することに関する朝鮮の正当な提議に直ちに応じなければならないとしたうえで、
米国が大胆に政策転換をするようになれば、朝鮮も建設的な対話に応じる用意があり、
そのようになれば朝鮮半島の安全環境は劇的な改善を迎えることになり、
米国の安保上の懸念点も解消されると指摘した。
さらに、
「われわれはすでに、公式のルートを通じて
米国側に平和協定の締結に心から応じることを促すメッセージを送った」
と明らかにしたうえで、米国が平和協定の締結に関する朝鮮の提案に
肯定的に応じることへの期待を表明した。
http://chosonsinbo.com/jp/2015/10/20151015riyo/
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十中八九、この提案は無視されるだろうし、
日本でも大きなニュースになることはない。現にそうなっている。
政治的に考えれば、北朝鮮が平和協定締結で主導権を握ることで、
国内外にアジアの平和に貢献したと訴えることができる。
それは、アメリカや韓国にとっては都合が悪いことは想像に難くない。
だが、政治家が反対したり無視するのは理解できるが、
護憲派の知識人や人権活動家まで無視するのは納得できない。
本当にアジアの平和が大事ならば誰が主導権を握ろうと問題ないはずである。
にも関わらず、10年以上も危険な軍事国家というイメージを発信し続け、
彼らに対話の姿勢など無いのだと言わんばかりの態度を示し続ける。
そういう姿勢が「北朝鮮から自国を守るためには軍拡しかないのだ」という認識を育ませ、
結果的に安保法案に対し、決定的な打撃を与えられなかったのではないか?
私はそう思う。