負けてらんにぇ ! みんなでなんとかすっぺ !!

南相馬市から新潟県三条市へ集団避難→同市内の雇用促進宅に→2015.2~同市内の戸建に転居 妻と二人暮らし。

熟れて落ちる柿のように 2

2016-07-12 18:02:22 | 原発震災避難者


遠足(クラゲ水族館)



失うことではなく

残すことに ・・・

老いの本質があるように思います。



痴呆症のお姑さんを

長年介護したお嫁さんが書いた

・・・ こんな文章を見つけました。



およそ1カ月、死を見つめた心の葛藤を、生の姿で演じる姑。たまりかねてお仏前に手を合わす私。「 どうか、おばあちゃんの頭の中を、これ以上混乱させないでください 」と。
 約7カ月。夜か昼か、区別のつかない看病のつらさにも、この先、命のある私。姑の命は、葛藤のおさまる日は命の終わりの時である。(中略)
 5月3日午前8時20分、ゴム風船にあいた穴から、目に見えない空気が抜けていくように、それはまことに静かな呼吸の終わりでした。
 私にとって、姑の姿は、生涯忘れることのない大きな師であり、大きな財産ともなるつながりとなったのです。
嫁として日々を振り返る今、姑ではなく母への追慕そのもの、と思えるのです。



残していく。


それが老いであり

死なんだな ・・・ と感じさせられます。



これが ・・・ 老年期の仕事。







熟れて落ちる柿のように 1

2016-07-12 09:48:16 | 原発震災避難者


近隣(菖蒲園)



老いとは

・・・ 若さを失うこと。

そう考える人は多い。


若さを失い

可能性を失い

あしたを失う。

ついでに

健康も失っていく。



しかし よくみると

・・・ そうではない。


お年寄りは 皆さん

豊かなものを

それぞれにお持ちです。


そして

その豊かなものを

さまざまに ・・・ 残していく。


子どもや孫の心に

しっかり ・・・ 残していかれます。