Colors of Breath

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COLORSも16年目。

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ノーマン・ロックウェル

2008-02-27 18:51:33 | 17.I meet art.です。


以前、版下の仕事をさせて貰ったことがあった。
(版下の説明はとても難しいのですが、昔、家庭年賀状印刷機なる『プリントごっこ』というものがありましたが(今もある?)、それの原理が近いかな。)
そういう分野の経歴も技術もなかった若輩者の私にとって、望んでやらせて貰えるような、まして素人に出来るような仕事ではないだけに、身に余るほど光栄な仕事だったが、回りを見渡せば40代~50代というベテラン揃いである。皆、繊細で熟練の筆さばきで、水墨画のような格式ある絵柄や、有名デザイナーのデザインした図柄などを手掛けていた。

そんな中で最初は簡単なベタ色の版下描きが私の仕事だったが、絵柄丸々1点を任せられた時、独断で増やした輪郭線の版下を認められた。今迄は輪郭線を入れるという概念がなく、全体をくっきりさせるには何度か他の版を重ね刷りしていたようである。それからは、絵柄の色版の読み出し(例えば、一つの絵柄を刷り上げる時に、何色の版が必要か読み出す)と、その絵柄を効果的に見せる為、或いは、より一層オリジナルに近づけるための輪郭線の版を任せられるようになった。

その時にシリーズで任せられ、手掛けたのがノーマン・ロックウェルの絵だった。
ノーマン・ロックウェルの絵の何点かは何となく知っていたけれど、まだそれほど好きなわけではなかった。しかし、こうして手掛けた事で、毎回、絵や線の細部を睨み、色の重なりや色調を睨んでいるうち、彼の絵の技術の高さや魅力にはまり、何よりも彼の、日常生活に密着した絵のテーマとその中の人物の生き生きした微笑ましい表情に好感を抱き、それを描写表現できる凄さに惹きつけられていった。
今は特に老人と子どもが描かれている絵が好きだ。おそらく私自身の、幼少女時代の大半を祖父と過ごした懐古の情感が重なっているのだと思う。
彼の描く子どももとても好きだ。写真でも難しいのでは?と思えるほど、天真爛漫な一瞬の表情が、彼の絵の中には見事に描き込まれている。

日毎時毎、彼の作品を目にする毎にノーマン・ロックウェルは私の好きな画家の一人となっていった。






転写紙(表面に転写用の糊が付いている紙)印刷なので 、赤や青や緑など濃い色が線を潰しているように見えます。陶器などに焼き付けられた時、輪郭なども綺麗に現れます。

全体がピンクっぽいのが3点ありますが、これは転写用のビニールが図柄の上からコーティングされた状態です。他9点はまだコーティングビニールが印刷されていない状態です。        




以下にノーマン・ロックウェルの簡単な紹介と、参考資料から私の好きな4点をUPしました。

ノーマン・ロックウェル
Norman Rockwell (1894・2・3~1978・11・4)

ニューヨーク生まれの人気画家、イラストレーター。子どもの頃から絵を描くのが大好きだったロックウェルは12歳の頃には画家になることを決心していた。様々なアートスクールで絵を学び、17歳で本格的に職業画家としてスターとしてその才能を発揮する。19歳でボーイ・スカウトの雑誌『ボーイズ・ライフ』のアートディレクターに、そして弱冠22歳で週刊誌『サタデー・イブニング・ポスト』の表紙を担当する。この仕事はロックウェルにとってライフワークとなり1963年の休刊までの47年間、300点を超える表紙絵を描き続けた。人々の日常生活をユーモアとペーソスに富んだ視点であたたかく描き出した作品の数々は、まるでノスタルジックな映画の名場面のように見る人に語りかけてくる。




  

 


 












【参考資料】
ハートウォーミングストーリーwithノーマンロックウェル(いのちのことば社フォレストブックス発行)

 

下のサイトにも彼の作品が多数集められています。
彼の人となりや経歴、画風や描き方など興味深い内容が綴られています。
興味を持たれた方は、ご覧下さい。


ノーマン・ロックウェルWEB美術館 

『エッセイの卵』ノーマン・ロックウェル


             
 
著作権等の都合上、敢えてクォリティーの低いままで画像をUP しています。
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