Colors of Breath

★オリジナルソング・絵・詩・写真・猫・心ブログ('07.11.4開始)★『Breath』音楽活動('11.9.4開始)

COLORSも17年目。

◆私のオリジナルソングを公開しています。(ヘッドホンorイヤホン推奨)◆世界に於ける日本の役割は原発技術を広めることではなく、自然エネルギーの活用技術を広め世界を牽引することじゃないのかと思う。◆イジメとジサツと…イジメがなければその子がジサツしない可能性は?限りなく100%に近いと思う。

原発と雨と見えない未来と(1)

2011-03-24 19:09:00 | 20.日記&独り言とか

3月11日に起きた東北関東大震災から今日で13日目を迎えました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、
被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。 

今回の大地震や大津波により、福島第一原発が施設設備及び電気系統を破損し、
炉心溶融、放射性物質を放出するという事故を起こしました。
それにより原発の安全稼動に最も重要な『冷却機能』が低下しました。
失われた冷却機能を取り戻すために海水の注入やピンポイントでの放水が行われ、
何とか策は功を奏し、それと同時に外部電源も復旧しつつあり、
現在は最悪の事態は回避できたかのように思われます。
が、予断が許されない状態であるに変わりはなく、
収束に向かっていると言うにはまだいくつかのステージを
クリアしなければいけないようです。

以下の記事において、図は単独のもので記事とは直接関係がありませんが、
参考資料として添付してあります。

数日前私は、原発の上に、冷却できるだけの量の雨が降ることを望みました。
私以外にもそのように望み、祈った方々はたくさんいたに違いありません。
幸い、使用燃料格納プールの失われていた水は放水によって補われ、
原子炉の温度も安心できる状態まで下がり、雨に頼る必要はなくなったと思われました。
しかし、昨日まで燃料棒は露出することなく全て水に浸かっているものだと思っていた
私の目に飛び込んできた今朝の新聞の2面の図はショッキングでした。

福島第1原発の現状→
なんと3基が、燃料棒が露出し、損傷の疑いがあるということです。
最悪の事態が取り敢えず回避されただけで、何も安全な状態になっていない…。


このように原発と雨を考えた時、メリットを望む裏でデメリットやリスクに対する疑問が沸き、
自分の中で何が望むことで正しいことなのかがわからなくなってしまいました

ここからは私の勝手な考察です。
夢のある明るい未来の話ではありません。
また恐怖心を煽るつもりはなく、私自身は極めて冷静に考えています。
ここから先、読む読まないはご自身の責任においてよろしくお願いします。
私は自身が生活していくために、目の前の場当たり的な安心感ではなく、
長期的な確かな安心感と覚悟を自分なりにしたいのです。

原発と雨の話に戻ります。
例えば、原発にピンポイントで雨を降らすことは現実問題において到底無理です。
が、現実に運よく原発の所在地に原発を冷やすに値するだけの大雨が降ったら、
原発は良くとも、被災地や避難民にとっては大変な事態になりかねないでしょう。
暖房のない避難所で冬の雨によって人々は更に過酷な状況を強いられ、
地震で緩んだ地盤が、二次被害を引き起こす可能性もあり、
ようやく届きだした物資の足を止めてしまうことにもなりかねないです。

そればかりか今回の原発事故で空気中に放出された放射性物質は、雨により、
逆に薄くなることなく被災地の土壌に浸透すると思われます。
そうして浸透した、放射性物質を含んだ雨はやがて川や地下水に混ざり、
またやがて動植物の連鎖によって広がっていくのでしょうか。(ヨウ素以外は…)




では雨が降らなければどうなるのでしょうか。
大気中に放出された放射性物質は地球の恒常的な気流に乗って、
原発所在地や被災地どころか、もっと広範囲に、陸海問わず広がっていくでしょう。
そのようなシミュレーションを捜しました。

以下のサイトにフランス(セシウム137の大気中拡散)とドイツの
[福島原発事故による放射性物質の拡散シミュレーション]動画が公開されています。
(改めて検索したらいくつか直接見れなくなっていたので、
もしかすると不都合な人達によって見れなくなるかもしれません。)

添付したサイト、見れなくなっていました。(2023.08.確認)


これらを見ると、外国の方が、福島原発事故の放射性物質の拡散を
かなりセンシティブに警戒しているのもうなずけます。
大気は地球上を留まることなく移動しつづけるのですから、当然と言えば当然です。
15日、20日のあたりに日本国関東上空を旋回するような動きがみられますが、
東京で基準値以上の数値が検知されていることと関係があるのでしょうか。

その量が限りなく小さく直ちに健康に被害を及ぼすものではないと言いつつも、
自然界の基準を超えて農作物や海産物から検知されたなら(既に仮定ではなくなりました)、
誰が進んでそれを消費するでしょうか。




テレビでは主に半減期が短いヨウ素を取り上げて安心を説いています。
半減期になればあたかも問題ないかのように誤解してしまいそうな説明です。
通常、放射性元素の危険性が残る期間は、半減期の10倍とされるそうです。

「大丈夫だ、問題ない」と言っている学識者の皆さんは、
半減期を過ぎた時、自分の家族や子供や孫に、
「この野菜や魚はちょっと放射能の影響があるけど大丈夫だから食べなさい」と
将来遺伝子に作用するかもしれないとわかっていて、言えるのでしょうか?

そこで生活せざるを得ない日本人はそのような事実を止むを得ず受け入れたとしても、
諸外国が日本製食品やその原料、製品の輸出入に対して、
事故以前の評価のままで受け入れてくれるとは到底思えません。


原発がある限り、日本人はこれから、食物が放射性物質に汚染されていること、
汚染されるであろうことを前提にそれらを取り込み、生活していくしかないと思います。
テレビは盛んに、半減期の短い放射性物質の影響や安全性を説いていますが、
半減期の長い物質の影響は何も言いません。
子孫にリスクを負わせるしかないのでしょうか。

世界中に原発があるわけで、日本だけの問題ではありませんが。
原発を勧めていくなら日本だけでなく原発を持つ世界中の国々が、
良くも悪くも、いくらか(いくらかならいいのですが…)の放射性物質を取り込んで生活する覚悟、
将来的に何らかの影響が子孫に及ぶことの覚悟が必要ではないかと思います。

昨夜、某局で池上彰さんが3時間弱に渡り、原発をテーマに、
私の疑問を払拭すべくわかり易い解説をしておられたが、
私にもっと文才があり速やかにこの記事と次の記事をアップしていたなら、
内容がかなり重複していたかもしれません。
随分前から抱いていた疑問に対してかなり細かな説明がされていたので。

しかし根本的に納得がいかないのは、原発ありきで説明していること、
原発は安全であることを前提に説明していることでした。
池上彰さんは中立の立ち居地で、政府や東電が公表しない、
原発の危険性やデメリットも突き詰めてくれると期待していました。
(が、やはりそれは無理と言うものですね。)

日本の美しい里山は?水は?豊かな自然に恵まれた人々の暮らしは?
今後も尚今回のような恐怖とともに歩んで行かなければいけないのでしょうか?
私の生まれ故郷の近くにも原発があります。
もしもそこで何かが起これば私は親兄弟姉妹、友人、思い出、故郷を失います。

 

上の図を見ると地震国日本で、更に放射線被曝から逃れるには水中に家をつくるか、
強耐震性コンクリートを開発するしかなさそうです。(マジか?)


自然災害による被害は、それを乗り越えるために人々が集まってくるけれど、
原発事故(放射能汚染)は人を孤立させ、遠ざけていく…。


大地震に大津波に原発事故の被災…自然災害の被災は復興に向けて動き出しているというのに、
原発事故の被害がそれを阻んでいる…

早く安心できる日常生活を与えてあげて欲しいです。


長くなるので次回に続きます。


人気ブログランキングへ にほんブログ村 写真ブログ コンデジ写真へ にほんブログ村 イラストブログ オリジナルイラストへ にほんブログ村 ポエムブログへ

 いつも来てくれてありがとう