こんにちは。ichiiです。
今日はまたちょっと重い記事になってしまうかもしれません。
どうしても紹介したい記事や、知って欲しいことがあったのです。
ここのところのテレビを見ていて思ったことがあります。
こんな深刻な原発事故が起こっているにも拘わらず、世の中はまだ原発を推進して行こうとしているのだろうかということ。
日本人は皆大人しく、原発推進のメリットなるものだけを聞かされて、今後も更にそれを信じていくのだろうかということ。
【原子力発電を進めるメリット】
●発電時にCO2を排出しない
●燃料の安定供給が可能
(燃料となるウランは、石油に比べて政情の安定した国々に埋蔵)
●電気料金の安定に役立つ(発電コストに占める燃料費の割合が低い)
でも原発に不信感満杯の私のそんなもやもやを吹き飛ばしてくれる嬉しい記事がありました。
3月27日(日)にこんなことがあったって知ってました?
([心の免疫力 ~ 書とことばから]のリンク)
★写真速報 : 反原発デモに1200人
[上記リンク記事より一部抜粋]
政府・保安院・東電ののらりくらりとした後手後手の対応が、広域被曝の危険性を増長させている。NHKをはじめとする在京テレビメディアは、御用学者を巻き込んで、視聴者に無責任な安全論を振りまいている。スポンサーが辞退するCM枠を存分に使って、電力不足キャンペーンが執拗に展開されている。無計画な「計画停電」によって、何の落ち度もない多くの市民が、大きな不安を抱えながらの生活を余儀なくされている。
不思議ですよね。
諸外国のデモは報道するのに、国内のデモはどの局もチラリとも触れていなかった気がしますが。
でも国内でこのような行動を起こしている人達がいて、嬉しいです。
少し感情的過ぎる文章かなと思いますが、あながち違ってはいないと思います。
テレビ報道には、私も同じような印象を持ちましたので。
ただ感情的に、「反原発!、反原発!」「今すぐ原発を止めろ!」とならないようにしなければいけないとも思います。
狭い日本に53基の原発→〈日本の原子力発電所の運転・建設状況〉
単純に考えても地震、台風にさらされるのは当たり前で、今回の津波の被害は想定外としても、温暖化が進んでいる今、海の様子も変わってきている分けで、今後台風のコースも規模も想定外がありうるわけです。
危険承知の稼動と同様に、廃炉にしたからといって同等の危険のリスクはなくならない。いったん動いてしまった原発は停止しようが廃炉にしようが、世代を越えてその危険が目覚めないように管理するしかないわけです。これ以上造らないことを前提に、現状を冷静に受け止めて、希望ある未来のために最良の方法を皆で一致団結して考えていくしかないと思います。
日本がもう少し広い国なら逃げ場もあり、放射能汚染区域から退避した人々が別の場所で新しい町をつくることが可能かもしれないけど…。この限られた条件下で最良の道を見出すのは難しいかもしれないけど、必ず道はあるはず。
幸い細長い日本列島は衣食住全てにおいて画一的ではない、ある意味人々は多種多様な生きる力を持っているわけで、そんな日本国民が力を合わせればどんな困難も切り抜けていけるに違いないと思うのです。
それは大陸続き、或いは均等な地形の国々が持たない、日本人ならではの力だと思うのです。
ただそのチカラをもって前へ進むためには知る必要のあることもある。
↓華文字さんからのコメントで頂いたリンクです。
◆調査報告〔日本の原発奴隷〕
◆日弁連 - 福島第一原子力発電所の事故に関する会長声明
以下、参考までに廃炉に関する記事です。
福島第一原発、廃炉は数十年がかり
読売新聞 3月31日(木)9時21分配信
東電の勝俣恒久会長は30日、これら4基を廃炉にする方針を示したが、喫緊の課題は、原子炉の冷却や放射能に汚染された大量の水の処理だ。廃炉に持ち込むには長い時間がかかり、専門家は「すべてを終わらせるには数十年がかりの作業になる」と指摘する。
◆短期的課題
目の前にある最大の課題は、高濃度の放射能に汚染された大量の水処理だ。作業用トンネル(トレンチ)にたまっている汚染水だけで、計約1万3000トン。このほか、量は不明だが、タービン建屋の地下にある大量の汚染水も除去しなくてはならない。
汚染水を除去できれば、原子炉本来の効率的な冷却機能復活への道が開ける。しかし、現状では汚染水に阻まれ、原子炉の制御機器を動かす外部電源ケーブルすら敷設できていない。
内部の放射線が強すぎて機器の修理ができなかったり、汚染水の排水ができなかったりして、電源が回復しないといった事態も想定される。漏えいが続くと、一時的な保管場所にしている外部タンクでは間に合わなくなる。関係者から「新たな貯蔵場所を、早急に確保しなければならない」という意見が出ているのには、こうした背景がある。
汚染水を除去できたとして、同原発からの放射性物質の大量放出を止め、安全な状態に持ち込むには、原子炉を「冷温停止」と呼ばれる段階にする必要がある。杉山憲一郎・北大教授は「外部電源で本来の冷却装置を動かし、水を循環させることができれば、1~2日で冷温停止に導ける」と話す。廃炉に向け、核燃料をさらに冷やして取り出せる状態にするには、さらに数年はかかりそうだ。
一方、仮設ポンプで炉心に水を送り続ける現状が続くと事態はより深刻になる。海老沢徹・元京都大原子炉実験所助教授は「核燃料は少しずつ冷えていくが、冷温停止には少なくとも数か月を要するだろう」と、推測する。このシナリオだと、水の注入量は増え、汚染水も増える。
◆長期的課題
最終的な廃炉には、数十年の時間がかかる。国内の商用原発として、初めて廃炉作業に入った茨城県の日本原子力発電東海発電所では、1998年の営業運転終了後、2021年までかけて段階的に進めている。
廃炉は、燃料を取り出し、放射線量の低減を待つ。この間、発電機など汚染の少ない設備を先に解体、最後に原子炉の鋼鉄容器などを切断し地下深くに埋める。現在は熱交換器などの撤去作業中だ。
しかし、原子炉や建屋が破損した福島第一原発の例では、こうした通常の手順通りに解体できるか疑問だ。松浦祥次郎・元原子力安全委員長は「今回は汚染低減作業に非常に手間がかかる。廃炉は恐らく20~30年では終わらない」と語る。
以下はwikipediaより抜粋
放射性廃棄物の発生
原子力発電所から出る放射性廃棄物の場合、原子炉で燃焼した燃料棒(使用済燃料)や、作業員が使用した衣服(→放射線防護服)やこれの除染に用いた水など多岐に渡る。使用済燃料は一時保管した後、再処理工場に運ばれる。再処理工場からは、燃料棒の部品(ハル・エンドピース)、また燃料棒のペレットに含まれる核分裂反応による生成物(核分裂生成物)や、湿式によるウラン・プルトニウムの分離抽出の過程で発生した廃液などの放射性廃棄物が発生する。さらに運用終了した原子力発電所の解体時には、放射化により放射能を持った原子炉そのものが放射性廃棄物となってしまう。
放射性廃棄物の分類と処分方法
放射性廃棄物は、放射能濃度により、低レベル放射性廃棄物と、高レベル放射性廃棄物に分類することができる。また、発生別により、再処理工場から発生する使用済燃料の被覆管の切断片、ヨウ素を閉じ込めるための廃銀吸着剤、二次廃棄物(MOX燃料施設から発生するものも含む)等については、特にTRU廃棄物と呼ばれる。ウラン燃料を加工する施設から発生するウランで汚染された廃棄物は特にウラン廃棄物と呼ばれる。
低レベル放射性廃棄物
低レベル放射性廃棄物は、高レベル放射性廃棄物に比べ比較的低い放射能を持つ廃棄物である。放射線管理区域などで中性子を吸収して放射性物質になったものや、放射性物質が付着したもの、炉心付近の資材などがこれに当たる。低レベル放射性廃棄物のうち、人体に影響を与えるレベルのものは、浅地中処分、コンクリートピット処分、余裕深度処分等の濃度に応じた埋設処分が行われ、一定期間地中に閉じこめておくことで、生活圏への影響をなくすこととしている。
高レベル放射性廃棄物
一般的には、高レベル放射性廃棄物は使用済み燃料であり、日本ではガラス固化体のことを指す。核分裂生成物(FP)と超ウラン核種(TRU/MA)が主なもので、前者は強い放射線を放ち、後者は長期間放射線を放出する。
これらの廃棄物は、半減期の長い長寿命核種(半減期が数万年に及ぶものもある)が含まれており、時間経過による減衰は考慮できないため、短寿命で放射線量の多い放射性物質の減衰を目的として、人間界から隔絶するために地下深くに埋設して処分する地層処分が、主に関係する諸国で検討されている。
また、核分裂生成物の30年減衰保管管理はコストがかかり、半減期の長い長寿命核種を数億年も管理はできないので、高速増殖炉/加速器駆動未臨界炉で中性子を当てて核分裂させ半減期の短い物質に変えて燃やしてしまう処理方法も研究されている。
詳しく知りたい方は『核燃料サイクル』とか『ウラン濃縮』とか『mox燃料』とか調べて下さい。
文字を読む分には何もコワさはありませんが、上の文章に出てくる物質名は、ひとたび漏れれば手に負えないものであり、今回のような事故が起こっただけでこれほど深刻な事態になるのです。一連の流れで処理されていく間に誰が絶対の安全を保障するというのでしょう。
人間なんか高々80年くらいの寿命だというのに。つまりは子孫にツケを回さなければ維持できないエネルギーということです。これほど無責任なエネルギーはないです。
無人ロケットに核廃棄物や使用済み核燃料を積んで太陽に捨てに行ければいいのに。
でもそれだけの鉛やコンクリートで厳重隔離したロケットなんて重すぎて飛ばないから無理か。
やっぱり原発なんかいらない。
けど、今、事故処理に携わっている人達の現場での待遇は酷すぎる。
もうちょっとちゃんとしてあげて下さい。何であんなことになってるんだ?
皆さんには頑張って欲しいです。
被災者の皆さんが一日も早く普通の生活にもどれますように。
いつも来てくれてありがとう。