色は匂へど 散りぬるを
(いろはにほへと ちりぬるを)
香りよく色美しく咲き誇っている花も やがては散ってしまう
(諸行無常しょぎょうむじょう)
我が世誰そ 常ならむ
(わかよたれそ つねならむ)
この世に生きる私たちとて いつまでも 生き続けられるものではない
(是生滅法ぜしょうめっぽう)
有為の奥山 今日越えて
(うゐのおくやま けふこえて)
この無常の 有為転変の迷いの奥山を今乗り越えて
(消滅滅己しょうめつめつい)
浅き夢見じ 酔ひもせず
(あさきゆめみし ゑひもせす)
悟りの世界に至れば もはや儚い夢を見ることなく
現象の仮相の世界に酔いしれることもない安らかな心境である
(寂滅為楽じゃくめついらく)
三月弥生……気まぐれな春
冷たい雨がアスファルトを濡らす
打ち付けられて擦り切れて
色褪せていくハナビラ
挫けそうな心もヒトヒラ舞い落ちて…
ふと見上げた空
いつの間にかあがった雨と
目覚め始めた雲間の青を背に
伸びする小さな君を見つけた
外し掛けた鎧の中には
確かに明日への希望を抱いてる
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