伊勢のお土産にいただきました、
伊勢市河崎・播田屋の「絲印煎餅(いといんせんべい)」です。
薄い生地に、昔の書体の文字などが焼き印されたお菓子です。
「絲印(いといん)」とは、日明貿易(室町時代~)の時代に、
中国から輸入された生糸の荷に付けられていた銅印のこと。
毎回違うデザインの銅印が付けられ、荷を受けたらその印を押して受取り状を送り返すシステムでした。
コンピューターで物流管理する現代からすれば、
このアナログな方式は、とても「風流」に感じます。
荷の受け渡しが終われば、その銅印は用済みとなるものでしたが、
印に刻まれた文字や絵には風流なものが多かったため、
商人や大名がこれら「絲印」をコレクションしていたということです。
さて明治時代、伊勢で参拝客相手に茶店を営んでいた播田屋さんが
新しいお菓子を考えていたところ、
「うちに絲印のコレクションが何個かあるから、焼印として使ってみたら?」と
アドバイスした人がいて、それが「絲印煎餅」になったということです。
上の画像は、「絲印煎餅(20包)」1000円です。
播田屋本店
三重県伊勢市河崎2-13-5
TEL 0596-28-2207
FAX 0596-27-0178
五十鈴わらび(わらび餅)ほか/播田屋本店(伊勢市河崎)