10月12日(土)、津市美里町穴倉の美里龍神太鼓道場で、
宮城県遠田郡美里町の太鼓グループ「M's Japan Orchestra」との交流会が行われました。
M's Japan Orchestra は、11日(金)に、レンタカー2台で宮城県から9時間かかって津市へ来たそうで、
午後から津市長を表敬訪問し、夜の津まつり前夜祭に出演、津市内で宿泊して、
この日、同じ「美里町」で活動する美里龍神太鼓を訪問したものです。
開会の挨拶をする、「人と絆」チャリティーライブ実行委員会の鯖戸さん、
津市香良洲町の魚屋さんです。
今年1月に、宮城県石巻市の仮設住宅へ「マグロの解体ショー」で慰問に行ったところ、
石巻市に近い遠田郡美里町の音楽プロデューサー・千葉さんを紹介され、
「僕も地元(香良洲)で音楽イベントをやりたいので協力してください」と言ったところ
千葉さんが快諾して、今年11月のイベントに来ていただくことになりました。
で、今回は11月のPRも兼ねて津まつりに出演、
「せっかくなので、同じ美里町の龍神太鼓さんと交流できたら」との希望で、
美里龍神太鼓道場で、双方が演奏を披露しあう、という交流会が実現しました。
(龍神太鼓メンバーに拍手を送る、M's Japan Orchestra のメンバー)
続いて、M's Japan Orchestraの演奏、
ご覧のとおり、太鼓以外の楽器も使用しています。
太鼓5人と、笛、ギター、キーボード、三味線の9人編成です。
(三味線のメンバーは所要があって、朝に帰ったとのこと)
太鼓を肩から提げて、サンバカーニバルのように踊っていました。
大変な運動量です。
太鼓は、龍神太鼓のものを使用しました。
メンバーは
「めっちゃ気持ち良いです、太鼓の音も良いし、この道場の反響も良くって」と
嬉しそうでした。
M's Japan Orchestraのリーダーのあいさつ、
「僕たちの練習場は、ここの6分の1くらいの広さです。
道場にステージがあるなんて、びっくりしています」
と龍神太鼓の環境の良さに感動していました。
双方の演奏が終わって、記念撮影
M's Japan Orchestraの太鼓に寄せ書きをしました。
彼らが太鼓演奏で被災地を訪問したとき、
「子ども達がまだ大きな音を怖がっている」と聞いて演奏を断念し、
「今回は演奏できなくてごめんね、みんなが元気になったら、必ず演奏にくるからね」
と行ったところ、
「きっとだよ、絶対に来てね」と子ども達が太鼓にメッセージを書き込んだのが始まりだとか。
それ以来、全国各地に演奏に行ったときに、
各地の人々のメッセージが書き込まれ、
それを彼らが東北へ持ち帰って、人々の思いを伝えています。
前日に書かれた、前葉津市長のメッセージもありました。
ただ、
太鼓の皮に書かれたメッセージは、太鼓を敲く度に薄くなっていくのだそうです。
演奏が終わって、道場の庭でバーべキュー大会、
M's Japan Orchestraのメンバーは、
龍神太鼓のメンバーの話す「ええに、それええに」「あかん、あかんよ」という方言を真似て
盛り上がっていました。
メンバーが津軽三味線を披露しました。
この三味線は、震災がれきの中から見つかった、ケヤキの材から作ったものだそうです。
M's Japan Orchestraが所属する、有限会社3D-FACTORY のオリジナルTシャツ、
を記念に購入していました。
午後1時、出発の時間が来て、メンバーは東北へと帰って行きました。
すばらしい演奏を聞かせていただき、ありがとうございました。
彼らがとても不思議がっていた、道場の前の田んぼです。
ササニシキなどの米どころから来た彼らですが、こんな光景は見たことが無いそうです。
「いや、どこにでもある田んぼですけれど?」と聞き返したところ、
刈り取った後の株から「ひつじ」が生えているのを初めて見たのだとか。
彼らの地元では稲刈りが9月下旬で、その後、急激に寒くなるので、
このように田んぼが緑色に覆われるということは、無いのだそうです。
美里龍神太鼓道場