津市美里町三郷、大乗寺の石垣の下にある、うちの集落の掲示板です。
集落には2か所に掲示板があり、
どちらも旧美里村時代に設置されたものです。
大乗寺(三郷)
うちの集落だけでなく、美里地域のほとんどの掲示板が、
同じ時期に設置されたもので、
同じタイプのものとなっています。
設置されてから15年くらい経ったでしょうか、
錆が目立つようになってきたので、
それぞれの掲示板が建っている垣内(かいと)に
「出合い(奉仕作業)で錆を落として、塗装を塗りなおす」という
作業が割り当てられました。
わたしの垣内には、この大乗寺下の掲示板が割り当てとなり、
今年、組頭になった私が責任を持って作業を進めることとなりました。
ということで、
美里の他の地域でも同じ掲示板を使っていることもあり、
参考にしていただけるように、
作業順に紹介していくことにします。
1日目、
朝から、錆落としの作業にかかりました。
錆の部分を中心に、ワイヤーブラシで磨き、
更にサンドペーパーで磨くという作業です。
電動の工具を使うという方法も考えたのですが、
この場所は電源が取れないことから、手作業としました。
午前中、ひたすらゴシゴシと磨き、
錆止め(赤色)が塗られた層まで露出しました。
1日目の午後、
塗装作業に入る前に、マスキングを施しました。
ゴミ袋3枚と養生テープで、透明アクリル板の部分をピッタリ覆いました。
美里のコメリで買ってきた、錆止め剤です。
これを全体に塗っていきます。
1時間ほどで塗装完了、
2日目、
同じく美里のコメリで買ってきた、水性塗料を塗りました。
色は「チョコレートブラウン」です。
津の市街地は、結構この色の掲示板が多いのです。
以前から、こういう色のほうが昔の町並みに似合うなあと思っていたのです。
塗装の基本として、
下塗りと本塗りの塗料の色は、まったく違う色を使うことになっています。
つまり本塗りが青なら下地は黄色を使うことで、
塗り残しが一目で分かるようにします。
ということで、今回は本塗りを褐色にするので、下地(錆止め)は灰色を選びました。
本塗りを2回行って、作業終了、
これで無事終わったはずでしたが、
意外な「落とし穴」がありました。
塗装をした日の翌日、昼から雨になるというので、
私はマスキングしてあるゴミ袋を朝のうちに取り除きました。
ところが、水性塗料は乾くのが遅く、
乾いていない状態で大雨となったものですから、
溶けだした塗料がアクリル板に付着してしまいました。
上の画像のゴミみたいな粒が、流れた塗料です。
マスキングを取ってしまったのが失敗、というより、
雨の降りそうな時に、水性塗料を塗ってしまったのが間違いだったようです。
そこで、
美里のコメリよりも大きい、久居のバローに行って買ってきたのが
スプレー式の塗料剥がし剤です。
水性・油性どちらの塗料にも効くそうです。
これを塗料が付着して汚れた部分にシュシュっと噴いてやると、
こびり付いていた塗料がふわっと溶けて浮いてきました。
それを布などできれいに拭ってやります。
かなり強力な薬品なので、アクリル板そのものを痛めてしまう可能性もあるので、
きれいに拭き取ります。
以上、うちの集落の掲示板の化粧直し作業でした。
素人の作業ではありますが、10年くらいは保つでしょうか。
2012年7月12日 集落の火葬場の草刈り