ポリ型からブロンズへ

黙々と砂型制作をする職人さんは、自分だけの手作りの道具を器用に使いながら仕事をすすめている。その道具のひとつひとつが、職人さんの手も含めて美しく思えた。父親の手にいたっては、10個にも分解されて完全に立体パズル化している。
今日の夕方から、ブロンズが流し込まれる。流し込まれた後、十分に冷えてから割り出される女の子は、刀傷のような無数のバリを持つ。職人さんは、その1本1本ポリ型を手本に調整していく。。。気の遠くなるような根気と体力がいる。






女の子は、粘土原型からシリコンと石膏で型をとられFRP(ポリ)に置き換えられる。そこで、砂のすべりをよくするために塗料がぬられ、砂型のための分解線が引かれる。(この分解線が鋳造後のバリとなる)



きわめて冷静に分割された面は、一塊づつの「型」として結合されていく。
全体に6ｍｍ目安のウレタンを貼り込み、ブロンズの厚みを確定する。
さらに、砂を入れて「なかご」を新砂とバインダー(粘材)を混ぜて作る。



半面の砂型。。。凹凸が逆になって像が見えてくる。。。


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微調整。。。

原型の制作は最終段階に入ってきている

工房では、「鋳造の会」が開かれていて、毎日彫刻家の先生達が
蝋型鋳造の終わった作品にルーターをかけたり、腐食させたり
バーナーで燻したりしている。喜んだり、頷いたり、腕を組んだり
声を出して鋳造本を読んだり、不思議な化学実験の「気」が漂って
いる。「つくる」ということ自体を考えさせる光景に感謝する

見ることが大部分の微調整は、それなりに辛い。
過去の記憶は、PC箱の中にパース付きで入れられる。それは、私が
想っていた過去とはちがう。立体は、立体の存在を平面に置き換え
るのは、無理だ


今日になって、共同通信の配信で日経新聞・西日本新聞・長崎新聞・佐賀新聞
などに記事が載ったようだ。モデリングする前の像は、恥ずかしい
けれど初心を思い出させてくれた

靴。。。。

靴ができた。。。。

新しい靴。。。８足目。。。

まだ足になじんでいないけれど。。。

うれしい靴。。。。

結合と分解。。。

3人を結合させて、見て触れられる範囲で調整する。

視線や手の位置や大きさを確認しながら、とってつけての制作が進む

進むのか　進まないのか、実は今・・・わからない

立体は、能面のように角度によってその表情を変える

何度も何度も　像から離れては　像を回転させては　悩んだり。。。




その後、芯の入り具合を確認して一旦切断する。

外科医気分で、気持ちがゆらゆらする。。。私は、外科医ではない

頭の半分は、愛情でいっぱいなのに

頭の半分は、冷静に段取りを追っているんだ。。。

なんとなく少し辛いけれど。。。

だからこそ、完成させなければね。。。。


まだまだ　つづく。。。

これからが長いです。。。

土曜日にモデルさん撮影をして

細部のバランスを直しながら、たまに3体を

あわせて視線や手の位置を確認します。

顔の脂肪をとったりつけたり。。。骨から変えたり

細かい作業がえんえんと続くのです。。。

まいべぃびぃ。。。

おんなのこ

かわいくて

きになって。。。。夜もねむれないよ

君にむちゅうだよ

今を生きて　明日を夢みる君。。。。。

君のりんかく。。。僕は、追うよ。。。きっときっと。。。

女の子。。。。

とにかく　手　を　うごかした

このこが　ほほえむまで。。。。

制作進む。。。。赤い靴親子の像

スケッチと今までのイメージトレーニングでどんどん制作が進む



古い写真をもとに顔の骨をきめていくと。。。かなりな年配になってしまった。帽子の高さの限界を掴むのに粘土をのせてみる。。。



お母さんの胸が大きすぎるので、削ったり。。。一旦帯をしめた状態を作ってから上にショールをかぶせてみる
お父さんは、よけいな顔の脂肪をとってみた。。。







この段階で、火曜からいよいよ女の子の制作に入る。月末には、モデリングをして細部と視線。。。足線など研究しながら少しづつすすめていく予定。。。

水谷のぼる氏の彫刻工房にて

先日から彫刻家の水谷のぼる氏の工房にて、「赤い靴親子像」の原型制作に
入っている。久しぶりのエポキシ系や蝋。。。色々な匂いや工具に囲まれて充実した気持ちになる。水谷さんと、小さい頃の遊びの話をしたり、親子関係の話をしながらどんどん自分の作るものが見えてくる予感がした。
焦って正確な図面を引くよりも、その時に思った気持ちをスケッチしたり、実際に形に置き換えたり。。。７月いっぱいは、そんな毎日を送るだろう。。。。