暮れすぎた 秋の公園で 君を待ってた
丸いぞうさんの上で 足くんで 腕くんで。。。。
空には、細い黄色いバナナ。。。。
隣には、去年みたいに星は、ないんだ
僕は、いつまでも耳を澄まして
オープンリールの早回しのような
君の声を 待っていた
満月のような君に会えたら
いっしょに見よう
素敵に痩せた 黄色のバナナ
取残されたオーナメントみたいさ
ほら、ね。。。。
まくらが ない
まくらが ないの。。。
語尾の上がった isn’t it?
まくらが ない
まくらが ないのに。。。
ベッドは にぶく反射するリノリュームの道
語尾の下がった isn’t it?
確かめようもない なにもかも。。。
ビニールとバニラとオレンジピールを薄くカビでコーティングしたような
君の怖がる 古着屋の匂い
まくらが ない
まくらが ないのに。。。
怖がってヘリクツをこねる前に
僕は、口を塞ぐ。。。。。
薄暗いパーキングの屋上から
夜景をのぞく
フェンス越しにタバコを吸いながら。。。。
街は、まるで下界のように
個々の生活を紡いでいる
そらには、満天の星
よくわからない感情
ムナシイノカ・ウレシイノカ・シアワセナノカ
オナカイッパイナノカ・ノミタリナイノカ・・・・
短くなっていくタバコのように
たんたんと過ぎる時間
頬張るような、冷たい風が
次のページをめくる。。。。
そらには、コボレオチソウナ。。。満天の星
夢の中で あなたの手をにぎる
節が硬くなった悴んだ手
こんなところに 狼男みたいな毛があった?
いつもあたしより暖かかったはずなのに・・・
やんちゃにゆび相撲に持っていくはずが・・・
優しく暖めていた・・・・・・夢の中だけのこと
じっとして・・・
満月は、まだよ・・・
荒れ野で手を振るコスモスは
ぱたりたおれて根をはやす
清らかなりとも逞しく
ぱたりたおれて根をはやす
ゆれゆれ通りの風どおり
君の好きなピンク色
香らず手をふる。。いつまでも
かれんなりとも逞しく。。。。
左ハンドル・パールアイボリー
季節はずれ生成りのスーツ・革張りバックシートでつるんとすべる
黒ずくめのウィッチ
インチキ皮・ロングブーツのチャックをおろす。。。。
つるんとしながら 本を読む。。。。
密閉した空間で
のびのびしながら 本を読む。。。。
星が瞬き、雨が降る。。。
すらりと かるい半月
とうめいな おそらに
マンナ。。。。
トラピストのホスチアは、茶色くておいしかった
はじめて食べたライ麦パンは、少し酸っぱくて
ミルク味の冷たいバターと良くあった
サルベの呼び鈴。。。。。。
心のじゅんびが出来てなくって
今夜は、いただけないわ。。。。。。
マンナ*旧約聖書の荒野の朝に霜のように降り積もったマンナ、ハチミツウエハースみたいなパンらしい。
ホスチア*聖餅、トラピストのは、地栽培小麦の全紛粒で出来ていて香ばしくておいしい。
サルベ*晩祷・・・トラピストのサルベの美しさは、定評がある