プレゼン

あごをあげて (1秒)

ちょっと　つんとしてから (2秒)

おもむろに

あごをひき

あなたの顔透りこしてのむうがわみて (2秒)

今度はあなたをしっかりみつめて (2秒)

にっこり笑う　 (1億秒・・・・)


資料はバッチリ・・・

でも聴く目をもってもらわなきゃ・・・ね

楽屋にて

部屋にて・・・一日すごす
天井からつけた窓には青い空　くもしかうつらず
わたしだらけの部屋で・・・一日すごす

マテリアルとともにあちこちにころがるデュラレックスのワイングラス
あっちからもこっちからも・・・声がきこえる・・・わたしをつかって・・・・・
きぶんは　目のすわった錬金術師

きょうは　マズイかも・・・
わたしを含めたここ全体が・・・ハレーションおこしてる・・・・・

告白・あなたが知らない世界6

「兄の純粋培養」　はじめてのコンサート


ピアノ教室をやっていたゴッドマザーが私とお兄ちゃんを
はじめてのコンサートへ連れて行ってくれた


冬になりかけの寒い夕刻、おそろいのダッフルコートを着て
マザーといっしょにバスに乗った

1時間以上ゆられ　大きな町の立派なコンサートホール
はじまる前のおとあわせに　胸ががばっとひらくようなドキドキ感
クラシックってこんな感じ?　といわせるようなビロードっぽい匂い・・・・


マザーはひいきの指揮者がコンサートマスターになったとかで誇らしげだった
音を愛するお兄ちゃんは髪の毛一本一本まで神経がたかぶった感じだった
私はキョロキョロしながらも長い演奏に　たぶん　耐えた


家にかえってお兄ちゃんはレコードをかけた
「あっ、おんなじ・・・おんなじだぁ・・!」と ビクターの犬にかけよる私・・・

その時　いつも甘あまの兄の見たこともない目つき・・・


たった一瞬、彼はわたしをさげすんだ・・・たしかに


あとにもさきにも　彼のこんな目を見たことは　ない・・・・・・・

告白・あなたが知らない世界5

「ママの純粋培養」

７才の夏の終わりの日曜日
私はお花のかんむりと　真っ白いドレスを着て教会へいった
ゴッドマザーからは金色のペンダントをもらい
ママからは金の型押し文字が入った黒いゴスペルブックをもらった
そこには・・・・・・・

「考えることは　うつくしいこと
　祈るのは　すぐれたこと
　愛することは　すべてです・・・・・7才のべいびーへ　ママより」

と書かれてあった
当時はよく意味がわからず、ただメッセージ入りの本をもらえたのがうれしかった

今になって・・・
ボンヤリ、そして鮮明に
この言葉とママの字を思い出す

とっても切なく　みたされながら・・・・・

テクテク

一人でテクテク歩きたい・・

時には孤児をうらやんで・・

あわててそれをもみ消して・・

いけないことだともみ消して・・・・

3倍弾みつけてテクテク行きたい・・


テクテク生きたい・・・・・・・・・

テクテク　テクテク・・・

わすれられない雷

雷はこわいから、

とってもとっても　こわいから・・

目をつぶって耳をふさいで・・

何もかもとおりすぎるのを待つんだね・・

やすらかになるために・・・


そのために来てくれたこわい雷

わすれない・・・・・・

あくろばてぃっくな日々

ハィ!
あたしはまずしいサーカス団のむすめ

つなわたりに・・
空中ブランコ・・・
ピエロのおどりに・・・・
子トラちゃんのお世話・・・・・
テントのばしょもバラバラで
いつもおめめは　くるくるくるりーーーーーん

えっ、めいんの演目?
うんもいろのおおきな玉乗り・・・２さいのときから・・


あしたの町にもきてくれる?

修行

ドロップのカンカンをふる

あか・ハッカ・みどり・オレンジ・きいろ・・・・・
目をつぶってポンとひとつ手に出す

もし、お目あてのドロップが出なくても
しかめっつら　しません

金のドロップが出ても・・・・
トビハネ　ません

夜から

不安と寂しさの中間で
くもの糸くらいのはかない線

たぐってもあなたは・・
あなたは私に届かない・・・

私も・・・・・・
私もあなたに届かない・・

飛ばなくちゃ　飛ばなくちゃ・・・・・・・・・



カーテン越しの朝もわからない・・・

うきうきシャボン

おおきな虹色のしゃぼん玉・

ぷかりん ぷかりん・

つぎつぎうまれて・
うまれて うまれて・・・・・・・

どなたがしんでも・
さみしくない・

つぎつぎわすれて・
どんどんおもいだし・

ゼッタイしずまず・
またうきたくなる・

ウキウキ・・・・・
うきうき・・・・・

ぷかりん ぷかりん・