小樽外飲グループK2。案の定午前様のタクシーは、坂の途中でダメになった😢
6時間騒いでる間に…たーんと積もってたのよ⛄️車が走れないほど…
-------------☆前の楽しかったことこもごも
びっくりするほど遅い新年会2020
湘南・横浜・千葉・小樽を巡るジプシーな令和2年である。
訃報にて、久しぶりに帰った小樽は、やはり詩情に満ち溢れていて拾いきれないやるせなさだ。静かを探すには、ど真ん中で、自分の心臓のゆれが地震かと思うほど。
この日は、お昼に髪を巻いてタクシーを予約した。叔母のお通夜がなければ2月の小樽滞在目標は、この新年会だった。陶芸のK氏と北海道では一番売れっ子のH氏と元ブラジル移民でトリンガルのアーティストE氏との今年「初パー」だ。完璧な言論の自由があって、素敵な器で美味しい和食がはじまった。食彩工房・望月、今はなき小樽窯の織部の箸置きにぎくりとする。優し気なK氏の笑顔にどきりとする。たいしたスランプでもないのにH氏が「芸」の話を禁止した。芸の話を禁止されたところで、ワイワイピーチクと面白い話がビールの泡が立たないくらいに続いて、うんとリラックスできる。久しぶりの和食は、本当ならメモしたいくらいなのだけれどメモをしないで見て楽しんで味わえる。お刺身には、旬のニシンが入っていた。ニシンが苦手ともじもじするE氏の器から、群来で小樽にやって来たニシンを私の器に寄せる。薄切りのレモンとちかちか骨のある生ニシンは、とても美味しい。お鍋は、鮟鱇だ。女房のようにアマゾン帰りのE氏は、あく取りにいそしみながら、ビールならぬ日本酒を召しすぎる。座っているのに、月面歩行をし始めた。
「たのしいからさぁ、このメンバーいいからさぁ、名前決めようよ!」
K2だって。
幻のスキー板。欲しいけど買えなかった子と、煩悩おもむくままに、うん十年前に買ってしまったこの子。知らなかった私と、無関心なその子。K2・・・背よりも長い細いスキーでさ、優雅にウェーデルンしてたのだろうな・・・。短いスキーになったのを喜んだのは私だけ。より一層ギブスみたいになったスキー靴がいやで、皆さん何年もしてないみたい。
2軒目の屋台村で、フワフワした少年Eひとりが行方不明になったけど、彼はこの辺に住んでいるから、ただ今よりノーカン。
小樽雪あかりで、屋台村の小さなお店は湯気をたてている。私は、しらないお姉さんに黄色いライターをもらって、梅酒を飲んだ。リーダーH氏は、ぼた雪のおもて(外)で痩せたアシカショーみたく上半身をのけぞらせて電話をしてる。クスクスK氏と笑いながら、即席感のある小路の共同トイレ付近にH氏を見る。誰と何を話してるのかしらん♪うふふ
リーダーH氏が爽やかに戻って、珍しいらしい「甕」から一杯を飲んで、チャコールグレーのマフラーを巻く。
「次いこうよ、K2!」
雪あかりのキャンドルは、お終いで、がらんとした都通りを歩く。かなりお子さま時間は、すんでいるように、石原裕次郎パネル群が目を引くね。おっとと、挙動不審①は、先ほどのごとく雪に舞ったので、彼がいるであろうTAKA●Oへ行った。閉店後のそこには、いなかった。のに、H氏は自動操縦でトイレを借り・・・私たちは、また都通りのはずれにほおり出された。
H君、リーダーは、君だ! おでんを目指せ!
私たちは、実は夜の小樽を殆ど知らないんだ。年に3回くらいの夜なのだねぇ。私らは、アメフトのように腕を組んで進む。ツルツル路面で転ぶときは、一緒さ。出来上がったリーダーについて行くのは、不安だった。
「スナック・ラブポイント」ではないか!!!
店名は、少し照れるが・・・小樽名画満載のスナックだ。ラブポイントでは、ただひとり東京からのリピーターさんが静かに飲み高らかに歌う。彼の写真がカウンターに長々と飾られ・・・、なんというホスピタリティー。和服の涼し気なママがほほ笑む。和服じゃないお姉さんがH氏の来場を喜んで喜んで・・・。いい事をした気になる。
チームは、微妙にちがうけれど、年に1度の小樽美術協会のパーティの一次会は、ここラブポイントからなのだ。
「芸術関係とは、わかりますが・・・なんの集まりですか?」K氏がユーチューバーのようにK2のジェスチャーを決める。明日になれば、こんな面白いことは、みんな忘れてしまうのに、この時間は最高に楽しむ掟があるのね。K氏は、兎が名についた怖そうな焼酎を頼む。H氏は、イツモノ・・・で日本酒の冷酒だ。私は、コーラを飲んだ。
ほのぼのと、順番に歌を歌う。お江戸からのお客様は、私のリクエストで「粉雪」を歌い、H氏は裕次郎、K氏は松山千春を歌う。少し照れながら、とても上手に歌うんだ。いい人達だなぁ・・・
けっこう広いスナックでお客様はK2+1・・・私はあの「ふるさと」を歌った。