ほのひんやりとした山道
イタドリはもう3メートルになってるね
濃い緑ともっと濃い土の匂いと
風や小さな生き物がたてる音と…
生き急ぐ一夏の虫が
知らないまにボクの足首を刺す
虫は血を吸って痒い毒をお土産に残す
君らの食べる分くらいあげるのにさ…
丁寧に編まれた巣に
キラキラと梅雨たれが光って、
手足の細い蜘蛛がカーニバルスターみたいに鎮座する
何層もの石化した苔が古い石垣をメタリックに光らせて
山道にまちがって根付いてしまった蓮を励ましてるみたいだ
古いニレが逞しい老人の膝小僧のような幹から葉っぱを噴き出す
オラウータン色に毛の生えた蘇テツは、クレージィな山男だ
なぜか、この二種はセットで視界に居座る 擬人態する木々!
生き急ぐ一夏の虫が
知らないまにボクの足首を刺す
虫は血を吸って痒い毒をお土産に残す
君らの食べる分くらいあげるのにさ…
私はアンクレットのような虫刺されを擦りながら
山中にある郷土資料館へ向かう
ぽこぽこした球状の石があるんだ
砲丸投げの石みたいなのが、この辺りから出るそうなんだ
マスクとサングラスと小雨と考え事で全体的視野が狭くなっていた
郷土資料館は…閉ざされていた。3月31日をもって閉館しました。。。
縁側で体育坐りして休もうと思ってたのに。まんまるい石が何と呼ばれて、何個飾ってあるか確かめようと思ってたのに。
ぶつぶつして、山を下りる。
グレーの海とグレーの川とグレーの水たまりとグレーの空が混ざった匂いがした。
焦がさない天気は、私を曇らせた…
雲は 見てて・・・考える
あま・・・
ゆき・・・
豪雨
雨男がドアを開けた
雨女がドアを閉めた
晴男が口笛吹いた
晴女がビーサン履いた
雪男はツンドラに行った
雪女は南半球へ休暇中
君は 玄関で・・・迷う
濡れたくない 北の春雨
ボクは ここで・・・懐かしむ
全てを覆いつくすような湿気と雨とジトジトの暑さ
悩みの領域すらなくなるんだよ
つっぱね泥が ふくらはぎに水玉模様を描く
私は そわそわと駅のトイレへ寄って 足を洗った
雲は 見てて・・・
私は あなたを想った
イタドリはもう3メートルになってるね
濃い緑ともっと濃い土の匂いと
風や小さな生き物がたてる音と…
生き急ぐ一夏の虫が
知らないまにボクの足首を刺す
虫は血を吸って痒い毒をお土産に残す
君らの食べる分くらいあげるのにさ…
丁寧に編まれた巣に
キラキラと梅雨たれが光って、
手足の細い蜘蛛がカーニバルスターみたいに鎮座する
何層もの石化した苔が古い石垣をメタリックに光らせて
山道にまちがって根付いてしまった蓮を励ましてるみたいだ
古いニレが逞しい老人の膝小僧のような幹から葉っぱを噴き出す
オラウータン色に毛の生えた蘇テツは、クレージィな山男だ
なぜか、この二種はセットで視界に居座る 擬人態する木々!
生き急ぐ一夏の虫が
知らないまにボクの足首を刺す
虫は血を吸って痒い毒をお土産に残す
君らの食べる分くらいあげるのにさ…
私はアンクレットのような虫刺されを擦りながら
山中にある郷土資料館へ向かう
ぽこぽこした球状の石があるんだ
砲丸投げの石みたいなのが、この辺りから出るそうなんだ
マスクとサングラスと小雨と考え事で全体的視野が狭くなっていた
郷土資料館は…閉ざされていた。3月31日をもって閉館しました。。。
縁側で体育坐りして休もうと思ってたのに。まんまるい石が何と呼ばれて、何個飾ってあるか確かめようと思ってたのに。
ぶつぶつして、山を下りる。
グレーの海とグレーの川とグレーの水たまりとグレーの空が混ざった匂いがした。
焦がさない天気は、私を曇らせた…
雲は 見てて・・・考える
あま・・・
ゆき・・・
豪雨
雨男がドアを開けた
雨女がドアを閉めた
晴男が口笛吹いた
晴女がビーサン履いた
雪男はツンドラに行った
雪女は南半球へ休暇中
君は 玄関で・・・迷う
濡れたくない 北の春雨
ボクは ここで・・・懐かしむ
全てを覆いつくすような湿気と雨とジトジトの暑さ
悩みの領域すらなくなるんだよ
つっぱね泥が ふくらはぎに水玉模様を描く
私は そわそわと駅のトイレへ寄って 足を洗った
雲は 見てて・・・
私は あなたを想った