一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

オーストリア住宅の工事中!

2010年01月16日 11時35分43秒 | オーストリア建築ツアー
▲オーストラリアで工事中の住宅を見つけました!


前回 2010年1月14日 の続きです。

時間が無いのですが、慌てて駆け寄りました。
 

▼当然、中に入ります! 階段はコンクリート!



▼私が「気泡レンガ」と言った意味がわかりますね?



▼2階へ上がると…床はコンクリートです。



▼もう少し、工事が進んでいる住宅も見つけました!






▼壁の下の方が、真っ黒ですね。これは、地下室が付いているのが普通なので、
その地下室の防水材が黒いのです。




気泡レンガの気泡が断熱材代わりとなっています。

ドイツやオーストリアでは、この気泡レンガ以外に軽量気泡コンクリートブロックも使います。

但し、その軽量気泡コンクリートブロック厚さは36センチですから、
日本の住宅で使われてものと比べると、7倍くらい厚いのです。
比べ物になりませんね…(^^)ゞ


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オーストリア移動中の住宅

2010年01月14日 10時03分17秒 | オーストリア建築ツアー
▲移動中の小休止で、ひとりで走り回り住宅街を見てきました…(^^)ゞ


 
▼漆喰の外壁に、小屋裏部屋の外壁は木製ですね。








▼外壁側にできる出窓ともういるスペース。そこに鉢植え。
壁の厚さゆえにできる演出ですが、さずが、様になってます。









▼虹が出ていました。遠くへは行けないので
近くでいくつか他の家も…
























工事中の家も発見! 当然のぞいて見ました。躯体はレンガ積みですが、
通常のレンガではなく、断熱性を加味した空隙レンガブロックといえます。それらは、また次回に。



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集合住宅の断熱改修

2009年12月17日 12時44分08秒 | オーストリア建築ツアー
▲オーストリア リンツの集合住宅改修後


1950年代に建てられた集合住宅を、断熱性能にこだわって全面改修した例です。
建築家だけでなく、建築物理の専門家も参加して、いわゆるダンボールを利用しています。






▲以前のバルコニー部分を囲って部屋にしています。









▲▼エントランスの入り口のひとつ









▲建物側面








▲裏側にあたる南面に工夫が…








▲▼これです。このハニカム構造(蜂の巣構造)のダンボールが断熱と光を両立させています。


冬の太陽高度が低いときは、光も日射も中に入ってきます。
夏の太陽高度が高いときには、日射を遮り、光は乱反射することである程度入ってきます。


ハニカムの空気層をガラスで囲むことにより、夏の射熱と断熱、冬の日射しの取り
入れと断熱を実現し、光もそれなりに入ってくるという理論です。

実際のデーターも教えて頂きました。
様々なアイデアと試みがなされていますね。







▲真ん中が設計した建築家。右が石川先生、左がドイツの建築家ケーニッヒ。


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初めてのパッシブハウス基準の…

2009年12月08日 10時10分45秒 | オーストリア建築ツアー
▲南面外壁がソーラーパネルです。
日本のソーラーメーカーは、住宅では、これをさせてくれないのです…



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またまた、  前回の続き から、バス移動中の写真を公開すると、








そして、パッシブハウス基準でできた初めてのエコなスーパーマーケットに到着です。


・2003年2月に計画され、5ヶ月で完成
・売り場430M2、バックヤード190M2
・冬は内部の気温が25度まで上がってします

400M2のソーラーパネルで、全体の40%をまかなっています。













▼▲南面以外は、「無垢のカラマツ材」で日射しよけを兼ねて横格子で化粧しています。








▲▼壁の断面…やはり厚いです。ロックウールの厚みだけでも30センチです!








▲スーパーマケット内部です。当然ついでに買い物をしました…。
ランチはここで購入したもので終わりです…ランチもエコでした!



▲内部の壁や天井は、OSBというエコな仕上材。
ウッドチップを固めたボードだとと思ってください。





▲ついでに、お隣の家のソーラーパネルです。
屋根に付けなくても良いのです。



建設コストは、
非常に安いコストでできたとのことで、平方メートル当たり780ユーロです。



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オーストリア移動中に…

2009年11月28日 12時17分47秒 | オーストリア建築ツアー
▲田園風景と風力発電の美しい夕暮れ


2009年11月19日 オーストリア建築ツアーの続きです。

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エコビオトープの見学が終わり、田園の夕暮れをバスに揺られながら、
ホテルへ戻ったのですが、この日、私は食欲より睡眠欲がまさり、
夕食を採らずにベッドに入りました。




▲次の日の朝は、夜中に目が醒め、午前4時に我慢できず起床、
朝食までの時間、ホテルをウロウロ…。(^^)ゞ




▲▼朝食を採り、途中のドライブインへ




▼心魅かれながらも…我慢して…






▼移動中のバスから…、工事途中現場は特に気になります!




▼のどかな田園都市を走りながら…




▼到着したのが、ここです。







ところが、内部は撮影禁止でした。
IT関連ですから、建物以外の部分で撮影は問題があるのでしょう。

建物の仕様については、詳しい説明を受けました。

みなさんが、わかりやすい部分では、

オフィスの事務空間は600M2、研究開発空間が400M2の建物で
木造を多用し、プレハブ的な工法で低エネルギー基準を満たし、
プロジェクトの指定を受けて援助金をもらっている建物です。


夏は床暖に地下水を流して冷輻射で冷房変わりする
(これを私は、300年住宅かハイブリット住宅で行いたいのですが、
日本ではOKをしてくれる設備機器メーカーが無いのです。
自費で研究開発する費用は無いですし…。)

外壁は34センチの厚みで、ロックウールを使っています。

排気はすべてトイレからのみです。




▲「パスコム」というIT関係の会社





▲左は、ドイツの建築家であり、案内役のホルガー・ケーニッヒです。
右が、この建物を設計したオープンハーネス建築事務所のスタッフの方です。
確か…アクセル・ミレ氏だった…(^^)ゞ


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エコビオトープへようこそ!

2009年11月19日 16時00分16秒 | オーストリア建築ツアー
▲エコビオトープへようこそ!



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オーストリアで、1988年に第一期が完成したコーポラティブです。
約20年経っていますね。

1982年に計画がスタートし、その時点から住民が参加ししました。


エコビオトープを意識しながら
水の浄化装置で雑排水や雨水を循環させて浄化し、ウォータースケープ
を完成させています。


パテントがあり、日本へはまだ入っていないとのことでした。


住宅材料は、レンガ、木、ココヤシ、ウールなどの天然素材だけです。
水を節水し雨水も利用します。

このコーポラティブでは、車は外に出していて、
歩行だけの空間を確保しているため、
子供達も安心して屋外で遊ばせることができます。

安心して出産できるためか、オーストリア平均の2倍の
子供たちがいるそうです。

共同のサウナや談話室、夏の遊び場などがあり
コーポラティブ内でのコミュニケーションも良好なようです。



▲コーポラティブの案内図



















▲左がケーニッヒ、右が石川先生、真ん中が案内して頂いた住人の
ゲンゾル・ドルフ氏です。



外部床の多くは、空隙レンガです。



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オーストリアの幼稚園

2009年11月13日 17時12分54秒 | オーストリア建築ツアー
▲ オーストリアのツアドルフという町にある幼稚園



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2009年11月10日 郊外レストランでランチ
の続きです。

レストランからバスに乗って、約1時間半でツアドルフという町の
幼稚園に着きました。

環境に優しい建物ということで、12名の建築家からコンペで選んだのもです。

4000M2の敷地に750M2の述べ床面積、132万ユーロの建設費
工事期間9ヶ月、竣工年月2003年10月です。


この幼稚園は、国と町のサポートで無料で、朝7時(早い!)から夕方5時まで
預かってくれるのです。羨ましいですね。

さらに、室内の温湿度と消費の測定を2年間行い、
建設にはプロジェクトの援助金をもらいました。


詳しい素材や、暖房方法などは省略します。








▲平面図です。




▲通訳して頂いた石川先生と、ヘルマン町長です。




▲外壁の厚さが窓の部分を見ればわかりますね。
厚さ47センチの藁(ワラ)を断熱材として入れています。








▲▼天井は、なんと「とうもろこし」でできた材料の吹き付けです。
落ちたものを口に入れても害がない…とのこと…(^^)ゞ






▲床は、天然素材のリノリウムです。

私もトイレや洗面の床に使うことがあるのですが、
日本製はなく、すべて輸入ですが廃盤で在庫限りというものばかりで…
日本では人気のない理由は…
工事のしにくさにあるのでしょう。
もっと使いたいのですが、残念です。



▲▼ロフトへの階段が見えます。
どの国でも、子供はロフトが好きなようです。

















▲丸い支柱はともかく、そこに付いているボックスは危ないと思いますが…




▲園庭から見ると…なんと美しい緑と自然でしょう…




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郊外レストランでランチ

2009年11月10日 17時45分31秒 | オーストリア建築ツアー
▲ここで食べたカツレツの美味しさは、格別でした!


イタリアのミラノサローネのアップを続けていたら、
オーストリア建築ツアーの続きが途絶えてしまいました!


今月は、ブログを毎日皆勤で頑張っていますし、
来年1月の北米ビルダーズショーまでに
ふたつともできるだけアップすることにしましょう。


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2009年4月21日 「自然と土」社

の続きです!


この見学のあと、レストランを見つけてみんなで入るのですが、

ウィーン市内のレストランの有名なカツレツより
ここで食べたカツレツの方がジューシーで美味しくて
満足しました! 飲みもの付けて12ユーロでした!




▲道路からの入り口




▲建物下のアーチをくぐり…








▲いい感じ…





▲内部も広いです




▲レストランはこの建物です
















▲いい感じ…でしょ?



食後は、敷地内や納戸?をひとりでウロウロ…


















▲水車もありました…




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「自然と土」 社

2009年04月21日 18時34分54秒 | オーストリア建築ツアー
▲オーストリアにある「自然と土」という会社の事務所建築


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

実は、明日の2009年4月22日から今月末まで、
イタリアのミラノサローネ国際見本市に行ってきます。

これは、家具やインテリア、照明、キッチン、バストイレタリーなどの
世界最大の見本市です。

この見本市以外にも、ミラノのインテリアショップを廻り、
住宅の内部インテリも見学予定です。

その後、ボローニャ、フィレンツェを廻って帰国します。

見本市では写真は撮れませんから、
それらの写真のブログアップはできません。

それ以外については、
またこのブログでアップしていきますので、

お楽しみに!

というわけで、半年前のオーストリアの建築ツアーも
その前のドイツツアーの紹介も終わっていませんが…

本日は、たくさんの写真をアップしておきますので、
少し間が空くことをお許し下さい。


……………………………………………………………………………




▲外壁にはソーラーパネルです。
基本的に冬を意識していて、いかに暖房費を少なくするか
ということを考えて造られています。
南に大きなガラス窓もそのためです。





▲夏の強過ぎる陽射しを緩和するための庇です。
ストロー(わら)で作られています。






▲道路からの入り口側です。






▲アップで見ると、土ブロックを積み上げて、土を塗ってあるのがわかります。






▲▼内部です。2階建てですが、吹き抜けが大きいので明るく開放的です。







▲▼手洗いです。








▲室内の石張りで、さらに蓄熱効果が生まれます。







▲壁に温水、冷水を流せるようになっています。







▲外壁が厚いです。
40センチの厚さですが、真ん中にはストロー(ワラ)が入っています。







▲内部から庇を見たところ。








▲床と壁の取り合いです。
隙間が空いていますね。
無垢材は乾燥や湿気で動くので、このように隙間を空けないといけません。

私は巾木で隠していますが、無垢のフローリングを張るには
このように隙間を取らなければいけないということを
首都圏では知らない大工さんが多いです。







▲ソーラーや自然エネルギーの利用等を行っても
まだこういう大きな設備が必要になるということに、
少しガッカリしますね。


この建物については、かなり詳しい説明をお聞きしたので、
たくさん説明できるのですが、




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では、僅かな期間ですが、みなさんお元気で!




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パッシブハウス「SOL4」

2009年04月10日 18時33分46秒 | オーストリア建築ツアー
▲昨日に続き泊まったホテル外観です


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

オーストリア建築ツアーの続きです。

もう一度、ホテルを紹介すると、
外観は2階建てのこじんまりした郊外型ホテルです。

屋根は、アスファルトシングル葺きです。




▲屋根の部分の構造、すなわち小屋裏は木造であることがわかります。
これは、私が考えているハイブリット型の200年住宅と同じです。




▲1階のローカの左右に部屋があります。




▲ルームナンバー33 が私が泊まった部屋です。
それがどうした…? 特に意味はありません… (^^)ゞ



次の日の最初は、「SOL4」というパッシブハウスの建物。
床面積は2千平方メートルあります。

国家プロジェクトの援助対象に選ばれ、援助を受けて建ったものです。
今回のツアーでは、これらのプロジェクト対象の建物をいくつも廻ります。




▲上部の外壁はソーラーパネルです。



地熱利用

天井輻射

夏は冷輻射

ソーラーパネルを壁面に取り付け、
建物の15%~20%をまかなっています。


ソーラーパネルの裏側は、40センチの厚みのストロー断熱。
すなわち、藁(わら)が40センチ入っています…。驚きですね。

窓の外には遮蔽ブラインドです。


夏は、天井からの冷輻射、冬も天井からの輻射熱!

私が300年住宅で行いたかった方法です!

でも、天井からと聞くとみなさん、懐疑的。

しかも、冷輻射の話と説明をしても、ピンとこない様子…。



現在、設計中の外断熱のRC造で、これを行う予定だったのですが、

構造設計から、

「コンクリートスラブの中へポリエチレンチューブは
入れないで欲しい」と言われて、断念してしまいました。


コンクリートの熱量を生かす方法を確立すれば、
快適な省エネになるのですが、いろいろ制約があり工夫や譲歩が必要です。

このコンクリートの熱量を生かすゆえ、
コンクリート造の外断熱は有効なのです。

木造の外張り断熱は、断熱性能だけを考えると従来の内部からの断熱の
方が性能を上げられますし、費用対効果を考えるとあまり良くありません。

みなさんがお考えほどは、効果がないのです。
外断熱というインパクトはありますが。

コンクリート造の外断熱は別ですよ。
これは、いろんな意味でメリットはあります。

でも、デメリットもあります。
メリットばかりという選択肢は、この世に存在しません。





▲建物内部 壁は、私が設計した300年住宅と同じようなイメージです。




▲中庭部分にトップライトがありました。
一部の窓は開閉できます。



▲これが、外壁のソーラーパネルです。
現在設計中の外壁にも傾斜を付けて取り付けようとしたのですが、
メーカーが「屋根以外は付けません!」と拒否…。

何かあったら、責任が持てないからのとこと。
閉鎖的過ぎますね。他のメーカーに打診中です。



▲屋上の床部分は、照り返しを防ぐために、コンクリートの上に
ウッドデッキを敷いてあります。



▲この窓の遮蔽ブラインドは、ドイツでもオーストリアでも
ビル等には大変ポピュラーです。
イタリアへ行くとアパートメントには、木製のブラインドというか、
木製オーニング雨戸やシャッターも多くなります。



▲ソーラーパネルの裏側です。下から見たところ。





▲地熱利用といっても、そのためのヒートポンプや装置はかなり
大掛かりです。ドイツでもいくつか見ましたし、
この後のオーストリアでもいくつか見ましたがみんな大掛かりでした。
しかし、これでも通常よりかなりコンパクトになっているとのことでした。

住宅ではコストが掛かりすぎて、やはり無理とのことでした。
この建物は、地下80Mまで掘り下げて、熱の交換を行っています。



▲オフィスの間仕切りです。未焼成レンガです。
製造エネルギーと運搬エネルギーがコンクリートより
有利とのことでした。





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ウィーン美術史博物館

2009年04月03日 20時30分19秒 | オーストリア建築ツアー
▲ウィーン美術史博物館の豪華なインテリア!
入ってすぐのホールです。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

時間的には、前回の

夜のウィーン

の前だったのですが、

ラファエロやフェルメールの絵を楽しみにして
ウィーン美術史博物館へ行きました。







▲ホールの天井



▲階段を登って…実は、ここにクリムトの壁絵が描かれています。
分かるかな…?私は撮影したのでわかりますが、
みなさんには、暗いからちょっと無理かな…。

この写真でも、よ~く観るか、言われてみると、
あっ、そうか!とわかります。


▲ローカにも彫刻あり



▲こういう展示もありましたが…



▲いよいよ絵画のコーナーへ



▲こんな部屋がたくさんあり…


▲ラファエロや…


▲日本に来るはずだったフェルメールの絵や…



▲たくさん有名な画家の絵もあり…


それらが、目の前でガラスケースに入っていない状態で、
じっくりひとりで観ることができるのが、海外の凄いところですね。



こんなに盛りだくさん、次から次へと
なんて充実した24時間! というウィーンの一日でした!





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夜のウィーン

2009年03月25日 20時50分46秒 | オーストリア建築ツアー
▲ 市街地にある公衆電話


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

オーストリア建築ツアーの続きです。

この日は、運良く、年に1回あるスペシャルデーで、
ウィーンの美術館や博物館がオールナイトで、入り放題の日でした。

パスポートの購入は当然必要ですが、美術史博物館などで、
ラファエロやフェルメールの絵画も、じっくり目の前で観る事ができました。

この内容は次回にして、

ウィーンの夜の街と、名物料理を食べに行った写真をたくさん

アップしておきましょう。





























▲食事は、この店です。石川先生が行ってみようということで、
街を観ながらゆっくり歩いてたどり着きました。



▲食べたのがこれ!デカイです。
薄いカツですが、食べきれないくらいの量でした。




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フンデルト バーサー

2009年03月06日 17時13分16秒 | オーストリア建築ツアー
▲クンストハウスの近くにあるアパートメントです。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

前回のクンストハウスから徒歩で10分くらいのところに
フンデルトバーサーが設計したもうひとつの建物があります。

内部には入れませんが、外観を見ようと、西洋人の観光客も多く、
建物の前には、お土産やさんが、並んでいました。

コメントより、写真を観て感じて頂きましょう。

















カラフルですね。金色や銀色も使われていました。


この建物は、もともと低所得者用の住宅に手をいれたもので、
いわば、リフォームです。

先日お話した、 クンストハウス  のアパートメント版です。



次回は、移動中に撮った写真を紹介します。



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ウィーンのクンストハウス 

2009年02月27日 17時33分34秒 | オーストリア建築ツアー
▲クンストハウスの庭を通って建物の入り口 
今回は、大量の写真で紹介します



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

ウィーンにある「クンストハウス」 と呼ばれる建物は、
画家でもあるフンデルトバーサーという芸術家が設計したものです。

有機的で、直角、左右対称、水平のない、簡単にいえば、ガウディーのような
建物です。

「建築家がすべて決めるのではなく、職人の手の動きや感覚に任せる余地が
あっても良い」と主張していました。


では、感じて頂くために写真をたくさんアップしておきましょう。




▲道路からの入り口は、これです。



▲中に入ります…















▲建物を見上げる…



▲内部のホール












▲床もうねっています…
正面に見えるのは、トイレです…



▲当然、入ってみました



▲やはり、床も壁もうねっています…
ピントが合わない…



▲もう一度、外へ出て、レストランへ入ることに…



▲これがレストラン内部






▲床も…



▲壁も…






▲天井も…



▲テーブルも…



▲確かに…味がありますね…(^^♪




これでもか…と複雑でカラフルな建物を充分味わってから…

食事のランチを注文すると…



▲こんなにシンプルでした…(^^)ゞ




と、ここで突然、シリアスになり…

ハッキリ言わせて頂きますと…(^.^)

みなさん、住宅完成時の細かいキズや僅かな凹みなどは、
この写真のように些細でどうでも良いことは、
あまり気にしないほうが良いですよ。。


よ~く観ないとわからない、
別の角度から光の反射によってしかわからない、
引越しして2~3日すれば、それ以上の傷や汚れが付いている

という「えっ?これを気にするの?」という方もいらっしゃるからです。
現場での手造りは、電化製品のように完全均一にはなりません。

使用すればすぐに生じる程度の細かいことまで気にして、手直しさせる
クレームが多過ぎるから、

優秀なハウスメーカーは防衛策として
本物の素材を使わず、

健康に悪くてもクレームのない建材や材料、工法をこれでもかと使い、
仕入れ価格を抑え、物凄い粗利を取り、クレームに備えます。

自然素材を指定すると、

ノーというか
自然素材もどきから選択させるか

工務店の軽く2倍以上の、かなり割高な金額の割増し追加を
請求してきます。

これらは、ハウスメーカーの防衛手段です。
これらの写真のような建物はもっての他です。

住宅の本質以外の些細なことにこだわる
多くのみなさんの考え方が、そうさせているのであり、

日本の住宅をダメにしているのです。

先進国で、大手ハウスメーカーが存在するのは日本だけで、
日本が先進国に輸出できない大手メーカーは、ハウスメーカーだけです。


本物の素材を使っていれば、多少のキズや隙間、凹みなどは
味わい深い年輪であり、家の想い出になります。

客観的に見て、あまりにも些細な手直しを要求する人もいます。

それよりも、住まいはもっと大切なことを重視すべきだと思います。

それぞれ価値観は違いますから、

どうしても気になる方は、

工場製品で固めたクレームが来ないことを
最大の目的として設計しているハウスメーカーに頼むか

建売を選択して、

造り手の立場で勝手に造られた、
健康に悪く、耐久性のない家を選択した方が良いでしょう。

話の展開が突然過ぎてわかならい、
もう少し詳しく述べて欲しいとメールがきましたので追補します。(^^)ゞ


第三者として住宅検査をしたり、
建築紛争の専門家として依頼を受けて間に入っていますが、

何年もそのことで憤慨しながらお住まいになられている方が
いらっしゃいました。

現場を確認してみて、実に不幸な方だと思いました。

天然素材にこだわっていて、それなりに趣きもあり、考えられた家ですが

構造的には問題のない細かいヒビや隙、よく見てもわからない汚れに
今だに不満を持ちながら毎日憤慨して過ごされているのです。

何年か経っていますから、自然に付いた傷や汚れの方が圧倒的に多いのです。

例えは悪いかもしれませんが…

美人で性格も良く、料理も上手で申し分のない奥様と暮らしながら

奥様の枝毛が気に入らないと、
他の人からは「え~、そんなこと、全然わからない…」と感じるような

自分の気に入らない細かい部分だけに注目して嘆きながら
不満だらけで毎日過ごしているようなものです…。

そういう性格の方は、どう考えても不幸ですし、幸運も逃げていくのでは…?



クンストハウスのような家創りを楽しむには… 

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100年前の建物をパッシブ改修

2009年02月20日 22時13分51秒 | オーストリア建築ツアー
▲▼ウィーンの 移動中に…





みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。


2008年2月17日 の続きです。


本日の紹介は、100年以上続いた 棺おけ会社の工場を
1990年代に改築して、住民参加型の集合住宅に造り変えた建物です。

断熱材を入れ、サッシも交換しました。
各戸にお風呂を付け、暖房は地域暖房です。

屋上緑化、幼稚園、共同サウナもあります。

1戸当たり約110m2で、賃料は750ユーロ/月です。
ウィーンでは、通常はこの大きさでは1200ユーロ程度らしいので、
よりかなり安いようです。





▲この建物は、「金を打つ通り」という名の通りに面していました。



















▲近くの姉妹建物の外観




▲近くにあった、この建物はをご覧下さい。
サッシまでの壁が厚いのがわかりますね。





▲その秘密は… この穴は私が開けたのではありませんよ。(^^)ゞ

建物の改修で断熱材を外壁に張っているのです。
外断熱です。ウィーンやこの地区では珍しいことではありません。



このように建物の寿命があれば、いくらでも改修して快適な建物に変更できます。

現在の日本の建物では、200年住宅と政府が言っている建物でも
実際にはどうでしょう…。そこまでもたないと思います。




本物の300年住宅はこちら!  

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コメント (3)
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