みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。
おとといの2009年7月7日は、神奈川県の消費者センターの依頼で
悪徳リフォーム業者に引っ掛かっていないかどうかの現場確認を行ってきました。
そして昨日は、
神奈川県建築士事務所協会の設計監理委員として、
電話と面談による相談の当番でした。
さて、本日もスタッフのブログをアップいたします。
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こんにちは、インテリアスタッフのM.Kです。
今回は林芙美子記念館です。
▲『林芙美子記念館 庭から家屋を見る』
少し前に森光子さんの単独主演による「放浪記」2000回公演が話題になっておりました。
以前見た雑誌に作者・林芙美子の邸宅が載っていたのを思い出しネットで見たところ、
ちょうど作者の命日が近いということで、普段されていない建物内部の一般公開の
抽選があることを知りました。
運よく当選したので、梅雨の合間の晴れた日に見学に行きました。
▲『入り口』
▲『入り口入ってすぐ脇の孟宗竹』
今回入り口からは入れませんでしたが、裏から回ってみると
門裏には孟宗竹が生い茂っていました。
芙美子たちが生活していた頃はもっとたくさんの竹があったようです。
この記念館は作家である林芙美子の邸宅だったもので、
1951年6月28日になくなるまでの10年間を過ごしています。
ボランティアガイドの方が一緒に回り
1時間ほど室内を案内してくれました。
▲『渡り廊下』
この家を建てるにあたり、「東西南北、風が吹き抜ける家」と言うのが
芙美子の希望であったそうです。
当時は規制で30.25坪の広さの家しか建てられなかったため、
夫で画家の緑敏(りょくびん)名義のアトリエ棟を邸宅のすぐ隣に建て、
渡り廊下のようなものでつなぎ合わせ広さにしました。
戦火を逃れたこの家は京風が感じられる数寄屋造りと民家風とが
綯い交ぜになった感のある落ち着いたものでした。
▲『居間』
大きなガラスの入った建具で開放感のある居間
▲『寝室- 奥に掛けてあるのは芙美子のきもの』
特別に姪御さんがこの日のために出してくれたようです。
落ち着いた色の着物でした。
▲『書斎』
当初は納戸として造られた部屋でしたが、ほの暗い感じが落ち着いたのか
芙美子はここを書斎としました。 雪見障子が入れられており、とても
納戸用に造られたとは思えませんでした。
建築家・山口文象は当初からここを書斎とするような
心づもりがあったのではないでしょうか?
極度の近視だったためこの机に額をこすりつけるようにして原稿を書いたそうです。
押入れの中にはタンスが入れられていました。
▲『書斎 入り口』
奥に見える高さのない障子が扶美子の書斎入り口です。
ほのかな白熱灯だけで照らす部屋はなんとも風情があり
落ち着く空間でした。
▲『もみじ』
都営地下鉄大江戸線・西武新宿線「中井駅」より徒歩5分。
駅の近くにありながら緑の多い林芙美子記念館で
ちょっとした森林浴気分が味わえました。
<お知らせ>
来年22年3月23日(火)に林芙美子記念館会館を記念し建物内部の特別公開があります。
林芙美子記念館HP
横浜市 戸建 一級建築士
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