一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

香川県の直島

2009年08月25日 10時33分41秒 | スタッフのブログ
▲直島 本村地区 八幡神社より



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。


本日、スタッフのブログです。

前回続きのフレンズオンアイス2009 その2は、この次にアップします。


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こんにちは。設計スタッフのY.Fです。

2009年5月20日

2009年6月30日

のブログに引き続き、
香川県の直島をご紹介したいと思います。




▲直島 本村地区『家プロジェクト』エリア

直島の中で本村(もとむら)地区は、かつては城下町として栄えた地区で
本瓦と黒く焼いた杉板の外装材が使われた家々が建つ町並みです。
古いものでは400年を超える民家もあるそうです。




▲いくつかの家にこのような表札が見られ
屋号表札と言い、苗字とは別の
古い家の持つ「ニックネーム」だそうです


▲素敵な暖簾を掛けている家が多くありました



▲通りを歩く人に庭が見えるように
扉を開けてくれているのですね。



手入れをし今も立派に使われている家もありますが、
住む人が不在のまま朽ちていくものもあり
使われなくなった家屋をうまく活かしていくことができないかと考え
『直島・家プロジェクト』はスタートしたそうです。





▲八幡神社入口




▲八幡神社近くのギャラリー
塀のアートが素敵です



古い民家を保存する試みは全国で行なわれていますが
『直島・家プロジェクト』が面白いのは、
アーティストを招き、家そのものを作品化したことです。

古民家が現代アートと交じり合い、全く違う空間・作品となっています。



▲▼『石橋』千住博 氏作
製塩業を営んでいた石橋家を利用し絵画作品を展示

 

内部撮影禁止の為、お見せできないのが残念ですが
静寂を感じる作品です。

どの作品も中に入ると、とても外観からは想像できないような
別空間になっています。



▲『護王神社』杉本博司 氏作
老朽化した江戸時代からの神社の本殿・拝殿を建て直し、
地下に石室を作ってガラスの階段で本殿とつなぎ、光を採り入れた作品




▲このガラス階段が地下まで続いています
地下へ行くと真っ暗闇で、地上から続く階段部分からのみ光が漏れ、
ガラス階段が天へと続いているようでした





▲『はいしゃ』大竹伸朗 氏作
歯医者だった建物の内外装に廃物を設置し塗装を施した作品


こちらの作品は外観も原形を留めてないですね。
中も奇抜でした。床・間仕切は撤去され自由の女神などが置かれ
木造を感じさせないほどの塗装が施されています。








▲『南寺』ジェームズ・タレル 氏作/安藤忠雄 氏設計



こちらは新築です。古民家だけにこだわらず
作品を表現できなければ新築も可という自由な発想で計画が
進められていることころも面白いところですね。

それにしても・・・古い民家を現代アート空間に!?
町民の反対は受けなかったのでしょうか???

当初は町民の関心も薄く、現代アートという異質なものが
保守的な土地に入って来ることに対する反感や抵抗もあったようです。

しかし島全体を使った現代美術展などを行ない、
町民にもアートに参加してもらうことにより
町内の理解を得られるようになったそうです。

各館スタッフを町民の方が勤められており、今では
皆様このアートをとても楽しんでいらっしゃるようでした。
道を尋ねても親切な方ばかりで本当に素敵な町でした。






▲昼食は有形文化財を改装したカフェにて(^-^)


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コメント (1)
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