さらに安全をみて1階を鉄筋コンクリート造で設計しました。
※ 肝心の本文の大半が、なぜか消去していました。
再度、書き足します。
昨日、2014年10月7日に横浜市緑区白山で起こった土砂崩れに
「取材で現場へ同行して欲しい。専門家としての意見も取材させて欲しい。」
と私の事務所のスタッフ経由で連絡がありました。
スカイツリーが強風でエレベーターが停止したときなど
ときどきテレビ局から取材依頼があります。
昨日は、住宅紛争委員としての仕事で朝から出かけており
午後も勉強会に出席していて戻ることができなかったので
スタッフを通じてお断りしました。
少ない情報の中での
私の推理をまとまてみます。
土地の所有者が宅地を拡げるために
盛土の工事を行っていた。
不安になった近隣の人が役所に問い合わせて
役所が現場を見に来て、是正命令を出した。
是正に従って、工事を手直ししていたが
費用が掛かり過ぎるので、工事をあきらめて中断した。
そのまま数年が経ち、今回の事故が起こった。
専門家が入って設計し、申請をしてから工事を
行っていれば、予算も事前に検討できたでしょうから
おそらく、そういう法律や条例を良く知らなかったのでしょう。
現状で放置していたのも、危険だという認識がなかったのだと思います。
横浜市内であれば、どの場所でも
盛土で1メートル以上、切土でも2メートル以上
行う場合は、宅造申請をして許可がいります。
さらに今回の崖下の場合なら、地盤の固さにもよりますが
30度のラインをひいて、建物にぶつかる場合、
建物を離すか、その建物部分に鉄筋コンクリートの擁壁か
建物の壁を鉄筋コンクリート造にしなければなりません。
30度というと、図で描くと緩やかに見えても、
その下に立つとかなり急な斜面です。
みなさんが、土地を購入する場合、注意すべきですが
このように知らなかったというケースがあります。
崖はもちろんですが、隣地の擁壁があればそれに注意してください。
ご自身が購入する土地の擁壁は、もちろん気にしますよね。
ご自身の土地の擁壁はもちろん、隣地が高くなって擁壁がある場合
その擁壁の検査済み証があるかどうかです。
ご自身の擁壁だけでなく、隣地の擁壁も、検査済み証がないと
建物に制約を受けてしまいます。
例えば、隣地の擁壁が工事完了後、検査に合格して
検査済み証をもらえていない場合、
建物を離すか、外壁部分に鉄筋コンクリート造の壁を造り
窓も造ることはできません。
▲これが、その例で正しく行っている建築工事途中です。
土地購入時は、隣地の擁壁だけでなく、ブロック塀などの確認も
必要なのです。
不動産屋さんにすべて任せずに、
正しい知識をもった建築士に相談して、
現場を見てもらってアドバイスしてもらう方が良いでしょう。
土地を購入したいと思ったら建築士の立場で拝見し
アドバイス差し上げています。
今まで、横浜市内は無料でアドバイスを差し上げています。
でも、すぐに動けるとは限らないので、
確認するのに時間が間に合わない場合は、断っています。(^^)ゞ
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ご意見があれば、お気軽にどうぞ!
横浜市 一級建築士事務所
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