MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

如月に聴く第9

2019-02-26 01:48:20 | 音楽夜話(クラシック)
日本では師走の忙しい時に、オーケストラの餅代稼ぎと
言われたりして、盛り上がりを見せることが定着している。
海外ではその様なことはなく、定期でもあまり演奏される
事はないと思う。

このところ聴いているバイエルン放送協会のサイトで、
バイエルン放送交響楽団の演奏会の模様をストリーム
放送している。時差を顧みず朝4時に起きることなく、
UPしてくれるので有り難いm(__)m。

今回は、ベルナルト・ハイティンクを迎えて、ベートーヴェンの
交響曲第9番「合唱つき」を演奏する。基本、2006年の録音で
ロンドン交響楽団の演奏に近いものだとおもわれる。

テンポ変えずに大きな演出も控え、その中でべートーヴェンを語っていく。
あまり面白くないというリスナーもいる。演出過多なものを好む方は向かないかも
しれない。

音楽を聴くことは個人的な体験。

ハイティンクの考えられたべートーヴェンはこれだった。
正攻法がいいと思う方は味方になるだろう。
この様なアプローチの凄みがわかるには聴き込みも必要になるかもしれない。
馬車で行く時代の音楽。イメージできるだろうか。
ゆったりした進み、決してアクセルを踏み過ぎない。人によっては物足りないかも。
そういう指揮者のベートーヴェンだ。

Sally Matthews, Sopran; Gerhild Romberger, Alt; Mark Padmore, Tenor; Gerald Finley, Bass
Ludwig van Beethoven: "Meeresstille und gluckliche Fahrt", op. 112; Symphonie Nr. 9 d-Moll

Konzert des Chors und Symphonieorchesters des Bayerischen Rundfunks

Leitung: Bernard Haitink

下記のアドレスに行けば、コンサートが見られる。
Als Video-Livestream auf www. br-klassik.de