チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第一番 変ロ短調 作品23
イーヴォ・ポゴレリッチ(p)クラウディオ・アバド(cond)
ロンドン交響楽団 (ドイツグラモフォン)1985。
ポゴレリッチ節がさく裂する。やはりここはこう弾きたいというのは
譲らないのだろう。それが彼の魅力だ。
85年の録音。弦も美しく、管も弾力がある。
ホール・エコーも程よいのだろうか。
1楽章の壮麗な和音の響宴も丁寧に弾き切っている。
このくらいのテンポで、落ち着きながら進めるみたいな
感じがうかがえる。
2楽章の歌も鍵盤に指を置くようなところもあるのではないか
と思える。
終楽章もコール・アンド・レスポンスの応酬だけれど、堂々やりあって
それでも協奏している所がやはりプロなのだろうな。
「彼は天才よ」といって、チャイコフスキー・コンクールの選から
漏れたときに、いい放って審査員を降りたアルゲリッチのコメント。
音楽家とはどうあるべきなのか、彼のように独創的なタレントは
山高く谷深く狭き道を行くみたいなところがあるのかもしれない。
「蜂蜜と雷鳴」を思い出した。
このディスクがいい25選(吉田和秀氏)の著作の評論にこの
アルバムが出ていた。売れる文章を書く人はそれなりのスタンスと
引き出しを持っている。
それを使って表現するわけだけれど、格調高くかかれたものは、
譜面の一部が載っていたリ、音楽用語がいくつもちりばめられて
いたりして、ハードルが高い。当時の生を聴いていることも
強みだろう。読んでいても難しい。レベルは高い。
イーヴォ・ポゴレリッチ(p)クラウディオ・アバド(cond)
ロンドン交響楽団 (ドイツグラモフォン)1985。
ポゴレリッチ節がさく裂する。やはりここはこう弾きたいというのは
譲らないのだろう。それが彼の魅力だ。
85年の録音。弦も美しく、管も弾力がある。
ホール・エコーも程よいのだろうか。
1楽章の壮麗な和音の響宴も丁寧に弾き切っている。
このくらいのテンポで、落ち着きながら進めるみたいな
感じがうかがえる。
2楽章の歌も鍵盤に指を置くようなところもあるのではないか
と思える。
終楽章もコール・アンド・レスポンスの応酬だけれど、堂々やりあって
それでも協奏している所がやはりプロなのだろうな。
「彼は天才よ」といって、チャイコフスキー・コンクールの選から
漏れたときに、いい放って審査員を降りたアルゲリッチのコメント。
音楽家とはどうあるべきなのか、彼のように独創的なタレントは
山高く谷深く狭き道を行くみたいなところがあるのかもしれない。
「蜂蜜と雷鳴」を思い出した。
このディスクがいい25選(吉田和秀氏)の著作の評論にこの
アルバムが出ていた。売れる文章を書く人はそれなりのスタンスと
引き出しを持っている。
それを使って表現するわけだけれど、格調高くかかれたものは、
譜面の一部が載っていたリ、音楽用語がいくつもちりばめられて
いたりして、ハードルが高い。当時の生を聴いていることも
強みだろう。読んでいても難しい。レベルは高い。