MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

イーヴォ・ポゴレリッチ(p)のチャイコフスキー

2019-02-11 19:49:22 | 音楽夜話(クラシック)
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第一番 変ロ短調 作品23

イーヴォ・ポゴレリッチ(p)クラウディオ・アバド(cond)
ロンドン交響楽団 (ドイツグラモフォン)1985。

ポゴレリッチ節がさく裂する。やはりここはこう弾きたいというのは
譲らないのだろう。それが彼の魅力だ。
85年の録音。弦も美しく、管も弾力がある。
ホール・エコーも程よいのだろうか。

1楽章の壮麗な和音の響宴も丁寧に弾き切っている。
このくらいのテンポで、落ち着きながら進めるみたいな
感じがうかがえる。
2楽章の歌も鍵盤に指を置くようなところもあるのではないか
と思える。

終楽章もコール・アンド・レスポンスの応酬だけれど、堂々やりあって
それでも協奏している所がやはりプロなのだろうな。

「彼は天才よ」といって、チャイコフスキー・コンクールの選から
漏れたときに、いい放って審査員を降りたアルゲリッチのコメント。
音楽家とはどうあるべきなのか、彼のように独創的なタレントは
山高く谷深く狭き道を行くみたいなところがあるのかもしれない。
「蜂蜜と雷鳴」を思い出した。

このディスクがいい25選(吉田和秀氏)の著作の評論にこの
アルバムが出ていた。売れる文章を書く人はそれなりのスタンスと
引き出しを持っている。

それを使って表現するわけだけれど、格調高くかかれたものは、
譜面の一部が載っていたリ、音楽用語がいくつもちりばめられて
いたりして、ハードルが高い。当時の生を聴いていることも
強みだろう。読んでいても難しい。レベルは高い。

Rooftop Concert

2019-02-11 14:16:14 | 音楽夜話(ロック)
Rooftop Concert

ビートルズの動画は、ア・ハード・デイズ・ナイト/へルプ/イエロー・サブマリン/マジカル・ミステリー・ツァー/ そしてレット・イット・ビ―だ。
最後の作品以外は笑える部分があるものの、レット・イット・ビーは見ていて
辛くなる。これでグループが解散していくんだという過程を見せられてる
気がして、好きな者としては、身の置き所が無くなる。

ファンクラブの映画会で1度、深夜のテレビで1度。見たのは2回。
レット・イット・ビーのVHSが、昔一時期売られていた気がしていたが、
レーザー・ディスクもあったようだが、いつの間にか回収されて、
中古でも見られなくなった。

いつだったか、DVDをいずれ発売するというアナウンスもあったが、
立ち切れていた。

元メンバーとて、見ていて面白いものではないから今さら再発されて
いい気はしないだろうから、オクラになっていても仕方ない部分はある。

しかしながら、アップルは商魂たくましく、50年後、新しいverのそれを
製作すると発表があった。晴天の霹靂。それと、新作発表後に旧作の
修復版?も発売するという。どこまでDIGすれば気が済むのかな・・・。

たくさんの動画と音源の海賊盤がレコード・CD・DVDと、手を変え品を変え
出ている。正規の音源からの海賊盤もある様で手が負えない。

ルーフトップ・コンサートは彼らの映画の最後の部分で、自社ビルの屋上で
LIVEするというもの。スタジオでセッションしてきたものを、ここで、
演奏する事になった。これ以降の彼ら4人の正規の演奏はない。

途中から正規の演奏活動はしていない。しかしながら、20分ばかりの
このセッションは何度聴いても聴き飽きない。
スタジオでの鬱憤がはけるように、各々の想いがさく裂している。

新作の行方は置いておくとしても、過去の一作としては個人的名ライブ場面。

The Beatles - Don't Let Me Down
https://www.youtube.com/watch?v=NCtzkaL2t_Y


ビートルズの映画『Let It Be』のニュー・ヴァージョンが実現?
https://www.musiclifeclub.com/news/20180918_05.html