MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

ユリアンナ・アブデーヴァ(ピアノ) ジェレミー・ローレル指揮ル・セルクル・ドゥ・ラルモニー リストp協 ブラームス・ハンガリー舞曲 ベートーヴェン田園

2024-08-28 12:04:51 | 音楽夜話(クラシック)
03:03-06:00 20.03-23.00 SR2


リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124


ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
 同   :ハンガリー舞曲第5番 


ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 op.68「田園」


ユリアンナ・アブデーヴァ(ピアノ)
ジェレミー・ローレル指揮ル・セルクル・ドゥ・ラルモニー
2024年8月17日 ブレーメン、ディー・グロッケ・コンサートホール


指揮のジェレミー・ローレルが2005年に創立した古楽系のオーケストラ。
古典からロマン派辺りまでをレパートリーにしているのか、今回もそれらを。






リスト。2010年にショパンコンクール第一位の逸材。アヴデーエワのピアノ。
今回が、リストと同じエラールを使っているかはわからないけれど、ステージに立つ。
フォルテピアノとモダンピアノの特性の違いを理解したうえでの演奏は当時フォルテピアノ
で作曲された曲を演奏するのに役立つとのこと。確かにピアニストが感じる譜面上での
疑問が、フォルテピアノでは解決されるという。なぜ、ここは音を伸ばさなければならないか
という疑問はモダンピアノだと難なく解決できても、伸びないフォルテピアノの場合どう
伸ばすかという解決を探る旅になる。というようなことを経ながら、曲を組み立てて
いくらしい、そのうえで成り立ったリストでもある。音楽家の表に出ない努力の跡が
聴けたりする。プロの世界の厳しさを感じたりする。






プログラムになかったブラームスのハンガリー舞曲の良く知られた2曲が入っていた。
ある意味ラッキー。テンポ早めで、ポピュラー的なノリで演奏されたようなところ
があり、それを熱と呼ぶのかポップと呼ぶのか。表現が面白いハンガリー舞曲だった。


田園は刈り込んだ弦がすっきりと聞こえ、早めのテンポがこれがベートーヴェンが
示したものですとも言いたげに、爽快な気分を運ぶ。これなら聴いていて飽きない。
モーツァルトの評価が高いようだけれど、来年で創立20周年を迎える。
その意味では、存在価値のある団体なのかもしれない。



コメントを投稿