西日本では2000年に一度、超巨大地震が発生する。 ... 2000年に1度の巨大地震は南海トラフが連動する事によって発生し、これはマグニチュード10クラスの地震になる。
東日本大震災(M9)の30倍のエネルギーを出すM10の超巨大地震発生の可能性もあるとの見解が、地震予知連絡会で報告されていた!
東日本大震災を起こしたマグニチュード(M)9の地震の 30倍のエネルギーを出すM10の巨大地震が、日本でも起こる可能性がある!
こんな推定を、東北大の松澤暢(とおる)教授が昨年の地震予知連絡会で報告して
いたのだ。
日本でM9級の地震発生を想定していなかった反省から、科学的に起こりうる最大
を考え、想定外への対応につなげるのが目的という。
過去に世界で観測された最大の地震は、1960年のチリ地震で長さ1千キロの断層がずれたM9.5だった。
松澤教授はさらに大きい断層が、ずれることを考え理論上はM10もありうると推定した。
もしM10の地震が発生すれば、地下の破壊は20分から1時間も続き、 揺れがおさまる前に津波が到達するおそれがある。
日本海溝から千島・カムチャツカ海溝までの3千キロ全部、 60メートルずれ動くとするとM10になるという。
また、M11の地震エネルギーは、恐竜絶滅の原因となった小惑星衝突のエネルギーに匹敵、 断層の長さが2万キロ以上にもなるというから驚く!
琉球大学名誉教授の木村政昭氏も、こう説明する。
「古代の化石など地質学的に見れば、M9クラスでは説明できない地殻変動があったと考えるほうが自然。理論的には、これからも起こり得ます」
梅田康弘京都大学名誉教授も「起こらないという保証はない」として、こう続ける。
「自然界には、10回起きたら、それを一つ上回る規模のものが起きるという"法則"があります。20世紀にM9クラスの地震は計6回発生しました。この法則に従うなら、あと4回、M9クラスの地震が起きると、M10の地震が発生することになります」
M10巨大地震の震源域として想定される日本海溝は昨年、3・11の東日本大震災をもたらした元凶。
このとき、日本海溝に沿い、南北500キロにわたって断層の破壊が進んだが、日本海溝と北側の千島海溝との接続部分が現在も地震空白域となっている。
このため、かねてより、北海道釧路沖での巨大地震発生が予想されていた。
そこに出てきたのが今回のM10巨大地震発生説だ。
「M10クラスになると、東日本大震災の際のような数百キロに及ぶ海底プレートのズレが、同時に10本以上起きると推定されます」(前出・木村名誉教授)
日本海溝は南の伊豆・小笠原海溝へと続いている。
つまり、釧路沖で単発的に地震が発生するだけでなく、伊豆沖にまで繋がる断層が同時多発的に崩れ、東日本大震災の30倍以上のエネルギーが日本の太平洋岸を襲う恐れがあるのだ。
では、そのとき、日本列島はどうなるのか――。
まずは予想震度。
東日本大震災では宮城県の栗原市で震度7を記録している。
「東京でも当然、それくらいの揺れは覚悟しなければなりません」
振り返れば、同じく震度7を記録した阪神大震災(1995年)では阪神高速の高架やビルが倒壊した。
「ただし、計測震度6・5以上はすべて同じく震度7とカウントされます。たとえば東京スカイツリーも、計測震度の限界を超えて耐震設計がなされていなければ、倒壊する恐れがないとはいいきれません」
しかも、松澤教授の想定によると、揺れが20分から最大で1時間続く可能性があるという。震度7の激しい揺れが、それだけ続いたら"万事休す"である。
高層ビルの上層階では揺れがさらに加速され、倒壊の恐れも生じる。また、市街地では揺れの最中に火災が発生。激震と猛火に包まれることになる。むろん、交通機関など一瞬のうちに崩壊し麻痺してしまう。
だが、それよりもまだ恐ろしい事態が待ち受けている。
松澤教授は「揺れがおさまる前に津波の来る可能性が高い」というのだ。
ある自治体の防災担当者は苦しげな顔で、こういう。
「揺れている間は、落下物から身を守るために安全な場所を確保しておくのが鉄則。しかし、その間に津波に襲われたら……逃げ場はありません……」
つまり、今までの地震マニュアルはあてにはならないという事である!