イランは核兵器の開発を決して止めない!
核分裂の連鎖を引き起こす中性子発生装置など、核兵器生産に必要な、さまざまなパーツの生産をイランが試みていたことが今回のIAEAリポートで明らかになりましたし、すでにテヘランの核施設ではウラン濃縮を進め、兵器級ウランを生産できる低濃縮ウランの備蓄を増やしています。
つまり、IAEAの分析が正しいとすれば、イランは数カ月で核兵器を生産できるようになります。仮にイランが核武装して中東が核時代に突入すれば、そこに出現する核秩序は非常に不安定なものになり(イランが数発の核弾頭を獲得しても、イスラエルは100―200の核弾頭をすでに保有しています)こうした核戦力の規模の違いゆえに、何らかの危機が起きれば、双方は相手に先制攻撃をかける大きなインセンティブをもつようになります。
アメリカは程なく、イランの核武装化を阻むために軍事力を行使すべきか、それとも、核武装したイランと地域的核戦争というリスクを受け入れるかという困難な選択に直面することになりますというよりも、核戦争は決定されています。
11月8日に公表された国際原子力機関(IAEA)リポートは、「原子力開発は純粋に平和目的のためにだけ利用する」とするイランのこれまでの主張の信憑性を大きく損なう内容を示しています。
2007年の米国家情報評価(NIE)が示唆したように、「イランは2003年に核開発を止めた」のではなく、その後も、核分裂の連鎖を引き起こす中性子発生装置(起爆装置)、さらには、核弾頭を小型化しミサイルに装填するのに必要な複雑な爆発物を含む、核兵器生産に必要なさまざまなパーツの生産を試みていたことが今回のIAEAリポートで明らかに成りました。
すでにテヘランは公然とウラン濃縮を進め、兵器級ウランを生産できる低濃縮ウランの備蓄を増やしており、IAEAの分析が正しければ、イランは核兵器を数カ月で生産できる技術と物質をともに保有していることになります。
これまでワシントンは、イランの核開発を阻止するためにアメとムチを使い分ける路線をとってきましたが、テヘランを標的とする経済制裁を強化し、外交を通じてイランを孤立させるとともに、「核開発の野望を取り下げれば関係の改善に応じる」とテヘランに申し入れてきました。
このアプローチが優先されたのは、その主要な代替策である「イランの核インフラに対する軍事攻撃」が大きなコストを伴うだけでなく、作戦が成功するかどうかも分からないからです。
さらに、制裁と孤立戦略でイランの核開発の進展ペースを遅らせて時間を稼ぐことで、核開発問題に対する「特効薬」が出てくる可能性もありました。例えば、イラン国内で大きな変化が起きて、より穏健な指導層が誕生し、核開発を中止する路線が模索されるようになれば、問題への特効薬になるからです。
だが、残念なことに「特効薬」は出てきそうにありません。国内で抗議行動が起き、大統領と最高指導者が対立しているとはいえ、現在のイラン指導層は依然として権力を掌握しています。
しかも、IAEAのリポートが示唆するように、イランの核開発を阻止するためのこれまでの試みの成果はゼロに等しく、こうして時間が過ぎていく間に、イランは核開発に向けて着実に歩を進めています。
とはいえ、米政府が「イランが核武装しても封じ込めと抑止で状況を管理できる」と考えているようですが、これはとても危険な思い込みなのです。実際、オバマ政権はIAEAの新たな発見を過小評価しており、既存の対イラン路線を見直す可能性は低いようです。だが、この立場は、イランが核兵器を獲得した場合にどのような事態に直面するかを過小評価しているのです。
と申しますのはイランは既に北朝鮮より、5発の核搭載ミサイル(移動式)を譲り受け所持していますし、シリアにも3発の核搭載中距離ミサイルを譲渡していますから、ことは簡単に運びません!
また反イスラエル諸国は、ロシアより核廃棄物を装填した爆発物を大量に購入しておりますし、ソ連崩壊時には、アタッシュケース型の小型核爆弾200個を購入して、既に世界の主要都市200ヶ所に搬入して、いつでも爆発できる状態にしています!
それに、核戦争がどうのこうのと議論していますが、既に戦略核として小型核爆弾はイラク戦争でも、アフガニスタンでも、リビアでも平然と使用されています!
日本でも、3.11の時に大量に使用されており、福島第一原発3号機の曝発も、あれは小型核爆弾の曝発なのです!
皮肉なのは、日本製の小型核爆弾なのです!
自国で生産された小型核爆弾で、攻撃されてはたまりません