ずーっととり上げたかったテーマ「月見草」。
「まてど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ」。
男であれ女であれ、月見草が咲くような野辺で、来ぬ人を待つ。黄色の花は月の光に儚く輝く。
長いこと、この「宵待草」=オオマツヨイグサ=ツキミソウと思っていた。
友人から「これが本当のツキミソウ」と言って分けてもらって、初めて「ツキミソウ」の花を見た。
名前の由来は、宵を待って咲く、或いは月が出る時間に咲くことから。
日本固有種はなく、全てアメリカから渡来。
マツヨイグサ(待宵草) 花の直径は4.5センチくらい。草たけ50~100センチ。翌日萎んだ花が赤くなるのが特徴。
宵を待って咲く花であるので、「待つ宵草→「待宵草」
オオマツヨイグサ(大待宵草)「マツヨイグサ」の種で、花の大きさが直径7センチと、最大であることから。
「ツキミソウ」と呼ばれることが多い。
花も美しく、歌に歌われた「宵待草は、この花といわれる。草丈は1~1.5メートル。
夕方から咲き始め、夜中にそりかえるほど大きく開く。
コマツヨイグサ(小待宵草) 花の直径2センチくらい。草たけ50センチ。
茎がたたないで這うことが多い。
アレチノマツヨイグサ(荒地待宵草)市街地の荒れ地に多いことから。
花の直径は4センチ。草たけ1.5メートル。沢山枝分かれする。昼も咲いている。
ツキミソウ(月見草) 月が現れる時間に花が咲くことから。
一夜しか咲かない「一夜花(一夜花)」咲き終わって、萎むと赤くなる。
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アレチノマツヨイグサ2009年10月28日12時49分
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2009.7.23仙台市 2012.6.1518.49
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「富士には月見草がよく似合う」(「富獄百景」太宰治 この花も「ツキミソウ」ではなく「オオマツヨイグサ」のことらしい
1〕 待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草の やるせなさ 今宵は月も 出ぬそうな
2〕 暮れて河原 星一つ 宵待草の 花が散る 更けては風も 泣くそうな