:.☆.:*:・''・:*:.☆.: ワレモコウ(吾亦紅)・割木瓜・吾亦紅 バラ科ワレモコウ属 :.☆.:*:・''・:*:.☆.:
和名 :割木瓜・吾亦紅
花期 :7月~11月 秋の花に分類。秋の季語
日当たりのよい 草地 30~100cm
ひとつの花のように見えるが、小さい花があつまっている。花弁は無い
≪名前の由来≫ 諸説あって、真偽はつまびらかでない。
1.神様が赤い花を呼び集める時、この花を加えるのを忘れたので、花が自ら、「吾もまた紅なり」と申し出た言葉が短縮されたとする説。ところがこの説には異論がある。赤い色に「紅」を当てるようになったのは、大正時代の映画で使われて以来なので、この説は当たらないというもの。
2.家紋のモッコウ紋が、割れた形に似ている。和名の「割木瓜」から推測するとこの説が有力かもしれない。この紋は織田信長の紋でもある。
3.根の香りが「木瓜」に似ていて、吾の(日本の)木瓜(もっこう)、「吾木瓜」であるという説。(木香はインドの植物の根。線香の原料として使われる)
4.葉の香りを「吾も嗅ぐ」という説。
≪木瓜紋につて≫━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆★━┛
木瓜紋とは(クヮ)紋のことで「木瓜」は当て字である。クヮ)」は「穴冠に果」です。(外字)
「クヮ」とは、地上の穴の中にある鳥獣の巣の事で、紋の形がその巣の割れている様子に似ていることから「(クヮ)紋」と呼ばれる。
(クヮ)紋が木瓜紋と呼ばれるようになった理由は、平安時代に寺院や役所などの御簾(みす)や御帳の周囲に巡らした絹布の帽額(もこう)にある模様を「御簾の帽帳の文」と呼び、この帽帳の音から転じた。
木瓜紋は日本人に愛された紋で、藤、カタバミ、鷹の羽、桐とともに五大紋の第二位にランクされている。
織田信長の、紋は「織田木瓜(おだもっこう)紋」といわれる。
2007.7.28庭・園芸種の姫ワレモコウ
:☆*:・''・:*:.☆.:*:・''・:*:.☆.:*:・''・薬草としてのワレモコウ:・''・:*:.☆.:*:・''・:*:.☆.:*:・''・
10~11月頃、茎葉が枯れるころに、根茎(こんけい)を掘り採り、ひげ根をとり除いてから、よく水洗いして天日で乾燥させます。
この乾燥した根茎を、生薬で地楡(ちゆ)といいます。
タンニンやサポニンを含み、止血剤、かぶれ、腫れ薬、下痢止め として民間薬としても、用いられたようです。
薬草はこちらを参考にしました。http://www.e-yakusou.com/yakusou/899.htm
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夏ごろから咲き始めるのに、「秋の花」に分類されているのは、なぜだろう。秋の野原にススキと共に風にそよぐ様が、印象的だからだろうか。
私は里山近くの草原に、見事に群落を作って咲いているのを見たことがあある。
中秋の名月には、ススキと共にこの花も供えたくなるのも、「秋の花」を、イメージさせる何かがあるのだと思う。
かっては、女郎花と共に、近くの野原に良く見られたが、最近は目にしなくなった。栽培も病害が出やすく、難しい方だと思う。
栽培種には「白」や「ピンク」もあるが、実が房状になったりして、イメージからかけ離れてしまっている。勝手に作ったイメージかもしれないが、徒然草でも「いえにありたきもの」としてあげているのは、やはり普通の「ワレモコウ」である。
「徒然草」
いえにありたききは139段
くさは、やまぶき・ふじ・かきつばた・なでしこ。……あきのくさは、はぎ・すすき・ききょう・はぎ・おみなえし・ふじばかま・しおに・われもこう・かるかや・りんどう・きく。きぎくも。つた・くず・あさがお。いずれも、いとたかからず、さ さやかなる、かきにしげからぬ、よし。
虚子もまた、ひそやかな花として「ワレモコウ」詠んでいる。
われもまた 紅なりと ひそやかに 虚子
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