【広島旅-その1】では、東京から岡山、尾道までの食べ歩きについて
【広島旅-その2】では、呉の「てつのくじら館」「大和ミュージアム」、広島の「平和記念資料館」
90歳近い母を連れて♪
と、内容の違いで分けさせていただきました。
尾道はネコの街、出迎えてくれたのは「ニャー」の旗でした。
呉では?
出迎えてくれたのは、波止場公園で走り抜ける犬のオブジェでした!!
呉では、大和ミュージアムと「てつのくじら館」が目的です。
90歳の母を連れて、海軍だった亡父の思い出をたどるということもありまして・・・。
大和ミュージアムには、専用の駐車場があります。
しかし、向かいのショッピングセンター「ゆめタウン」に駐車すると、てつのくじら館も、大和ミュージアムも行きやすくて、3000円以上のお買い物で駐車料金が7時間も無料となります。
専用の駐車場を通り過ぎたので、こちらに駐車して気づきました・・・。
なぜか、こちらの駐車場の方がアクセスも良いのでおススメです。
ゆめタウンに駐車して大和ミュージアムに向かいますと、その渡り廊下から、てつのくじらが見えます!!
本物の潜水艦なんですよね、大きいっ!!
下に降りると、大和ミュージアム入り口です。
ここには、戦艦大和の10分の1模型が置かれています。
ヒトの模型もありますので、大きさが実感できます。
中を少し歩いたところで、午後2時からボランティアの方が定時ガイドをしてくださることが分かりました。
受付の方に確認しましたところ、定時でなくても、ガイドの方が空いていれば随時案内をしてくださるとのことです。
でもまあ、そういう事でしたら、先にランチや「てつのくじら館」に行ってから出直すことにしましょう。
チケットは1日有効で、出入り自由となっています。
では、ランチを済ませてから先に海上自衛隊呉資料館「てつのくじら館」へ向かいます。
入館料は無料です。
入口からすぐのところに、映画「この世界の片隅に」のポスターが。
映画「この世界の片隅に」の原画が展示されています。
この映画は呉が舞台で、大きな軍艦(戦艦大和のこと)を作っているといううわさが広まります。
丘の上でスケッチをしていたらスパイではないかと疑われる場面があるのですが、それは実際にあった事らしいです。
そこで、すぐ近くの広島での原爆や終戦となり・・・という物語ですね。
海を掃除(地雷を除去)する作業をしている事とか、
本当に、動物の顔が書かれていたのかしら・・・?
海上自衛隊の活躍ぶりがさまざま展示されているのですが、
ここから先は実際の潜水艦の中での生活が分かる展示になります。
海軍の食料として、海軍カレーは大変栄養バランスの良い食事だったこと、
このように、実際の潜水艦内の様子が展示されています。
潜望鏡は、実際にのぞいてみる事も出来ます。
それぞれ、ゆっくりとみる事もよいのですが、大和ミュージアムの定時ガイドの時間が気になりますので、ダーッと走り抜けて行きます。
さてさて、大和ミュージアムに戻ってまいりました。
ガイドさんは2手に分かれて、男性ガイドさんが担当してくださいます。
大和ミュージアムでは、映画「アルキメデスの大戦」を紹介しています。
「数学で戦争を止めようとした男の物語」
というキャッチコピーで、戦艦大和の計画段階の秘話という内容です。
山本五十六さんなど、実在の人物が登場していますので、リアリティがあるのですが・・・、
映画「アルキメデスの大戦」で主演した菅田将暉さんが来館したときは、この位置に特設ステージをつくりました。
女性が大挙して押しかけて、大変なことになったのだとか・・・。
この、戦艦大和には戦闘機も載っていたんですね。
折り畳みの滑走路もありますし、戻ってくるときは海上に着水して、クレーンで引き揚げたのだとか。
うーん、やはり、説明を聞かなければわからない事です。
このゼロ戦を作っていた中島飛行機が、富士重工となり、自動車のスバルとなっているんですね。
だから、スバルのエンジンはしっかりしているのか。
こちらは、縦にして使う潜望鏡です。
このレンズも、大変な技術力を必要とするのですが、のちのニコンとなります。
戦争って、技術の大きな進歩となっているのですね。
これを、是非とも平和な暮らしに役立つものとして活かしたいものです。
数々の展示で、1階のAのコーナーでは是非とも見るべきものは3がつあるのだとか。
一つは、実物大ヤーロー式ボイラー。
実物だそうです。
こちらと、あともう一つは、
人も多くて分かりづらい画像なのですが、戦艦大和の設計図です。
設計図は、敗戦時にすべて破棄するようにとの命令が出ました。
いくら負けても、敵に渡したくないという気持ちがだったのですが、どうしても破棄するのが無念で忍びなく、こっそりと保管していた方がいらっしゃったのでしょう。
戦艦大和の模型の置かれている窓の向こうに、造船所が広がっています。
軍港巡りの船着き場の向こう、「大和のふるさと」と書かれたところで、大和は作られたそうです。
アメリカ軍が提供している写真なのですが、戦艦大和が、敵の爆撃を受けて沈む場面です。
最後は一挙に傾いて、ひっくり返る様に海に沈んでいったそうです。
他に、期間限定の展示物として、「海底に眠る軍艦」として、海から引き揚げられた戦艦大和のパーツが展示されていました。
まあ、展示物に関しては、私のヘタな掲載よりも、もっと写真の上手い方がご紹介されているかと思いますので、このあたりにしておきます。
ショップでは、もみじ饅頭や各種の菓子に、大和ミュージアムのデザイン入りです。
もちろん、海軍カレーも各種あります。
この日は、呉市内のホテルに宿泊し、翌日は広島の原爆資料館に向かうことにします。
先週は横須賀の軍港巡りはするし、呉の次に広島とは、よほど戦争好きなのかっ!?
いえいえ、本当に偶然なんですよ。
横須賀は、漫談の公演会のついでなんですってぇ。
今回は、美味しいものを求めて瀬戸内にきて、雨なので天候にかかわらず夫が興味を持って見学できるところとして考えたのです。
呉や広島で、気になる名所となると、ここにたどり着きました。
それと、90歳に近い母を連れていたのですが、亡父は海軍で呉にいたこともあります。
終戦時に、潜水艦に乗りこんで出発間際だったのですが、偶然にも別の用事が出来て上官から呼ばれ、潜水艦から降ろされたのだそうです。
もし、そのまま出発していたら、戻ってこなかったのだとか。
終戦になってから、引き上げ兵を迎えに行くために招集され、多くの人を迎えに行ったのだそうです。
母がガイドさんに語ると、
「では、皆様に語っていただく立場の方ですね」
の言葉がありました。
では、広島に向かいますね。
原爆資料館は、駐車場は利用できませんので、近隣の駐車場を利用します。
広島記念公園の慰霊碑を通り抜けて向かいます。
この奥に、原爆ドームが一直線に見えます。
原爆資料館は、わずか200円の入館料です。
特定の国に対するメッセージ性はなく、平和な時代の広島の街、あの日以降の様子が時間の経過と共に展示されています。
1945年8月6日の、あの時間の街の様子からが展示は始まります。
床には一面に爆心地の地図が広がっています。
爆心地に向かって落ちた光が、次第に広がっていく映像が映し出されています。
周囲はこのように変わりました。
この、子供たちの遺品なのでしょうか。
多くの絵が展示されていて、世界中から来館した大勢の人たちがそれを眺めながら通り過ぎていきます。
絵も写真も、目の前に広がる惨状が現実のものとして感じられます。
予想通り、展示は原爆の悲惨さが心にしみるようなものです。
平和記念公園対岸には、ガス事業者の方や、農業組合の方など、それぞれの関係の方々の碑が点々とありました。
どんよりと、蒸し暑い日でしたが、こんな季節だったんですね。
海外の方も多くいらっしゃいました。
少しでも多くの国の方に、この状況が分かっていただけると良いですね。
平和を祈ります。