野外保育 とよた 森のたまご
小さな草にも、大きな木にも、一つ一つに役割があり、私たちの生活に欠かせないものを、
小さな手で触れ、いろんな気持ちをいっぱい感じ、育ってほしい。
子ども同士の関わり、時間を大切にし、満足感や、達成感をたくさん味わってほしい。
大人たちは少し口を閉じ、子どもたちが何をどう選ぶのかそっと見守り、
必要な時には知恵のエッセンス。
大人も子どもも育ち合い、自分らしく生きる・・・
『森のたまご』にしか出来ない、手作りようちえんを創っていきたいと思っています。
いよいよ今年度の保育がスタートしました。
初日の場所は畑でした。
集合時間よりもかなり早くから子供達が着々と集まってきます。
母ちゃん達も気合十分、「おはよう!」「おはよう♪」元気な声が聞こえます。
しかーし、お母さんと離れる事が嫌な年少H君は泣けてしまいます。
当番ふーみんに抱っこされて落ち着くまでゆっくりお話していました。
ふ「次は誰が来るかな~?」H「おかあさん!」なんて会話をしてるうちにすっかり笑顔に。
リュックを置いて子供達、新しい手帳片手に「今日はどこに押すの?」とウロウロ・・・
みんな、新しい手帳が嬉しくてたまらない様子。。
しばらくして、やのちゃんが「今日は好きな色を選んで!太陽かくから♪」と伝えます。
みんな順番に並んでいました。そして、好きな色をそれぞれえらんで綺麗な太陽マークに大満足!
年中Pたは最後の最後までしっかり並んで待っていました。年少Kちゃん、かいてもらった後も
リュックにしまう事なく、ずーっと手にもってニコニコしていました。
・・・と、和やかムードの中
年中MんとLおが棒の取り合いで喧嘩が始まりました。
しばらくみんな見ています。するとイチゴ組(年長)Tちゃん「やめなよ」と間に割って入ります。
するとLおのターゲットはTちゃんに。しかしLおの攻撃にいっこうに反撃しません。じっと我慢してます。
今度は年中SやがLお叩きに行きます。今度はSやとLおの喧嘩になります。
新しく入ってきたLおに向かって次々に相手がかわって行きます。もちろんLおも面白くありません。
最後はSやの帽子を取り上げ終わりました。バツの悪いLおはその場から離れて行きました。
今日初めてお母さんと離れたまごでの時間、気持ちも不安で一杯。そんな中、もともとたまごに
いたメンバーに次々と相手がかわり面白く無かったでしょう。そんなLおを迎えていたのは昔から
一緒に遊んでいた年中Kたでした。そのおかげでLおの気持ちも少しは和らいだ様子でした。
一段落した所でやのちゃんが「朝の会やるよー」と一声かけてみんな集まってきました。
やのちゃん「今日からたまごが始まります。そして朝の会ではイチゴ組の3人が当番で人数を
数えてくれます。今日はKみです。」皆、ちゃんと座って話を聞きます。イチゴ組の3人は嬉しそうな顔。
そして、朝の歌をみんなそろって大きな声で歌います!本当に素敵な歌声でした。
畑係さんから畑での注意事項の説明に、在園の子が「たまごのお水はここだよ。たまごの畑はここだよ」
と、新しく入った子達に説明してくれます。みんな、ちゃんと分かって過ごしてきたんだね。
その後は、年中Mん&年中Sや&年少Tみ&年少Yとの4人はチョウチョを追っかけ回します。
畑には、年少Kちゃんが残り一緒に当番と草取りしていると、年中Yちゃんがやって来て一緒に手伝って
くれました。その後、大きすぎるたんぽぽの花を見つけ、耳のアクセサリーにしたり、指輪にして過ごしました。
やのちゃん率いる泥団子チームが畑にやって来ると、ワイワイと盛り上がり、ツルツルの団子が出来上がって
ました。いかに固く、艶やかな団子を作るかがポイントだそうです。イチゴ組Kみ談より
昼食後も泥団子チームと虫捕獲チームに分かれてひたすら遊んで過ごしました。
日差しも強く熱い一日でしたが、在園も新入園も関係ない、皆で一つの遊びに夢中になれる一日でした。
子供達の雰囲気も良く、どんな一年になるのかとっても楽しみになりました。
昨年度植えた畑のお野菜達も成長してましたよ。
苺は花を咲かせ、玉ねぎは大きく膨らんできて、ネギは坊主が出来、じゃが芋も沢山葉が出てきました。