10月3日（木）招待状つくり 竹はんこ２

私が絵の具を準備している時やりたそうに、
まんなか組のＲおが、近くをうろうろしていました。
こういう時の彼の口癖は手伝ってあげようか、なのですが、
今日は　
「招待状は作りたくない、スケッチブックにやりたい」
と言いました。
今日はミーティングで、招待状を作ることは、強制せずに、
画用紙にできあがっていなくても、無理強いしてまではやらない、
と話し合いました。
だから、招待状をやってほしいんだけど・・の、大人の都合は飲み込んで、
「スケッチブックでもいいよ～」
Ｒおはスケッチブックを開いて、みんなとはんこ押しを始めました。
いろんな竹の形を試し、年長のいちご組さんの様子を見に行っている間に、
いつのまにか、Ａ４の招待状の用紙にはんこを押していました。

でも、ますますＲおくん、不服そうなんです。
今回、ちいさい組とまんなか組は、青１色で作業しています。
（色混ぜ遊びが極度に発展して、収集がつかなくなった経験から、あえて限定したのですが。）
実は、Ｒおは私が絵の具の準備をしている時に、黄色の存在を知っていました。
どうして自分は青しか使えないのかと疑問がわいたんだよね。
いちご組の様子も見に行き、たまきやくるみが葉の型押しをしたのをみて、
自分も 拾った葉をつかって型押しをしてみる。
でも、青しかない・・・。
他の色は出せないかと、黄色の花を探してきて、
画用紙に押しつけて黄色の色を出したのでした。

なんだか、私はそんな様子にいたたまれなくなってきたんです。
でも、隣りでまさよっちが
「これが、いいんだよ」
と、ささやいてくれました。
「自分で、やりたい形を探し出して、やろうとしている姿がいい。
ただ、与えられたものだけではない事をやろうとしているのがいい」

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子ども達は、それぞれにやりた い意欲が高く、こちらの用意した範囲を
軽く飛び越えていました。
はんこの素材は何がいいだろう？竹かな、ダンボールかな、木の断面？
などいろいろ考えました。
いちご組の３人は用意された竹だけではく、自分の手や周りの葉、枝などを使って
いろんな方法を試して いました。
竹はんこをやるよ～といっていましたが、
手法ははんこ　→　型押しにとどまってはいなかったのです。
いちご組のＴりの最後にできたはがきは、形や色まぜを十分楽しんだ結果、
いろんな色を重ねた面となっていっていました。

まんなか組のＲおは、やり方は分からないなりに、
何か方法を自分で模索していたのです。
自分よりいろいろな事を知っている、いちご組さん達から、学びとっていっていました。
ただ、こういうやり方があるよ、とただ示されるだけではない、
やりたい意欲につながる姿がありました。
子どもって、すごいなあ、大人の考えを飛び越していくんだな、
何かを提供しようって考えていたけど、違うんだな、と実感した日でした。

（こなんちゃん）

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