年長ちゃんHのにとって、森のたまごに入って3回目の誕生会。
今年は、去年に引き続き、8月がお誕生日の年中くんTみと一緒です。
誕生児が用意するのはデザート。
(今年度からは、誕生会をシンプルにと、お昼御飯はみんなでお味噌汁を作って食べます。)
9月、夏休みが終わって意気揚々と登園した保育後、子ども達がまだ遊ぶ中、
母が2人に声をかけて打ち合わせをしました。
「ゼリーがいい!」というHのと「Hのは何がいいかな~?」というTみで、即ゼリーに決定!
「それぞれで作る?一緒に作る?」と聞く母に、Hの「一緒に作る!」と。
Hのが伝えるとTみは「いいよ」と。
ちょろちょろと遊びながらも、ちゃんと話を聞いて答える2人。
そして前日。
一緒に作ることはできなくなったけれど、保育後に一緒にお買い物に行きました。
お店に行く車も一緒に乗って行きたいというHのに、Tみは「うん」と答え、
ワイワイはしゃぎながらお店に到着。車から降りてもおふざけ(?)は収まりません。
店内に入ると、2人でかごを持ち、Tみ、お菓子売り場へ先導・・・
「今日は何を買うんだった?」と言うと、ニヤニヤしながら戻ってきて、2人してプルーンを試食…
やっとこさ買うものに目が向くと、2人とも巨峰を選択。
巨峰をかごに入れると、「梨はどう?」というHのにTみ「いいね~」。
それぞれ2つずつかごに入れ、寒天粉を選びます。
近くにあった餡子も「あれがいい」「これがいい」と言いながらかごに入れ、もう少し余裕がありそうと、
再び果物売り場へ。
りんごがある。バナナのある。あ、いちじくがあるよ~!
2人ともいちじくがいい~と、いちじくに決定!!
大人の密かな希望通り、季節の果物になったのはタマタマなのかな・・・
これらのやり取りは、母がちょと意識して「どうする?」と聞いてみたり、
母に帰ってくる答えを「伝えてみたら?」と返したり、時には「○○だって」と伝えてみたり・・・
そうするうちに、どうやってやるかどんどん決まっていき、それにつれて2人
の気持ちもどんどん盛り上がっていくのを感じました。
今回は、普段から言葉がよく出る年長女児と、普段は言葉少なに体を動かして
遊ぶ年中男児2人のやり取りでした。
言葉がよく出る年長さんでも、自分たちでどうするか決めていくのはまだまだ難しい。
今、森のたまごでは、子ども達の気持ちを大人が橋渡しして相手の気持ちに
“気がつく”こと、また、その日に遊ぶ場所など子ども達で最後まで決めることなどを通して、
子ども達が自分の思っていることを伝え合える関係・環境を作ることを心がけています。
自分の気持ちに気がつくこと、自分の気持ちが言葉にできること、そして、
安心して自分の気持ちを言える環境であること。
年少の頃から、みんなが意見を言い合う様子を目にしたり、自分の気持ちを言葉にしてもらったり、
他の子とのやり取りで相手の様子に目を向けたり・・・そういったやり取りを
丁寧に積み重ねることを大切にしていきたい。
普段の保育ではほとんど絡むことがない2人。
“誕生会”というワクワクする特別な時間を共有することで、普段見られない様子や関わりが見えました。
そんな2人を見ていて、子どもの育ちに合った大人側の声掛け
(大人からの案を選択してもらったり、その子の考えが相手に伝わるようにフォローしたり)をすることで、
子ども同士の関わりも、充実した気持ちもより深くなるのを感じました。
時には(目的のあることに向かう時)、子どもに任せるだけでなく、
意識して大人が係わる(橋渡し役として)ことも、子ども同士の関わりを大切にする園として、
あるといいな~と思ったできごとでした。
いろんな意味で、2人の成長を感じる機会になりました。
Tみ、Hの、お誕生日おめでとう~!!!
(koma)
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