野外保育 とよた 森のたまご
小さな草にも、大きな木にも、一つ一つに役割があり、私たちの生活に欠かせないものを、
小さな手で触れ、いろんな気持ちをいっぱい感じ、育ってほしい。
子ども同士の関わり、時間を大切にし、満足感や、達成感をたくさん味わってほしい。
大人たちは少し口を閉じ、子どもたちが何をどう選ぶのかそっと見守り、
必要な時には知恵のエッセンス。
大人も子どもも育ち合い、自分らしく生きる・・・
『森のたまご』にしか出来ない、手作りようちえんを創っていきたいと思っています。
はっぱ組(年少)のKう。
9月になってお母さんと一緒にいたい、遊びたいで朝のお別れの時に涙。
今日も三連休明けってのもあり、
絵本が終わるまで、朝の会が終わるまで、蚊取り線香付けるまで・・・
これが終わったらがどんどん続いて、バイバイするタイミングが伸びて行った。
Kうの気持ちも分かる。泣いてる子の事を思う母の気持ちも分かる。
どこまで寄り添うかの線引きに正解もない。そして、私の判断ではない。
今日は母ちこちゃんが「お母さん頑張るから、Kもかんばって」と、言った。
私はこれがちこちゃんの私へのお願いしますと思い、泣くKうを連れて山の中へと入った。
しばらく「お母さん~」と泣くKうを抱っこして歩くと、
先を行く子ども達が「におう、くさい」と一本の木に集まっていた。
ふとそこへ近づくと、泣いていたKうが抱っこから降りて立ち上り、
「ここは上にカブトムシのおうちがあるよ」と言った。
当番で顔を見合わせて、ん??とビックリした。
今まで泣いてた子があっさりとしたもんだと拍子抜けした。
でも、Kうは、この一言を発した後また思い出し泣き出した。
「お母さん~」。彼の切り替えはここではないんだなと思って、
また泣く子を連れて山へと進んで行った。
さすがにこれだけ泣いてると汗もかき、喉も乾くと思って水を飲んでもらうように促す。
そこに大きなハチがブーンと飛んできた。その音に泣き声もピタリとやんだ。
それから水を飲み泣く事はなくなった。
後ろから来た子ども達と合流して、Kうは自分の足で歩いて行った。
声も大きく、動きも大きく、おしゃべりもたくさんした1日になった。
そんなKうの帰りの会での何か言いたい事の時
「おかあさんがいなくてよかった」
こう言って1日を終えた。
これを聞いた私、1年前にタイムスリップしました。
はっぱ組(年少)の息子も同じ言葉を言ったな~と。
何でお母さんがいないといいのか?ここの所はいまも分からないけど、
そう言葉にして一つ一つ大きくなる階段をのぼって行く姿を見せてもらってます。
(年中母 べつ)
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「 野外保育とよた森のたまご」
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