諏訪は北信地方程には雪は積もらないが 凄く寒い土地である
最近は暖冬が何となく定着し
諏訪湖も全面結氷しない年が多くなったようだが
朝は冷夏十度以下が当たり前だった
朝は庭の井戸へ顔を洗いに行ったのだが
ウッカリ濡れた手が金網等に触れるくっついてしまった
更に 古い家で隙間風は十分すぎるほどだったから
炬燵の上で墨を摺っていると 摺るたびに硯に薄い氷が溜まっていった
更に中学時代は 万年筆高価だったので
ノ-トを書くにGペンを使ったが
インク瓶をウッカリ机の上などに置けば 朝凍ってしまうどころか
時には瓶が割れてしまうことも事もあったので
寝る時には必ず 万年筆諸共 炬燵の隅に入れて寝たものである
従って スキ-はともかくとして
スケ-トは小さいころからやった
スケ-トと言っても田舎の事 高価なスケ-ト等買ってもらえるはずもないから
皆 下駄の裏に鉄のエッジがついた 下駄スケ-トだった
これを歯と言ったが
長くなると支えの部分が下駄の日本歯では支えきれず
三本歯になっていた
これ足に平打ちの紐で縛り付けるわけだ
丁度 草鞋を縛り付ける容量である
しかし 子どもの力で締めても不完全で 暫く滑ると緩んでしまう
又 足が痛くなるので 長いこと滑るのは楽ではない
上手な人は 靴と変わらないフォームで格好よく滑っていた
☆下駄スケ-トは 僕の隠居部屋にある
これも 思い出である
僕が小さいころも寒かった 重い布団を何枚も掛けて寝ていた
それでも隙間風が入り 手ぬぐいなどで ほっかぶりをしてねてる
叔父さんもいた