教師になってから 修学旅行の引率は何回か行ったが
学校の生徒として 修学旅行に参加したことは一度もなかった
中学校は修学旅行なる行事は何故か行われていなかったので
これは仕方ないとして
小学校では六年生の一学期に直江津への旅行があったが
是には参加できなかったのである
時期は多分 五月頃だったと思うが
旅行の直前の日 突然土手の草に滑って転んでしまった
立ち上がろうとすると 左足が痛くて立てない
傷は表面的には余り大した事はなさそうだったが
痛くて歩くどころではない
その焼け残りの枯れた藪が転んだ勢いで深く刺さったらしい
皆の肩を借りて家に帰った
このころは諏訪大社の近くに 北原さんというお医者さんが開業していた
この方は 後に上諏訪へ移ってしまわれた
「お諏訪節」等という民謡を作った方であるが
今はそのお宅のあった辺りは広い駐車場になっている
この日は直ぐにここに運ばれ 切開された
その傷は今も消えることはない
専門外であったのか何か知らないが
縫合もされなかったからか かなり大きな傷が残ってしまった
この一件で 歩くことは無理
目前の修学旅行は断念するほかなかった
-続-
☆お諏訪節で調べました
北原義張 作詞 / 中山晋平 作曲
小沢直与志 編曲
親父の本に出てくるお医者さんは 作詞に名のある 北原義張氏となります
今でも7月の祭りに踊られているようで
振り付けも載っていました
1、ハァー峰はナ(ハァドッコイ)
峰は白雪 諏訪湖はあかね
とけてみそめて トコドッコイ ドッコイセ
エーとけてみそめて 出湯の町(ソレ)
アラ ヨイト ヨーイト ヨイト
トコドッコイ ドッコイセ