ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

出てきたか・・・

2007-04-03 10:19:00 | こども関係(~2010年3月)
昨夜の息子、宿題をしながら
「今日やったところ、何書いてあるんだかよくわかんないよ。」
と言う。

どれどれ、と国語の教科書を見る。その内容、
’水を飲む時に井戸を掘った人の事を忘れない’といったような事。
毛沢東が革命の時に江西省のどこかにいて、そこには水がなく、毛沢東が村人のなんとかさんに指示して井戸を掘らせた。井戸の水を飲む時には、なんとかさんの苦労と毛沢東主席の事を思って飲みましょう、という内容なのだが、息子にとっては毛沢東主席も革命も解放も、何がなんだかわからない。

毛沢東さんは昔の中国の偉い人で、革命というのは昔中国であった時代だよ、という、かなりアバウトな説明をし、息子は「やっとわかったよ。」と一応納得の様子。

出てきたか、毛沢東・・・。以前、2年生の国語の教科書に戦争の話がでてくる、という話は聞いていたが、1年生の国語で早くも登場してくるとは・・・。

しかし、中国の普通の1年生も、革命やら解放やらという内容の文章を読んで、まだ社会科で歴史も習っていないのに、何のことやら理解できるのかと不思議に思う。

先日、息子の学校の保護者会で、担任の先生から外国人の親だけ呼ばれ、
「紅領巾を1年生は6月1日に渡すが、あなた達はどうしますか?」
と聞かれた。
6月1日には大々的に戴与式のようなものが行われるらしい。
先生曰く
「外国人だし、いらないならば特に構わない。でも、中国の子ども達はみんなやっているので子どもはほしがるかもしれないし、今は昔のように紅領巾にそんなに政治的な意味はないです。」
と言うが、私としては、ちょっとねえ、というのが正直なところ。

息子に「あの赤いスカーフ、欲しい?」と聞くと、「どっちでもいい。」と息子。
「でもあれは中国の子がやるんだよね。ぼくは日本人だからなくてもいいよ。」と言う。
他の韓国人や日本人、台湾人のお母さんに聞くと、「たまにやっていくけど、やらなくても別にいいのよ。」との事。
「とりあえずもらっとけば?」という意見に従う事にする。やる・やらないはさておき・・・。

ここは中国の学校。ある程度覚悟はしていたが、だんだんと政治色が出てきたなあ、とため息。
紅領巾も、政治的なものではなく、中国の民族衣装みたいなものか、と軽く考えてみたいものだが、むむむ、フクザツだ。
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