盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

白いパンダ

2019-05-28 13:56:39 | にゃんころ
中国で野生の真っ白なパンダが撮影されたそうです。

 「しーろーのパーンダーはー パンダじゃーなくてしろくーまー♩」(by 嘉門達夫)

ほんとに生まれてどうする。

まあよくあるアルピノ(遺伝子の欠陥による色素異状)でしょう。記事によると1~2歳だとのこと。
よく野生の世界でそこまで生きていられたものです。
白いハトやヘビはよく知られていますが、パンダは極めて小さい状態で生まれ、何ヶ月も母親の授乳で育ちますから、母親が育児放棄をしなかったのは極めて珍しいことと考えられます。

アルピノの話を聞くたびに思い出すのは、ギタリストのジョニー・ウィンターです。
アルピノで斜視、おまけに足にも障害を持っていましたがギターの腕は高く評価され、数年前に70歳で亡くなったので長寿だったといえるでしょう。

ちなみに彼が若いころのロック音楽雑誌は彼のことを「びっこでやぶにらみ、おまけに白子」と表現していました。
そして彼の音楽を褒めちぎっていました。
これは悪意の差別にあたるでしょうか。それともこれを咎めるのは言葉狩りでしょうか。

ちなみに先日も触れた池波正太郎の「鬼平犯科帳」には、いわゆる自粛用語が山ほど出てきますが、私の持っている文庫版ではひとつもカットや修正されていません(現在の新しい版のことは知りません)。
彼の悪意のない美意識が、許さなかったのでしょう。

真っ白なパンダも、早い話が片輪者です。
この文章を書いているMacの変換機能「ことえり」では、「片輪」という単語が登録されていません。Windows7でも登録はありません。
これは、正しい姿勢なのでしょうか。

包丁による殺傷事件が起きるから包丁をなくしてしまえ、という極論には私はついていけません。
みなさんはどうですか。考えてみてください。
コメント
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