最初の写真は、約ひと月前、8月9日に長坂道稜線から見た鳥海山本体と鳥の海の様子。
鳥の海(現在の正式名称は「鳥海湖」)の水が例年よりだいぶ少ないなと感じていたものの、
次はどうだろう。
この新聞記事は、9月7日の秋田魁新報からの切り抜きである。
9月7日の秋田魁新報からの切り抜き(上三分の二)
9月7日の秋田魁新報からの切り抜き(下三分の一)
この報道に驚き、この目で確かめるべく、9月8日に行ってみた。
鉾立登山口を5時35分に出発。
日の出直後のお日様は稲倉岳の山頂付近にあるため逆光となり、
鉾立の展望台から、稲倉岳は非常に見えにくいものだが、
今日は珍しく見えた。
鉾立の展望台から稲倉岳
鉾立の展望台から鳥海山本体
今日よく見えた理由は薄雲が上空を覆っていたためと思われる。
少し(約20分間)登ると、今度は道の向こうに鳥海山本体が突き出して見える地点に差し掛かる。
ここからはナナカマドの樹冠越しに鳥海山が見える。
これをくぐると登山道から鳥海山は見えなくなり、その後は単調で辛い登りが延々と続く。
県境標
約40分で県境を越える。
日本では多くの場合、山頂や稜線(峠)、大きな川を県境が走っていることが多いが、
こと鳥海山に限っては、全くそうでない場所を走っている。
世にも味気ない県境だが、藩制時代のやり取りの結果なので仕方ないと諦めている。
個人的には鉾立から歩き出してここまでいつも35分かかっていたが、
今回は40分ちょうどだった。
自身の老化、脚力の低下指標として使っている。
道端、右側に上が平らになっている石が見えて来た。
いつもその上に腰かけ、最初の休憩とする。
来し方、にかほの平野や日本海を望む。今日は霞んでいたが、男鹿半島も見える。
賽の河原に到着。
いつものことだが、私はここで登山道をはずれる。
雪渓跡の踏み跡道に入り、奥に見える高まり(長坂道稜線)をめざす。
今回のマップ
エゾオヤマリンドウ
ここには花の径が1cmちょっとと小型のウメバチソウが多かった。
仮雄しべの分裂数を数えてみたが、小さすぎてうまく数えられなかった。
仮にコウメバチソウとしておく。
コウメバチソウ?(葉はイブキゼリモドキ)
イブキゼリモドキ
シロバナトウウチソウ
この穂花、白花なのに鳥海山には紅みを帯びたものが多い。
(大平ルート)河原宿を過ぎると、長坂道稜線に向かう道が分かれている。
よく整備された道を登り詰めると、笹原の向こうに鳥海山本体が姿を現す。
ほどなくして長坂道T字分岐に到着。
長坂道T字分岐より鳥海山本体と鍋森を望む。
長坂道T字分岐より月山と庄内平野を望む。
長坂道T字分岐より鳥海山本体と鍋森を望む。
長坂道T字分岐より鍋森と月山森を望む。
長坂道稜線の登りから鳥海山本体を望む。
鳥の海が見えて来た。
「鳥の海は干上がるのか。2」へ続く。
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