(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
何か咲いてないかな~。
四月中旬のとある日、鳥海山麓を彷徨ってみた。
由利本荘市猿倉地区から望んだ鳥海山。
鳥海山はまだこの通り冬衣に包まれたままだ。
南由利原付近から望んだ鳥海山
鳥海山麓でも猿倉や由利原ではまだ花は何も咲いていなかった。
ここは男鹿と違い、春の歩みは遅い。
それでも沿岸部に向かうとこちらは雪消えが早く、雑木林の下に何やら花影が見えた。
カタクリだっ!!
カタクリ キバナノアマナ
キバナノアマナの小群生
エンレイソウ ニリンソウ
また猿倉鳥海を。
ここでちょっとお勉強を。
表題のスプリング・エフェメラルとは、Spring Ephemeralと書き、『春の妖精』または『春のかげろう』と訳される。
『春植物』と呼ぶこともある。長い名前なので「スプエフェ」と略す人も居る。
カタクリやイチゲの仲間、フクジュソウ、エンゴサク、アマナ、コバイモの仲間などのように
春の限られた期間(雑木林の林床が明るいうち)に
パッと現れ、パッと咲いて、パッと実を結び、パッと消える特異なライフスタイルをもつ小型植物を指す。
だからと言って一年草ではない。
地上部が枯れた後も地下部分(地下茎や球根)は生き残り、翌年の早春に地上部を再生する。
したがって、その生涯はけっして儚いというものではない。
例えばカタクリに至ってはタネから花が咲くようになるまでには十年近い歳月を要し、
その後は何十年にもわたって咲き続けると聞く。
へたをしたら他の草花以上に長命と言えるかもしれない。
約十日後の四月下旬、猿倉の辺りにまた来てみた。
集落の近く、田んぼの土手には、フクジュソウが咲いていた。
けっこう量が多い。
鳥海山麓にはフクジュソウが多い。
それも人家に近い土手や裏山など人臭い場所でよく見かけるが、自然度の高いブナ林ではあまり見たことがない。
野生植物だが、人なつっこい性格なのだろう。
このような場所には、少し遅れて他のスプエフェ達も咲き出す。
青紫の花はキクザキイチゲ。アネモネの仲間で秋田では最もありふれたスプエフェだ。
花色は青紫と白の二色があるが、このあたりは青紫が多かった。
横に走る地下茎で増え広がり、花筵を作りやすい。
キクザキイチゲ キクザキイチゲ、フクジュソウ、カタクリの三種混合。
先の土手を裏側に廻ると、
フクジュソウはやや疎らになり、他のスプエフェ達がほどよく混入していた。
フクジュソウ、カタクリ、キクザキイチゲの三種混合。
こちらは新顔。エゾエンゴサク(オトメエンゴサクと呼ぶ人も居る)。
エゾエンゴサクの小群生 エゾエンゴサクの紫タイプとアズマイチゲ
エゾエンゴサクとアズマイチゲ
以上。
”スプエフェ達”
春の限られた期間(雑木林の林床が明るいうち)
そうゆう事だったのですね。ガッテン!(笑)
土手や山林に天然の色が揃いましたね。
美しい。
ありがとうございました。
秋田は雪国なので春が遅く、特に積雪の多い鳥海山の内陸側などでは
花が咲くのはこれからです(4月11日も行ってきましたが、里にもまだいっぱい積雪がありました)。
これからもしばらくスプリングエフェメラル続きますが、
どうかご寛容ください。
リコのブログにコメントを有り難うございます
難聴はストレスと過労ですね
昨年8月も今年の3月もパソコンを毎日使い疲労した結果の難聴でした。
昨年は3ヶ月位で自然治癒しました。
今後とも宜しくお願いします。
突発性難聴、ホントいやでしたね。
ストレスが原因の場合が多いとのことで、
私ももろそうでしたが、
今後もストレス貯めないようこころがけましょう。