(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
森吉山は標高の割りには高山植物の豊富な山だ。
昨年は初夏から真夏にかけて三回ほど訪ねた(昨年の記録 ⇒ 初夏 真夏)が、
秋にはまだ行ったことがなかった。
今年は9月6日に訪ねる機会があったので、簡単にその報告をしてみる。
この日の天気は明るい曇り。
石森から見た森吉山
手前の原っぱの黄色いのは何だろう。
イワイチョウの黄葉 エゾオヤマリンドウとミヤマアキノキリンソウ
こちらの黄色は主にミヤマアキノキリンソウだった。
ミヤマアキノキリンソウとエゾオヤマリンドウ
今の時期の森吉山はリンドウ(エゾオヤマリンドウ)がやたらと多いと感じた。
登山道の両脇には上写真のように常にリンドウが、場所によってはミヤマアキノキリンソウが混じって咲いているのだ。
このような花風景は阿仁ゴンドラ終点駅から山頂まで延々と切れ目なく続いていた。
森吉山では初夏~真夏にはシラネアオイ(こちら)やハクサンシャジン、クルマユリなどが、
八幡平ならばハクサンチドリやクルマユリなどが同じような咲き方をする。何故だろうか。
これはもしかしたら『登山道効果』かもしれない。
本来ならば明るい草原を好む草花が笹や灌木に負け、息も絶え絶えになっていたのが、
登山道を整備するため、笹藪が刈り取られたので、日光を浴びて息を吹き返したのか。
だとしたらこれら登山道脇の綺麗なお花畑は人手によって維持されているお花畑ということになる。
エゾオヤマリンドウ エゾオヤマリンドウの白花品種
真夏の名残り
ハクサンシャジンの残り花 花の終わったトウゲブキ
山頂に行く途中の池塘
この山ではあちこちで草叢が斜面を駆け上がる様子が見られた。
今の時期は綺麗な草紅葉になっているが、その正体は・・・
キンコウカ
一応、山頂まで行ったと言う証に・・・
山頂標 マルバマンサクの部分紅葉
この日、八幡平や秋田駒など遠くの山は雲に包まれ、さっぱり見えなかった。
山人平を見下ろす。
山頂付近では一部の草木で紅葉が始まっていた。
チングルマもそろそろ。
ごく一部だが、真っ赤になったのにまだ咲いてる株もあった。
他の草木はどうだろう。
オレンジがかっているのはネバリノギラン。
緑の丸い葉と赤い穂はイワカガミ。 黒光りする葉はイワカガミ。
ノギラン。葉はオレンジに紅葉。
そろそろ草木の実も目に付くようになった。
ゴゼンタチバナの実 アカモノ(実)とモウセンゴケ
下山時に見た森吉山
ゴンドラを降り、帰りの道路脇に咲いていた花たち。
ツリフネソウ
このエリアのツリフネソウは白花品種が多い。
黄色は別種。
キツリフネ
以上。
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