日本では非常事態宣言が出ていると聞く、しかし街の様子はそうは思えない。
ハノイでも「社会隔離」と言われるロックダウンがなされている。東京とは様子は全く異なる。
ブロブにもUPした通り「食品以外の店は全て閉まり」町が死んでいる。本当のロックダウンだ。
ハノイは1日の感染者は昨日で4人である。ベトナム全体では5140人 累計で21万人 死者は3390人になっている。
北部ハノイでは市中感染者が4名と、そんなには危機感がないが、南部はひどい状況だ
自分は先週ワクチン接種の1回目をベトナムの友人のおかげで打つことができた。
その友人から「ショッキングな写真が送られてきた」南部の病院の様子だ。
明らかに「医療崩壊」を起こしている。これを見ると、いつかは「北部、ハノイも同様の状況に
なるのではないか?」という危機感である。
そこで「自分はワクチンを打てたが、社員に何とかワクチン接種」を行いたく、いろんなルートで
探っていたが、昨日朗報が舞い込んだ。 弊社が入居している「オフィスビルの管理者」から
ビルとして「ワクチンを確保」したが、70名分残っているので「弊社にゆずってもいいということだった」
私の判断で、すぐに手配した。「イレギュラーなことに有償だった」がそんなことは問題ではない。
まずは確保することが先決だ。話では今週中に摂取できるという。
そしてさっそく社員にワクチン接種の「希望を募った」弊社はおよそ60名の社員がいる。
まずは、
*在宅で故郷(ハノイの外)にいる人間は、ロックダウンされているため「ハノイに来れない」ので除外
*これなベトナム特有の問題だが、日本をはじめ多くの国では「制限にならないような事柄」
(血圧が上150以上、授乳中、アレルギー、癌治療中、その他もろもろ)が制限としてあり、社員の中でも
甲殻類のアレルギーで4時間待たされ、結局接種できなかったり、その時の血圧が少し高かったり、できない人が
いた。その情報が共有されて、自分からあきらめたものも多い
*副反応が怖い(TIK TOKなどで扱われていてそれを見て怖いと思い辞退した)、単に注射が嫌だ、なども
理由だ。
上記の理由で結局人数は、予想を大きく下回り「24名」にな。(途中から少ないので、同居の家族もOKにしたが
この人数だった)
これを見ると、未だ北部は「ロックダウンはされていても、入院、重篤化、死亡などの状況を自分の事とは
感じていないのかもしれない」(日本で、例えば東京で今のベトナム南部の状況が起きたら、すごいことになっていると
思うのだが?)
はっきり言って、今のベトナムの医療体制では、ワクチンを打たず感染して重症化したら対応はできないと思う
だからこそ、「まずワクチン」そして「感染予防」だと思うのだが? 報道制限はされていないので
南部の状況は「確認しようと思えばできる」しかしそれをあえてしようとしないような気がする。
小さなお子さんがいる家庭などでは、冷静に判断し、「ワクチンは打てませんか?」と聞いてくる人もいるが?
(例の3歳友人宅も、私が声をかけ、今回の接種者に入っている。まずは普段接する人から危険回避しないと!)
だからこそ、いろんな手を尽くして「ワクチンを確保したが、思わぬ障害があった」
この写真を見た友人は「長く生きてきたある意味戦争よりも悲惨だ」と嘆いている。
自分もこの写真を載せるのは悩んだが、今のベトナムの状況は「実際はこのような状況もある」
ということを分かってほしい。だからこそ「守るべきことは守ることは義務だと思う」
ベトナムから見たら、「日本は甘い」正直そう思う。そしてそれらの人が「医療崩壊」を
招いている一端であることは間違いない。
確かに若者の重症化は少ないのかもしれない、でもそうでない人もいる。
なってから「助けてくれ」と言っても「自分が起こしたかもしれない医療崩壊は戻せない」
よく考えて行動してほしい。
*友人から送られていた写真
病院で、どうすることもできず、同じ部屋で、「死者と患者が同居する光景」
既に医療崩壊は起きており、必要な設備や施設は全く足らない。
「荼毘にふす場所」では何十台も「死者を積んだ車が列を作っている」
これがベトナム南部の現状であることを分かってほしい。