毎日相棒ミッと出勤している。普通は10時と午後3時の2回、会社の休憩を利用して散歩に行く。
その道すがら「いろんな店の人からミッは声をかけられる」、又「同じく犬を飼っているお店」の近くを通るときは
相棒ミッも「そこのワンちゃんと会うのを楽しみにしている」
ところが最近「散歩コースに変化が起きている」 ベトナムは経済状態があまり良くなく
「土地は買収したが建物を建てられなくなった場所」や「建て始めたはいいが、途中で資金が尽きて中止になってしまった」
物件なども多い。逆に「長く工事がストップ」しその間に「そこに簡易的な店をオープンさせた場所も多い」
「バイクの修理屋」「花屋」「自動車販売店」「庶民的な食堂」「チャーダー」等々色々である。
この2,3日で状況が大きく変わった。今まで「中止になった工事の場所で営業していたこれらの店」が
全て「閉店し、壊されているのだ」 ミッの犬友達だったチャダー店の「赤耳のトイプードル」「その弟分の薄茶色の雑種」
「バイクに乗って騒いでいたコムビンザンの雑種風なトイプードル」「事務所の前に時々つながれていた、少し大きめの
白い雑種」 そして前を通ると「必ず声をかけてくれたバイク修理店の若者たち」 みんな「突然いなくなってしまった」
ミッも「その場所でたたずみ、友達の赤耳たちと会いたくて「クンクン」泣いていた。
突然全部閉店し、誰もいなくなってしまった。 私もミッも「少し寂しい気持ちになった」
はたしてここにはどんな施設ができるのだろう? 又声をかけてくれたり、ミッに寄ってくる犬たちはいるのだろうか???
急激に変わっていく「ベトナムハノイ」の街を目の当たりにし、そんなことを考えた。
このフェンスの向こう側は大きな空き地、恐らくこれから高層のマンションが建つと思う
実はこの左のフェンス、ビラの奥には「チャーダーの店があった」そしてそこには
耳を赤く染められた「白のトイプードル」と「その弟分の子犬」がいつも放し飼いになっていた。
相棒ミッはここを通るたび彼らと戯れ遊んでいた。たまにいないと「がっかりした様子でクンクン鳴いていた」
それが3日前「急に何もなくなり、誰もいなくなってしまった」
恐らくは「このフェンスの向こうには大きな施設が新築されるのだろう」 仕方ないが
急にいなくなった「ミッの友達や、愛想の良いベトナム人の若者と会えないのはさみしい事だ」
方や、事務所前のこの建物のように「ビルを建て始めたは良いが、資金が枯渇し、もう何年も
この状態でほおっておかれている工事現場も近所に多く見られる。