さて「今年もはや残すところ10日余りである」
ベトナムと関わって25年以上、在住14年目 ベトナムで正月と言えば「テト」と呼ばれる旧正月がそれにあたる。
つまりこの12月末から1月初旬の「日本の年末年始」の独特な「感覚」は「ベトナム人には無い」
12月31日、大晦日や1月1日元日の特別さなども「全くベトナムには存在しない」この感覚は「旧暦の正月が近づかないと」
ベトナムでは「全く感じられない」・・・従って休日も1月1日の1日だけが「休日」になっている。せいぜい1月3日まで休みの会社はあるが?
特別感は無いのである。(調べてみれば、仏教国で、新暦を取り入れている国は東アジアでは日本くらいである。
中国、韓国、ベトナム・・みんな旧暦の正月である)
だから「仕事の面でもこの文化的乖離は大きな影響がある」(わが社では社員に無理を言って旧暦の正月には、そんなことは関係ない
日本の会社から来る仕事を正月休みのさなか頑張って行ってもらうのである)
しかし、いかに長くベトナムに居ても「この年末年始には日本人としてのアイデンティティ―」を感じざるを得ない。
この時期になると「あの独特の年末の感覚がわいてくる」(大みそかまで真っ黒になって仕事をしていた父が、いつもより
少し早く帰り、テレビの年末故の特別番組【怪獣映画】などを見ながら、あの時代にハイカラでジョニーウォーカーなどを
特別に買ってきてたしなみ、少し豪華な夕食食べながらレコード大賞や紅白を見る独特のわくわく感・・・)
あの時と同じような「感覚を持つのである」
ベトナムでも、やはり仕事納めには「今年一年を振り返り、あれこれ考える」
そして大晦日の夕方には、自分は「ベトナム日本ホテルの大浴場」に行き、一年を振り返り「年末の感覚に浸るのである」
(幸いに日本人はこの時期駐在員をはじめ、日本に帰国しており、毎年大浴場を独り占めできるのもありがたい)
そして家に帰り「自分で作ったささやかな食事、そして年越しそば」少しだけアルコールを飲んで大晦日を過ごす。
ベトナムでも12時、新年(新暦で)になると「ハノイのいくつかの場所で花火が上がる」しかしここ数年
慣れない「アルコールを飲むと」そこまで待てずに「寝てしまうのが常である」
そして元日の朝、「自分で雑煮」を作り、お屠蘇(日本酒)を少し飲み正月に浸るのである。
そんな年末年始がもう10年以上も続いている。
日本から遠く離れたベトナムハノイで、こんな風に過ごしている日本人もいるのである。
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