ベトナムは「旧暦国家」である。今年のテトは新暦の2月10日が元旦になっている。
国は「一応8日から14日まで」を正月休みに指定している。(公務員や公立学校は
これに準じている)しかし一般企業や個人商店などはこの限りではない。
つまりベトナム正月(テト)まで1か月を切ったことになる。日本と同じこのテト前になると
ベトナムの人々は「ソワソワし始める」町には「テト関連商品」(テトのお土産、テトグッズ)が並び始める。
ベトナムでのテトの位置づけは「日本の3丁目の夕日の時代の感じだ」つまり、都会に働きに出ていても
テトだけは「故郷に帰り家族と過ごす」鉄則である。従って「田舎者だらけのハノイ」はテト時期になると
「急に人口が減るのである」、元日の朝などは普段バイクや車でごった返する町も、ほぼバイクも車も居ない状態になる。
1年に一度「静かなハノイを満喫できる」
それまでのハノイも「いかにも年末」と言う雰囲気が「これから色濃くなっていく」
もう少しすると「街ではモモの花の枝や、鉢植え、キンカンやザボンの実がたわわになった鉢植え」などが
売られ始める。どういうわけか「そのための鉢や花瓶、食器(ほとんどは近隣のバッチャン焼き)」が道端で
売られ始める。そして「日本で言えば正月飾り」の屋台もそこかしこに林立する。
こうなると「仕事どころでなない」(特に公務員は、この時期は機能がマヒする)
最近になって「大手のショッピングセンター(AEONなど)」は元日から営業しているが、つい数年前には
ほんの一部の「食堂」しか開いておらず、私のようなハノイで過ごさなければならない外国人にとっては
過酷な環境であった。(テト期間中の食料を確保しなければならないからだ)
この時期「働いている人などほぼない」、そんな中「日本企業相手の当社」は仕事である。
もう11年「社員には申し訳ないが、仕事をせざるを得ない」この時期は「社員が持ち寄った弁当?をみんなでよく
食べたことを思い出す」(お店はやっていないので必然的にこうなった)そしてこの時期の賃金は300%
会社としては「利益などなく、お客さんの要求に従ってやるしかないのである」この実情は現在でも変わっていない。
12年目のテト、「コロナや円安で大きく被害を受けた会社は、年末のボーナスも出せず、社員には本当に申し訳ない」
もちろん自分の「役員報酬などもう3年間以上皆無である」
来年(旧暦で)こそ、以前の「仕事状況や為替状況」に戻ることを期待してやまない。
「オーバーに言えば為替差損だけで会社がつぶれてしまいそうなのだ」・・・これを機会に
「どんな外圧が有っても耐えられる会社を作らなければならない」と遅ればせながら対応したつもりだが?
来年こそ「良い年になってほしい」、いつも通りの時間に出社して、誰もいない会社で相棒のミッと「そんなことを考えた」
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