振り替え休日で、月曜日休み。
よし、新久千映氏のグルメ漫画にあったお店に行くぞ。行くぞ行くぞ。
歩いて電車に揺られてまた歩いて。
へー、横川駅って大きいんですねー。
13時ごろ到着。
ってあ!やってない!
ランチ営業している記憶だったけど、曜日によって夜営業のみの日があるのか。
うっかりうっかり。
ちなみに土日休み。
そして夕方営業は16時半から。開始は早いんですね。
あと3時間半か。
どこか別店でお昼ご飯を食べて14時。そこから2時間半くらい暇をつぶせば・・・・・・・なんとかなるか。
いろいろ横川周辺を歩いてみて(寺町は本当に寺だらけ、とか西区図書館の建物でかひ、とか)、ダイソーで買い物などしちゃいつつよっしゃ16時半。
本当は横川駅の近くにあった甘味処を狙っていたのだが、お汁粉とかきなこ餅とかそそっておったのだがロペズでお腹一杯するために歩きに歩いた。
お、やってるやってる。
事前情報がなかったらお好み焼き屋さんとは思わないよなあ。
海外雑貨屋さんみたいな、もしくは服屋さんみたいな大人びているオシャレ。
駐車場はないけれど、すぐ前にコインパーキングがあるのでした。
では、入場。
お、一番乗り。16:37時点では。
でもすぐに二人客が来る。
カウンターはコの字型、カウンターだけのお店。
席に着く。その椅子が金属製の小粋な重さのやつ。
ムシマルがムムム、と迷っていると大将さんというかマスターさんが声掛けしてくれる。
「基本は2つ目のお好み焼き(豚・そば・玉子入り)ですよ」と。
大将さんは外人さんでいらっしゃり、日本語が闊達である。
中南米のご出身らしい。
よし。780円のそば入りお好み焼きと。
そしてあれですねハラペーニョ(青唐辛子)入りのトッピング+110円。
ビールと、それとを。
さあ、お好み焼きと青唐辛子の幸福なであいとなりますでしょうか。
向こうのカウンターの方もお好み焼きを頼まれ、一度に3つが大将さんの手で作られる。
キャベツたっぷりに生地はクレープくらいの厚さ。
ある程度始末ができたらしばらく放っておくというか待機時間がある。
ビールはお好み焼きと一緒タイミングでとお願いしちゃったので、置いてある雑誌を読む。
おつまみメニューも充実。
お好み焼き屋さんに多くあるお肉系鉄板焼きに加えて、大将さんの出身料理なのか珍しいものがある。
ちきん、ふぃふぃたー!なんとなく言ってみたくなる旋律。
トルティーヤにチョリソーも、なんだかこう、お好み焼き屋さんであると変な感じというか粉物の黒船襲来みたいな。
大将さんは話を振ってくれる、
ムシマルはでかめの3WAYバッグを背負って入ってきたからか「お客さんはどこからですか?」と。
「高知からです」
「おー高知、行ったことあります、海が好きだから」おおお。
「お仕事で?」「そうなんです」
「じゃあ出張かなんかですか」・・・・・・・!
しまった。
今日のことで言えば【「広島の中区」からで「仕事が振休を利用して」来た】だったのだ。
広い範囲で答えてしまった。
今更実は広島に住民票を移していますというとなんだか変な方向転換だと思われないだろうか。
えーいもういいや長い広島出張みたいなもんだ、人生だって長い出張みたいなもんなんだ。
『要するに私は正直な路を歩く積りで、つい足を滑らしてしまった馬鹿者でした。もしくは狡猾な男でした。』by夏目漱石『こころ』
「そうです、ちょっと広島紹介マンガを読んで来たくなったんです」
その後、嘘か、広い意味では嘘ではない会話をする。
「じゃあ、広島にまた来たら、よかったらまたお店に来てくださいね」
(ああ、しまった出張でたまさか来た旅人設定にしたらなかなか来られないじゃん!)
早速ウソの報いを受ける。
そらごとはダメ。
お好み焼き到着。
蒸し時間が長かったからか、当初鉄板で焼き始めた時点ではこんもりしていた膨らみがだいぶへこんでなだらかな曲線に。
まるで妊婦さんが出産されて少しだけ出産太りの影響が残ってしまったくらいである。このたとえはなんかいろいろダメな気がする、気にしない。
取り皿とお箸使うか聞かれたけれど、向こうのカウンターのお客さんも使われていなかったようであるのでムシマルも不要と返事する。
ムシマルはお箸のほうが得意なんです。
ヘラだと、終盤掬おうとしても軽くなったお好み焼きを押し出す結果になってしまって下に差し込めないという問題が発生するのだ。
壁際に追い詰めて何とかするくらいしか解決策が浮かんでいない。
お好み焼き上のハラペーニョは最初あまり目立たなかった。。
ソースが甘くて、そこに伏していたのだ。
あ、ちょっと辛いかな?くらい。
なんだぁハラペーニョって隠し味くらいか、なんて思ってたのだ。
そのときは。
キャベツはちょっとしっとりとして甘さが出ており、
イカ天らしきものは標準装備で入っている様子。
玉子はやさしさのコーティングで、
ソースも何となく引っ張られたかみたいに甘み感じる。
おいしい、けどあっつい!
やっぱり背伸びせず、ヘラで食べるの、やめとけばよかったかな。
ムシマルはちょうどこの朝に、唇が乾燥してひび割れて血が流れてしまったのだ。
唇から血が流れるさまは、あたかもヴァンピールのごとしだったと思われる。
唇出血部分に直熱がいたい。
そしてだんだん辛さが回ってきた。
蓄積して発熱するタイプの唐辛子だったのか。
スポーツをしているくらいの発汗。卓球くらいの汗。
ああ、ビールに合う。
ビールと甘辛のお好み焼き、親和性が高すぎて危険かも。
一杯目が終わる。
そばはパリパリがちょっとあり。
2杯目を頼むことを考える。
(うおテキーラがある。
テキーラ・・・ショットとか飲んだの大学生で無茶していたころにあったかも?くらいご無沙汰である。翌日が休みとはいえ、なんかおののく。
てきーらさんらいず?テキーラからのぼる太陽?これも怖いな。あとなんだ、メスカル?)
メスカル、知らない名前だ。
「メスカルってどんなお酒ですか?」聞いてみる。
「強いお酒です、38度あります」
38度!学校や会社を休んでしまわないといけないレベルじゃないか38度。
うーーん、怖い、ハイボールにしようかー。
中南米のお店ならそこっぽいお酒をいただいても見たかったけれど、ここは日和る!太陽のように。
ハイボールもなかなか程よい辛みと合う。
途中で、お店のスタッフさんがまかないを食べられる。
そのまかないがまたおいしそうなのです!
普通にカラアゲ定食として700円取ってもお客さんがニコニコなレベルの大盛りご飯にメイン鶏に小鉢も汁ものもあるやつ!
ちょっとそれくださいって言いそうになりそうになりそうになりそう。
でもそれを言ってしまうとLOPEZさんが定食屋さんになっちゃうから踏みとどまる。土俵際の魔術師と言われたことのないこのムシマルが。
違う未来を夢想しながら、お好み焼きを完食し終える。
違う未来とは、
もの好きな私が、夢にも考えたことのない破天荒なお酒を飲んでみてこめかみを押さえている情景だ。
さて胃袋チェックをした結果、もうちょっといけることが判明しました。
どうしようかと思って、中南米ものを頼めなかった借りをここで返すことを決めた。
「スパイシーな中南米テイストのシチュー」ことタンシチューを!
思ったのとちょっと違うものが来た。
タンシチューってもっとお肉感ががいーんとなっているものと思っていたが、具沢山の煮物。
中南米ってこんな感じなのか。
人参と、キノコもある、細かめに刻まれている。
この上にのっているパリパリとしたのはモロコシの生地なのか!?
トロリとお腹にたまる。
洋風なお店で食べたことのあるタンシチューよりも家庭料理ゲージが高い。
うーんいいな、満足だ。
これは、成功体験だ。
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