アストラムラインを旅して。
どこかで降りて食べよう。お酒を飲んでやろう。
そういう思い。旅といえば呑みという間違った観念に支配されているのだ。
オキュパイドオキュパイド。
アストラムラインは930円で「一日乗り放題」。
どこでも降りれる。
どこで降りるのか、つまりはどこで吞むのかという・・・えいやあ。
適当に降りてみる。『沼田』駅だっけ?
ヌマなんとか交通なんとかというランドマークがあるから、周りにお店が何やかやあるのではないかという観点で来てみた。
・・・・・うーーん、なんか17時くらいという時間帯のせいか丁度いい感じを見つけられなかった。
それでも関西系のお好み焼き+もんじゃ屋さんというお店を見つけて、
「逆に珍しい」っていう意見と「広島っぽくなさ。広島上級者向けだ」っていう意見とが分かれた(ムシマル内部で)。
ええっと、ええっと。
うーーん、他にもスシローとかあったような気がするが、
ムシマル、ここ、スルー・・・・・・!
アストラムに乗り込む。
(いやいや、まだある。
大学前とか学生向け飲み店あって安くいっぱい行けたりせんろうか)
アストラムラインは、大学前を通る。
(何とか女子大か。女子大最寄りでわざわざ降りて食べ物屋さんに行くのは動機が濁りそう)
ムシマルは女子大生目当てで駅を降りたって後ろ指差されたくないのだ、羞じるところがなくてもあっても。
ここは、もっとなんか酒呑みの純度を高めたい。
酒呑みといえば高架下(異論は認める)。
高架下はともかく、駅の近く大きいところの近くはお店多そう。
む、ぴーーん!「大町」・・・・・ってでっかそう。
さらに、JRとアストラムラインが交わるところらしい。
これは、あるんじゃないかと結論付けて駅を降りる。
下りてフラフラ。
駅すぐそばには見つけられない。
助けてグーグル先生。
フラフラ地点の600m先に、お店があるらしい。
ふんふん・・・・・・。! 食べログ見たら元大使館の料理人がやっているお店?!
ドラマ化しそうではないか。
レッツ!れっつ。
到着。
Japanese dining 兎とかめ
広島市安佐南区大町東2丁目14-6-103
CASAグランデV1F
営業時間 17:00ー24:00 |
ご予約・お問い合わせ TEL 082-870-6369 メールフォーム |
童話だ。
落ち着いた雰囲気。樹木をテーブルに柱に椅子にとされている。どことなくモダーンにとがっている。
パリの並木道を歩いているような。想像でしかものを言えないムシマルを恥じるが、そんな感じ。
個室はなくて、テーブルとカウンター。
一人ムシマルはカウンターにパイルダーオン。
ではメニューを見せていただこうか。
お刺身もあるけれど、気持ち洋食っぽいメニューが多いです。
ネット情報では、
店主が駐米大使館で働いていたこともあり、アメリカ文化のアイデアが生かされたメニューを数多く揃えています。(食べログリンクあり)
ということだからなのか、
だからなのか!
寿司ロールが推しメニューっぽい。
(フォアグラとかあるよ・・・)
肉・魚・炭水化物・野菜・・・・・・・・・なんか全部試してみたい。
ではこれ、これ、これを。
ビール。
さまよう時間が長かったからか、やっと落ち着けるという喜びもあってでしょうか。
いつもより染みる。
ムシマルがベートーベンだったらここで歓喜の歌が作られそう。
突き出しはナスのピリ辛煮つけのようなもの。
純和風だなこの時点では。
来た。ファーストサラダ。初手『サーモンと湯葉のサラダ』。
(サーモンと湯葉、いきなりであったことない組み合わせだ)
湯葉はぬのぬのしたものじゃなくて、サーモンと同じかもう少し厚めのかたまりとなって供されている。
ポン酢系のたれでいただく。
もぐもぐ。
気持ちいい。
湯葉のふんぬふぬしたクッション性がしゃっきり系のレタスと対比するされる。
で、サーモン。
こっちは旨み。
トータルで気持ちいい。後味に切れ味が感じられます。夏食べたいよ夏に。
それか罪を犯したとき。クライムでなくてシンのほう。何かが洗い流せそう。
しかし、ビールサラダ突き出しとも冷たいものを選んでしまって。
もう少しだけあったかいものがほしい。
と思ったムシマルに供されたそれは。
牛ホホ肉の煮込み。
駐米大使館の何かの表れなのか、グランドキャニオンを広島に顕現させたみたいな雰囲気がある。
合わせものはサトイモだ。なんとなくここで和風のバランスをとっているような気がする。
アメリカにサトイモ料理はあるんでしょうか。
ほほ肉を食む。いただいた実感は、じわり。
樹皮の集合体みたいな崩れ感を残して口の中でほどけていく。
がつがついただくのではなくて、みちみちと落ち着いて食べるに向いてそうなお味付け。
ほほ肉を食べている私の頬が、充たされた征服欲にニンニンしている。
牛の頬を今ムシマルの頬は内包しております。
(ああ、お口の恋人はロッテではなかった、我過てり!ムシマルのお口の恋人は牛の希少部位ホホでした!)
しかし、これは相当なあれだぞ、洋のサイドだぞ。
ジャパニーズダイニングめ、ついに本性を見せ始めたな。
ならばムシマルは、日本サイドに舵を戻そう!
って言ってやってることは日本酒の熱燗を頼んだそれだけなんですが。
お銚子の絵柄が、(たぶん)フジヤーマ!
ジャパンポイントをこのあたりで稼ごうとしているな、店側!
日本酒と頬肉のダブルであったかくなってきた。
(きた来たキタ!勝利のイメージが見えてきた!)
ムシマルが最後に残している料理は(というよりも頼んでまだ来ていない料理は)お寿司。
たぶんこれで、〆になる。
と思っていたら来た。
寿司ロール盛り合わせ。
サイズはなんかかわいらしいというか手毬寿司くらいでサイコロ型の形状。
(うわ、なるほどロールさせつつ、普通の握りお寿司みたいに上にネタを加えているのか。
・・・・・・・邪道ではあるのだろう。
でも、絶対うまいやつだ)
イクラにマグロに貝にハマチっぽいやつにエビにあとなんか・・・っていうネタ群。思っていたよりも豪華。
ご飯も純粋な寿司ネタではなくなんかしている。
エビ。ぱくり、ぴしぴし、みしみし。
甲殻類のワルツが聞こえてきそう。
エビがしっかりしていておいしい。身が振るっている。
イクラ、あ、こぼれた。
あーカプセル状の旨みがムシマルを責める、ほのお、からだ、やきつくす。
やっぱり炭水化物だ。
炭水化物を入れる入れないが満足度にかかわってくる。
炭水化物ダイエットがムシマルには難しい理由がここにある。
で、ハマチかな、ハマチをいただく。
これには中に緑のやつが入っている。
アボカドかな?
ぱく。
アボカドだった。
ムシマルはひとかどの男になりたいと思っていた。
だがまあそれにはなれなくても、アボカドの男にはなれるかもしれない。
これを食べていればね。
※ムシマルがアボカドを食べるときにはこのコメントが入るようになっています。
ご容赦ください。
それに、同じ緑グループで気づかなかったけれどキュウリもある。
キュウリの小気味いい歯ごたえとアボカドのコッテリ足し力、その二つが普通にお寿司いただくのと違った魅力を伝えてくれている。
寿司ロールを一段低く見ていたというか、
握り寿司を正統でロールを変化球のたぐいだという無意識の格差を持っていたムシマルに、なんだか一撃をくれるような。
おいしかったです。
日本酒もいい感じだし、終わろうか。
・・・・・・・・・?
これ、は・・・・?コーヒーゼリー?
あちらのお客様からです、ではなくて何やらお店のサービスみたい。
デザートはすべて当店の手作りですと書いてあったようなメニューに。
ありがたくいただきます。
おいしい。
3,000円ちょっと。
しかも15%割引券をくれた。有効期限は近めだけれど。
(うれしい悩みというか、無理してきたくなる)
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