どうしてもあったかいうどんを食わねばならぬ。
ムシマルは焦っていた。
寒い、風邪ひきそう、寒い、しぶいてきた。
さらにはこってりしたものはそんなに欲しくないという気分。
そんな日には、ひとはうどんをもとめるものだ。
家族の温もりを求めるもの、コタツの温もりを求めるもの、ひとそれぞれであるがムシマルはうどんを求めていた。
広島県は、うどん勢力とラーメン勢力でいえば(単純に店舗数で)ラーメン屋さんが数倍規模の圧倒を誇っているだろう。たぶん。
つけ麺屋さんも汁なし坦々麺屋さんも広い意味ではラーメン系列であろうし。
うどん屋さん、
広島ではいくつか行った。
光南町のうどん屋さんに、踊るうどん屋さん、宇品方面の幅屋さん、小町の食べ放題付きうどん屋さんとか、思い浮かぶところである。
思い浮かぶところである。
しかし、もっとこう、近さとお手軽さを併せ持つ身近な・・・・・・・・
!『ちから』に行ってみよう。
チェーン店のようによく見かけるけれど、高知県にはないチェーン店である。
気になってはいたけれど、夜通ると20時くらいで閉まったのかなんかで入れず。
今日なら。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やってませんでした!!
はい日曜日は鷹野橋店はお休みみたいです。
どうしようか、ええいままよ。
邪知暴虐の奸計にのるかのように走る。
到着。
舟入の『ちから』。
店名 |
ちから 舟入店 |
---|---|
電話番号 |
|
住所 |
〒730-0843 広島県広島市中区舟入本町12-1-2 |
アクセス |
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営業時間 | 10:30~20:00 |
定休日 |
|
チャリならそう遠くないけれど、「気楽なうどん食」というコンセプトから外れてしまった。
鷹野橋~舟入、橋を二つ超える移動だ。
目標を得るために目的を達せなくなるとはな。
だいたいこういうのは孔明の罠だと思うことにしている。
入る。
入る前の印象=電車通りの、外側から見た広さイメージとだいたい一致する狭さ。
カウンター数席、テーブルも2つ3つくらいのみ。
座る。
あれ、メニューは?
「メニューはレジにあります」
あなたは店員さん!
そうか、マックのようにイオンフードコートのように、
①レジで注文、精算
②席で待つ
③食べる
スタイルなのか、知らなかった。
お菓子やおにぎりテイクアウトの人はレジか窓から注文して待ってもらって持って帰るルートに移行する。
注文終了。「カレーうどん」大盛り700円。
(おむすび・・・頼まなかった、興味はあるがうどんをなぜか大盛りにしてしまったのだから)
座ったら、注文後に座りなおしたらすぐに来る。
カレーうどん。
頼んで1分くらいではないか。
鈴鹿サーキってるぜ!
熱い!熱量は南米のそれ。
いい具合のドロッとした感じ、この粉の混ざり具合のどろりイイ。
啜ると出汁より辛さよりまず熱さ。
とろみは熱量を練りこめる技法、まさか完成していたとはすでに中国は数千年前に先を行っている的な海王的勢い。
ああ、味わうよりも熱わってしまう。
あー・・・熱量摂取で自分が冷えていたんだと気付く。真に気付く。
さびしいとおもったこともないくらいさびしかったときづいてしまう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「淋しい」と
思ったこともないくらい
淋しかったと気づいてしまう
枡野浩一 『淋しいのはお前だけじゃな』
だぜ!
唐突な短歌紹介。
いまならわかるぜ枡野さん。
麺。
やわらかくにこまれている、熱量にうだるような感じで。
讃岐うどんの剛さはない、ふにゃらふにゃらとやさしやわらかい。
やっとだしつゆとカレーのブレンド感がわかる。
あ。
仕事帰りや仕事の合間昼食では禁忌なカレーうどん。
跳ねるからね。
それが今ムシマルの身に起きたけど、なんとか平気!
ああ、あったかかった。
この汁に白ご飯入れて和風カレー丼にしたいけれど、へへへ。
ネギと肉もちょこちょこあって、ため息がカレー色。黄土色吐息。
完食。
熱を、手に入れた。
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住所はナイショなんですが・・・だいたいそうです。ご明察。
鷹野橋にある食べ店を、広島在住の内に制覇したいという魂胆があります。ただムシマルの魂胆はストッキングより破れやすいので制覇しないかもしれません。
鷹野橋に進めば、日曜以外なら選択肢無数!