3世代家族のメリットと言えば、昔からの伝統・しきたりが伝承されると。でも、漬け物が大好物の母は、元気な頃は樽一杯に漬けていましたが、今は貰い物か買うしか食べる機会はありません。息子の私以外はほとんど食べないので「漬け物」は残念ながら伝承されません。もう一つ、母の得意料理として「塩鯨汁」(鯨の脂身と野菜豊富な汁)がありました。年末、大きな鍋に作っては、来客にご馳走することが好きでした。でも、5年ほど前から「我が家」から姿が消えました。「もう、つくるのが大変。我慢するヨ」とチョット寂しい顔で言われると「伝承」の難しさを考えさせられます。
今朝、昨夜降った雪を除雪し家に入るとき、玄関に飾っていた「しめ縄」がありません。何気なく「玄関に飾っている『しめ縄』はいつ外したの?」と聞くと、「8日に片づけました」と冷めた返答。そうでなくても(除雪で)身体は冷えているのに!そんな会話を聞いていた母が「門松もしめ縄も地域によって違いがあっても『外す』のは今日(11日)がその日。鏡割り(鏡餅)もそう。昔から剣道の竹刀で餅を割ることからの由来?そして15日が『小正月』、大寒の20日を持って正月は終わる。20日は『女性の休みの日』なんだヨ」と教えてくれました。さすが、大正生まれ。知っておかなければならないことを伝えて貰えることが良いのです。孫がテレビに夢中になっていると「勉強しなくても良いのかい?」、「少しぐらいお父さんのお手伝いでもしたら?」と自身が7人の孫を育てた経験を持つだけに、孫の成長を一番期待しているようです。元日、孫からの電話がくるのが何よりの楽しみ。そして、我が家では子ども達がおばぁちゃんから貰えるお年玉が楽しみ。「お父さん、おばぁちゃんが●●円くれるのにどうして少ないの?」と攻めてきます。「金額の差がお年玉ではない」と反論してももはや聞く耳は持ち得ていないようです。3世代同居から学ぶことの大切さを改めて考えさせられました。
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