高校三年生の仲良し5人をめぐる物語。それぞれが他人の気持ちを記号で見えるという独特の設定。とても細やかにお互いを理解し合っていたり、ある側面から把握していたり、それを独特の感覚で捉え分けている。10代は自分探しをしながら他者も理解しようとする時代。まだ確立していない自分や周りの人たちだから、何かを演じているような枠を感じたり、その中で無理をしたり。そんな自分探しの時期ってありました。そこに淡い恋心 . . . 本文を読む
「 動きなくなりし蝉猫見つづける 」昨日、窓辺に蝉が動いていたようで、ねこ2匹がずっとそれを見ていた。朝、仰向けになっている蝉を不思議そうにずっと見続けるルル。どうして動かないのか、もうすぐ動くのか、ずっと見ている。そこにもののあはれを感じました。ルルは何か思慮深いところがある。マロンだったら、すぐあっちへ行くんだろうな。 . . . 本文を読む