勇者様の雑記帳

ゲーム暦40ウン年の勇者様の足跡が書き散らす日記。ゲームや映画、読んだ本などについて、好き勝手に書いています。

『シービスケット』観ました

2005-07-02 21:57:18 | 映画
 タイミングを逸して、劇場で観られなかった『シービスケット』をレンタルしてきました。

 1930年、深刻な不況にあえいでいたアメリカ。裕福なアイルランド移民の息子だったジョニー・ポラード(レッド)は、一気に極貧となった家族から離れて、一人競馬騎手への道を歩みます。一方で、自転車屋から自動車ディーラーに転進し大富豪となったチャールズ・ハワードは、事故で息子を亡くして失意のどん底にありました。彼らと、かつて名調教師として鳴らしたトムの3人が、”シービスケット”という名前の小柄な競走馬に出会ったことからストーリーが始まります。

 序盤は上の段落で書いた3人の境遇が物凄いハイペースで描かれます。もうこれがとんでもないペースで、1シーン1シーンが短くまとめられている上に、3人それぞれの歴史が頻繁に切り替わりながら登場するので、よ~く見ていないとどれが誰やら分からなくなりそう。一緒に見ていた友達は、途中までハワードとレッドのお父ちゃんが同じ人だと思っとりました ゲートを出てから最初の1000メートルを50秒で突っ走っているような超暴走なのです。このあたり感情移入が難しくて、理解力に乏しい俺様は見るのを止めようかと何度か思いましたが、これは前座なのです、ここからが本番。

 気性の荒さで騎手も敬遠するシービスケットでしたが、負けん気の強さではどっちもどっちな若手ジョッキー、レッドに出会って状況は一変します。馬の持っている天性の競争力を見抜いたレッドとトム、そして勝気な馬とジョッキーに、亡くした息子の姿を重ねて愛情を注ぐハワードの支援で、18戦目でやっと勝利を挙げたシービスケットは1937年から素晴らしい勢いで勝ちを重ねてゆきます。翌年には当時アメリカ最強と言われていた名馬ウォーアドミラルとのマッチゲームに臨みますが、人馬ともに完璧なコンディションでチャレンジできると思っていた時、レッドが乗馬事故で再起不能と診断される大怪我を負ってしまいます。親友ウルフへの乗り代わりで見事にウォーアドミラルとの決戦に勝利するシービスケットですが、性格の似通った人馬は運命も共同するのか、西部に戻ってからのレースで、競走馬としては致命的な負傷を負います。痛々しい包帯姿で再会するレッドとシービスケットのコンビが、再び競馬場に姿を現すことはできるのでしょうか・・・?

 競馬という競技はギャンブルとスポーツの2つの側面がありますが、言葉のはっきり通じない競走馬を中心に成り立つこの世界は、時に他のスポーツ以上に熱いドラマを目にすることができます。1940年に引退したシービスケットの血統は、残念ながら牡系としては現代に残ってはいませんが、彼らが当時の人々に与えてくれた感動は、スクリーンを通じてしっかりと見る人間に伝わってくるのです。

 ちなみに、日本の競走馬にも”シービスケット”というのがいたらしいです。1947にデビューして、6戦0勝で引退。彼の名前がアメリカのシービスケットに由来したのかどうかは不明です。

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 日本のG1戦線は春のシーズンが幕を下ろしましたが、夏を経て、また秋のシーズンがやってきます。今度こそは俺様にも感動と喜びとそして配当金をっ!! っていうかG1連敗記録はどのへんでストップできますか・・・・
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