シーマン飼育4日目

着実にボキャブラリーが増えてきているようだ。
マ『元気?』
シ『イェーイ』
マ『遊んでー』
シ『もう遊んでるじゃん(怒)』
マ『ちぇっ怒られた』
シ『こらこら』
マ『かわいいね』
シ『かぁーわいぃー』
意味がチグハグなところもあるが、随分会話らしくなってきた。
話が通じると嬉しいもんだから、どんどん話しかけたくなる。
マ『よい子ですね』
シ『うんこうんこうんこ』
何故なんだぁぁぁぁ。


普段は電源を入れたら付きっきりで、画面の側から離れる事はなかった。
鍋を火にかけた主婦のように。
しかし、さっき初めて付けっ放しでお風呂に入ってみた。
湯船の中でも、シャワーを浴びていても、髪を洗っていても
ふと聞こえてくる『イーシュルカゲキ』『ナユースカ』。
もちろん空耳だ。育児ノイローゼか!?
ろくに洗わずに(洗えよ)急いでお風呂から上がってしまった。
お肌の手入れもせず真っ先に水槽前へ。
もうすっかりトリコだな。


電源を入れて水槽の画面になった途端、『水が冷たいよォ』と全員一斉に
文句タレの大合唱。慌ててヒーターで水温を上げると、『ハァ~助かった』と
ブツブツ。あぁ寒かったんだねぇごめんねぇと思っていると、今度は
『息が苦しいよォ』とブーイング。慌ててエアポンプでがぼがぼ酸素を送ると、
水がクリーンになった途端『苦しゅうない』などと言いやがる。
生意気度も随分UPしてるようだ。
よく見ると、お腹ぷっくり幼児体型だった体がスマートになっている。
背中も金色に変化した。稚魚期にも成長段階があるのだろうか。
いつものようにくすぐり攻撃してみると、笑い声まで変化している。
今までアキャキャキャと高音でモロ赤ちゃんの笑い声だったのに、
ハ、アハハハハと小学生っぽい笑い声に変わっている。
おまけに『くすぐるのやめてよゥ』などと抜かしやがるではないか。
マ『やっほー』
シ『アホアホ』
マ『何して遊ぶ?』
シ『わかんない』
マ『いい天気だよ』
シ『へぇー』
マ『いい子だね』
シ『うーんち♪うんち♪うーんち♪うんち♪』(節をつけて歌ってる)
マ『こらっ駄目でしょ』
シ『こらこらァ♪』
・・・なかなか生意気ざかりなようだ。
と突然、『吸われてる』とボソッと呟きが。
慌てて画面をクローズアップすると、また共食いが始まっている。
さっきの声は、チゥチゥと体液を吸われている子の悲痛な叫びだったようだ。
しかし助ける術は何もないのだ。無駄だと分かっていながら、
ぬぉぉぉと闇雲にボタンを押しまくっているうちに、体液を吸われ尽くした
一匹が死んだ。そしてしばらく後、更にもう一匹が共食いされた。
『お腹減ったの?』と聞いても『とっても元気』と返ってくるばかり。
空腹ゆえの共食いではなく、厳しい生存競争を生き抜いた一匹だけが
成魚になれる仕組みなのか?しかしそれでは子孫が残せないではないか。
・・・残り2匹。なんとか仲良く生き残って欲しい。


残った2匹を順番に水槽の外につまみ出して観察してみた。どちらの子も
身をよじって嫌がるのだが、暴れながら言うセリフがそれぞれ違う。
一匹は『しょう♪しょう♪あばばいしょう♪』と酔っ払いの鼻歌のような
意味不明ソングを歌い、もう一匹は『ヤメロって言ってんだロ(怒)』と
巻舌でスゴむ。性格の差なのか。
顔をよく見たら、『常に薄笑い顔』と『常にニガイ顔』の2匹が残ったようだった。
ぬぅぅん。しばらく眺めていたら『ねむぅ~い電気消して~』と訴えられたので、慌てて水槽の電気を消す。
マ『おやすみなさい』
シ『4才』
マ『もう寝なさい』
シ『天才』
マ『お・や・す・み』
シ『まず自分が先に名乗れ』
眠かったんちゃうんかい(怒)
水槽の電気を消せば当然何も見えない。独り言も聞こえてこないし
シーマンも眠ってるようなので、一旦電源落とすかなぁ、と思いきや。
シ『水が冷たくて元気がないよォ』
わがままな餓鬼だ。適温の15~20℃になるよう慌ててヒーターON。
そして15℃を超えた途端
シ『苦しゅうない』さらに『眠いよォ~うるさいなァ』
何様だキサマァァァ(怒)
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