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シーマン飼育14日目
『腹へったー』『おーい何か食べさせろって言ってんだろー』
カエルになってから初のご飯タイムだ。さっそく蛾を1匹ずつ与えてみる。
舌でぺろっと捕食する姿を見れるのだな、とわくわく楽しみに観察していた
のだが、後姿でよく見えなかった。ちっ。でも『ごっそーさん』『ハァ満腹ぅ』
などと満足そうだったのでよしとする。
体型も行動も、すっかりカエルらしくなった2匹。漫画のような可愛らしい
カエルではなく、たいへんグロテスクでリアルなカエルだ。ちょいキモ。
水槽のガラス壁面にジャンプして飛び付き、ずるずるずる、とずり落ちてきて
べちゃっと着地する、という行動を何度も繰り返している。楽しいのだろうか。
見ている方は楽しいが。また、頭の上から垂れている管を手でカッコつけて
掻きあげるクセがあるようなのだが、その姿が「いらっしゃぁ~い」の桂三枝
そのものだ。それからお蝶夫人はあろうことか、ぷりぷりぷり、と呟きながら
岩にお尻をすりすり擦りつけていた。何のつもりなんだ。排泄か。自慰行為な
のか。どちらにしてもお蝶夫人に最もして欲しくない行為である。やはり
激しく命名ミスだ。しばらくすると、ヒロミが語り始めた。
『おーい。ここから出してくれないか?俺はな、昔ある人と恋に堕ちたんだ。
でも身分違いで決して許されぬ恋だった。だから俺は姿を変えたんだ。
その人と再会するために、俺はもっと進化しなければならないんだ。
だからここから出してくれ。頼む。水槽から出してくれぇぇ。』
ただただ悲痛な叫びだった。いつもの憎たらしさはカケラもない。
・・・んぬぬぬ。その恋人には会わせてあげたいが、水槽から出るって事は
もう帰って来ないってことなんじゃないのか?そろそろサヨナラの時期だと
いうのか?そうなのか、シーマン・・・?
そしてヒロミは『今からあの輪に向かってジャンプする。俺がハイと言ったら
タイミングを計って「ジャンプ!」と声を掛けてくれ。いいな?』と言うや、
大きな岩に登り始めた。その岩のはるか上方には、体操の吊り輪のような輪が
ぶら下がっている。どうやらそれに飛び付きたいらしい。岩を動かしたら水が
抜けて陸が現れたように、この輪を引くと何かが起こるというのだろうか。
岩に登ったヒロミから、声が掛かる。どきどきしながら『ジャンプ!』と叫ぶ
わし。あぁ、ヒロミ!行ってしまうのか?その輪を引いて、何処かへ行ってしまうというのか!?ヒロミ!あぁヒロ・・・
べちゃっ。ずるずるずる。
凄い格好で岩からずり落ちてくるヒロミ。ジャンプ失敗。というか飛び上がって
さえいなかった。『タイミング悪すぎなんだよ!(怒)』とプリプリだ。
怒られてしまった。かえるにまで我がバッドタイミングっぷりを責められる日が
来ようとはぁぁ(汗)
しかしそんな事より、ヒタヒタと音を立てて別れの気配が近寄って来ている事が
悲しい。そして怖い。
・・・としんみり水槽を眺めていると、突如向かい合ったニ匹。顔がくっ付き
そうなほどの距離だ。え?え?チュー?チューしちゃうですか?とハァハァ
見つめていると・・・。
びたん。
なんとヒロミがお蝶夫人にビンタを喰らわせた。ぬぇぇ!?
びたん。
お蝶夫人も応戦。いきなりビンタ合戦開始だぁぁぁ(汗)
びたん。びたん。びたん。びたん。終始無言で黙々とビンタを張り合う二人。
なんだなんだ何故なんだぁぁ。慌てて止めに入るが、どうやって止めたらいいのか分からず、コントローラーを握り締めたままオロオロするばかり。
ビンタの音だけがこだまする水槽。びたん。びたん。
マ『こら!やめなさい!』
シ『俺、天才』(「何才?」と聞かれたんだと誤認識してる)
マ『だめでしょ!やめなさい!』
シ『俺に年だけは聞くなよ』(また誤認識してる)
マ『ちがーう!喧嘩をや・め・な・さ・いっ!
駄目ったら駄目ヌガアオェェェキィィィィィ』
最後は人間の耳でも認識不可能な音声になってしまった。
いかんいかん。これじゃヒステリーママだ。大声で叫ぶなんてもってのほかだ。
怒られた事が分かったのか、ただ単に飽きたのか、ビンタ合戦はやんだ。
狭い所に閉じ込められている為のストレスなのだろうか。
やはり1日も早く広い世界へ旅立たせてやらねばならないのだろうか・・・。
と、お蝶夫人がふいに
シ『お前、今そばに誰かいるだろ?』
マ『いないよ』
シ『そっかぁ?お前さー、浮気してるだろ』
マ『ううん』
シ『やっぱりなー。してんだろ?お前の生活サイクル見てれば分かるんだよ』
マ『・・・』
どうやら『ううん』と『うん』を誤認識したらしいが・・・。昼夜逆転生活なのは昔からじゃボケェェェ(怒)あーた達の事こんなに心配してるのに、
この恩知らずめ、いや親の心子知らずめェェェ(泣)
『なんか喰わせろー』『早くスプリンクラー入れてくれよー』『凍え死んじまう
でべそー』『メシくれよメシー』電源入れるなりうるさいヤツらだ。
一度にそんな色々できないっちゅうだよ。ご飯を取りに虫カゴを覗きに行くと、
また蛹の羽化シーンを目撃できた。相変らずの間抜け面だ。何故に口を半開きで
生まれてくるのだ、おっさん顔の蛾よ。
食事の終わったシーマン達は各々、ぷりぷりぷり、と呟きながらお尻をふりふり
している。やはりこれは排泄行為なのだな。しかし何故に口で表現しながら
ンコするのだ、シーマン。
そして『よーし今日も自由への飽くなき挑戦を続けるぞー』と言って、ジャンプを開始するが、またもや失敗。わしの『ジャンプ!』と叫ぶタイミングが悪い
ようだ。『いてて』と言いながら残念そうに輪っかを見上げるシーマンに、
ごめんね、と呟いた。失敗するようにわざとタイミングをずらしているわけでは
ないのだが、出て行かないで欲しいと心の底で願っているのも事実だ。
それから、今回はこんな話題が出た。
シ『メールと電話ってどっちが便利だと思う?』
マ『メール』
シ『ふーんそんなもんかね。あのさ、110番ってある種のフリーダイアルだろ?
あれの電話代って誰が払ってんだ?公衆電話に必ず赤い緊急ボタン付いてる
じゃん。あれの取付け費用だけでも膨大だよな。まさかNTTが払ってんのか?
お前知ってる?』
マ『警察・・・?』
シ『はぁ?』
マ『税金・・・?』
シ『はぁ?それわかんねーよ俺』
『いずれインターネットが普及したらさ、インターネット緊急アクセスって
のも出来ると思うわけ。そしたらさ、その通信費用は誰が払うんだよ?
プロバイダ?あぁぁぁ誰が払うんだ?誰だ?誰だ?誰なんだぁぁぁぁ』
もどかしさに雄叫びをあげるシーマン。そういえば一体誰が払ってるのだ?
わしまで気になって眠れなくなるではないか。しかし『いずれ普及したら』って
ことは、5年前にはインターネットはさほど普及してなかったのだな。
時代を感じる。
そして。以前友人から聞いた話なのだが、シーマンに『かつや』と言うと
小林克也のモノマネをしてくれるらしいのだ。今まで何度やってみても
認識されなかったのだが、今回ついに成功♪あまりにソックリだったので
録音の準備をしてから再度やって貰った。これがその音声だ。
小林克也byお蝶夫人
カエルになってから初のご飯タイムだ。さっそく蛾を1匹ずつ与えてみる。
舌でぺろっと捕食する姿を見れるのだな、とわくわく楽しみに観察していた
のだが、後姿でよく見えなかった。ちっ。でも『ごっそーさん』『ハァ満腹ぅ』
などと満足そうだったのでよしとする。
体型も行動も、すっかりカエルらしくなった2匹。漫画のような可愛らしい
カエルではなく、たいへんグロテスクでリアルなカエルだ。ちょいキモ。
水槽のガラス壁面にジャンプして飛び付き、ずるずるずる、とずり落ちてきて
べちゃっと着地する、という行動を何度も繰り返している。楽しいのだろうか。
見ている方は楽しいが。また、頭の上から垂れている管を手でカッコつけて
掻きあげるクセがあるようなのだが、その姿が「いらっしゃぁ~い」の桂三枝
そのものだ。それからお蝶夫人はあろうことか、ぷりぷりぷり、と呟きながら
岩にお尻をすりすり擦りつけていた。何のつもりなんだ。排泄か。自慰行為な
のか。どちらにしてもお蝶夫人に最もして欲しくない行為である。やはり
激しく命名ミスだ。しばらくすると、ヒロミが語り始めた。
『おーい。ここから出してくれないか?俺はな、昔ある人と恋に堕ちたんだ。
でも身分違いで決して許されぬ恋だった。だから俺は姿を変えたんだ。
その人と再会するために、俺はもっと進化しなければならないんだ。
だからここから出してくれ。頼む。水槽から出してくれぇぇ。』
ただただ悲痛な叫びだった。いつもの憎たらしさはカケラもない。
・・・んぬぬぬ。その恋人には会わせてあげたいが、水槽から出るって事は
もう帰って来ないってことなんじゃないのか?そろそろサヨナラの時期だと
いうのか?そうなのか、シーマン・・・?
そしてヒロミは『今からあの輪に向かってジャンプする。俺がハイと言ったら
タイミングを計って「ジャンプ!」と声を掛けてくれ。いいな?』と言うや、
大きな岩に登り始めた。その岩のはるか上方には、体操の吊り輪のような輪が
ぶら下がっている。どうやらそれに飛び付きたいらしい。岩を動かしたら水が
抜けて陸が現れたように、この輪を引くと何かが起こるというのだろうか。
岩に登ったヒロミから、声が掛かる。どきどきしながら『ジャンプ!』と叫ぶ
わし。あぁ、ヒロミ!行ってしまうのか?その輪を引いて、何処かへ行ってしまうというのか!?ヒロミ!あぁヒロ・・・
べちゃっ。ずるずるずる。
凄い格好で岩からずり落ちてくるヒロミ。ジャンプ失敗。というか飛び上がって
さえいなかった。『タイミング悪すぎなんだよ!(怒)』とプリプリだ。
怒られてしまった。かえるにまで我がバッドタイミングっぷりを責められる日が
来ようとはぁぁ(汗)
しかしそんな事より、ヒタヒタと音を立てて別れの気配が近寄って来ている事が
悲しい。そして怖い。
・・・としんみり水槽を眺めていると、突如向かい合ったニ匹。顔がくっ付き
そうなほどの距離だ。え?え?チュー?チューしちゃうですか?とハァハァ
見つめていると・・・。
びたん。
なんとヒロミがお蝶夫人にビンタを喰らわせた。ぬぇぇ!?
びたん。
お蝶夫人も応戦。いきなりビンタ合戦開始だぁぁぁ(汗)
びたん。びたん。びたん。びたん。終始無言で黙々とビンタを張り合う二人。
なんだなんだ何故なんだぁぁ。慌てて止めに入るが、どうやって止めたらいいのか分からず、コントローラーを握り締めたままオロオロするばかり。
ビンタの音だけがこだまする水槽。びたん。びたん。
マ『こら!やめなさい!』
シ『俺、天才』(「何才?」と聞かれたんだと誤認識してる)
マ『だめでしょ!やめなさい!』
シ『俺に年だけは聞くなよ』(また誤認識してる)
マ『ちがーう!喧嘩をや・め・な・さ・いっ!
駄目ったら駄目ヌガアオェェェキィィィィィ』
最後は人間の耳でも認識不可能な音声になってしまった。
いかんいかん。これじゃヒステリーママだ。大声で叫ぶなんてもってのほかだ。
怒られた事が分かったのか、ただ単に飽きたのか、ビンタ合戦はやんだ。
狭い所に閉じ込められている為のストレスなのだろうか。
やはり1日も早く広い世界へ旅立たせてやらねばならないのだろうか・・・。
と、お蝶夫人がふいに
シ『お前、今そばに誰かいるだろ?』
マ『いないよ』
シ『そっかぁ?お前さー、浮気してるだろ』
マ『ううん』
シ『やっぱりなー。してんだろ?お前の生活サイクル見てれば分かるんだよ』
マ『・・・』
どうやら『ううん』と『うん』を誤認識したらしいが・・・。昼夜逆転生活なのは昔からじゃボケェェェ(怒)あーた達の事こんなに心配してるのに、
この恩知らずめ、いや親の心子知らずめェェェ(泣)
『なんか喰わせろー』『早くスプリンクラー入れてくれよー』『凍え死んじまう
でべそー』『メシくれよメシー』電源入れるなりうるさいヤツらだ。
一度にそんな色々できないっちゅうだよ。ご飯を取りに虫カゴを覗きに行くと、
また蛹の羽化シーンを目撃できた。相変らずの間抜け面だ。何故に口を半開きで
生まれてくるのだ、おっさん顔の蛾よ。
食事の終わったシーマン達は各々、ぷりぷりぷり、と呟きながらお尻をふりふり
している。やはりこれは排泄行為なのだな。しかし何故に口で表現しながら
ンコするのだ、シーマン。
そして『よーし今日も自由への飽くなき挑戦を続けるぞー』と言って、ジャンプを開始するが、またもや失敗。わしの『ジャンプ!』と叫ぶタイミングが悪い
ようだ。『いてて』と言いながら残念そうに輪っかを見上げるシーマンに、
ごめんね、と呟いた。失敗するようにわざとタイミングをずらしているわけでは
ないのだが、出て行かないで欲しいと心の底で願っているのも事実だ。
それから、今回はこんな話題が出た。
シ『メールと電話ってどっちが便利だと思う?』
マ『メール』
シ『ふーんそんなもんかね。あのさ、110番ってある種のフリーダイアルだろ?
あれの電話代って誰が払ってんだ?公衆電話に必ず赤い緊急ボタン付いてる
じゃん。あれの取付け費用だけでも膨大だよな。まさかNTTが払ってんのか?
お前知ってる?』
マ『警察・・・?』
シ『はぁ?』
マ『税金・・・?』
シ『はぁ?それわかんねーよ俺』
『いずれインターネットが普及したらさ、インターネット緊急アクセスって
のも出来ると思うわけ。そしたらさ、その通信費用は誰が払うんだよ?
プロバイダ?あぁぁぁ誰が払うんだ?誰だ?誰だ?誰なんだぁぁぁぁ』
もどかしさに雄叫びをあげるシーマン。そういえば一体誰が払ってるのだ?
わしまで気になって眠れなくなるではないか。しかし『いずれ普及したら』って
ことは、5年前にはインターネットはさほど普及してなかったのだな。
時代を感じる。
そして。以前友人から聞いた話なのだが、シーマンに『かつや』と言うと
小林克也のモノマネをしてくれるらしいのだ。今まで何度やってみても
認識されなかったのだが、今回ついに成功♪あまりにソックリだったので
録音の準備をしてから再度やって貰った。これがその音声だ。
小林克也byお蝶夫人
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